日 記 **
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月     HOME
 2011年6月29日(水)
 調整後の撮影
昨夜は待ちに待った好天!
リスキーな時節なので遠くでなく神野山へ
オートガイドSSAGのトレーニングとε160の再組み立て結果の確認がメインと決めてました

現地は快晴!双眼眼視の方が一人おられましたが、次いでご夫婦観望組その後若いカップル?
の車2台と・・・
空は予想以上に良く、夜半には透明度も上がって天の川が濃く見えていました

ベガとデネブでピント合わせ、とりあえずNGC6992網状星雲を導入してガイドテスト
前回の赤偉アンバランスはガイド鏡の位置を主鏡の背中からサイドへ移し、主鏡の
アリ形プレートのオフセットを無しにして中心へ変更してなんとかバランスの許容範囲?

80φのガイド鏡とSSAG(0.5sec PHDGuiding)で5〜6等星が映し出されたので決定
ガイド鏡を動かさなくてもそのままでガイド星を選択できるのはさすがに楽ですね

PHDGuidingのパラメータはほとんどそのままですが
変更箇所はAdvanced setupの(よく分からないのですが適当に;;)
Max Dec duration 150→120ms
Dec slope weight 5.00→7.00
Calibration step 500mm→600ms

6/29追加)鏡筒の赤道儀への取り付けにアリ形を使用していますし
その日のセッティング(極軸含む)やシ−イングにより変わる可能性もあります
以上のみ

ニュートン鏡筒はバランスの取りにくい望遠鏡ですので、今後対象の位置によって
パラメーターを変更するだけでいけるのかやってみなければ・・・
カメラ位置を鏡筒の真下にするのもいいのですが撮影対象の位置によって鏡筒を
回すもの面倒だし、長時間撮影では重心移動も有り得るし・・・

今回は一応数回テストの結果、最終的にこの値になりました
また今回のNGC6992撮影時では子午線越えもトライ、難なくパスしました(?)
・・・たまたま?

百聞は一見にしかず、やってみました
露出時間は8分を22枚、合計176分(途中でPHDGuidingの再キャリブレを数回)

画像はとりあえず一枚だけをフラット・ダーク無しでインスタント処理したものです
NGC6992(網状星雲)

2011.06.28〜29 神野山
ε160 EM200 ガイド鏡ORION80φ+SSAG EOSkissX2(LT) ISO800 8分x1 フラット・ダーク無し
 2011年6月23日(木)
 梅雨の合間のチャンス的中!(^-^)
梅雨の期間にイプ160の調整をと計画10日ほど前に何とか実施!(^_^;)

スパイダー・副鏡・ラックピニオンフォーカサー・主鏡・・解体!;;
自己流のスケアリング調整・・・といっても特別な測定器を使うわけでもなく
勘測定器!なんだそりゃ〜(笑、前々オーナー?がイプを落下させたとのことで
スパイダー取り付け部付近の一箇所だけ筒に凹み有り、で以前に自前で板金加工
で80%位修復したのですがこれ以上はド壺にはまりそうなので今回はそのまま。

取り付け部の下側(主鏡方向)が凹んだことでスパイダー取り付け穴がわずかに
主鏡側に下がってるはずなので取り付け穴を上方向に数ミリ長穴加工(ヤスリでギコギコ)・・
スパイダーを取り付けの際の平行度は正常な3箇所を信頼して軽く締めてみました
案の定問題の個所は長穴のお陰で上へ収まり仮止め、再度全てのネジを少し緩めて
4方向の取り付け部に無理のかかっていない位置を確認、正常?な3箇所のネジから
軽く閉めてから4箇所を固定、スパイダーのセンター出しはマニュアル通り内側の
取り付けネジ代の長さを筒の円周上から同じになる位置で決めました

後はマニュアル通り副鏡、フォーカサー・主鏡を取り付けスケアリング・光軸調整
の手順で組み立て調整完了?。
副鏡のセンターマークをセンタリングアイピースで確認しながら上下(前後)して
位置決めした後固定(仮)、次に主鏡を筒側の取り付け部に軽く接触するまで押しネジを
しめ(3箇所)た後(この時引きネジはプレートのネジ穴から頭を出さない位置にセット)
、センタリングアイピースを覗きながら光軸調整へと
全て組み付け後、幸いに?主鏡マークとセンタリングアイピースの円がかなり近いところに
重なってくれていたので全てを信じ最終調整へ

現在平行になっているであろう主鏡の3本の押しネジを2回点ほどゆるめて次に
引きネジを3箇所均等に主鏡支持プレートに軽く接触するまで締めました、これは
主鏡の調整代の確保です
最後はセンタリングアイピースを覗いて同心円になるよう主鏡・副鏡の微調整で合わせ
ました、組み付けに大きな狂いが無かったお陰か調整代は少なくすぐに終わりました。
レーザーや定番等は一切使用していないのでほとんど科学的根拠は無いですが筒の精度を
信頼し、あくまで金属筒が基準値です。
撮影してみることに・・・

幸い21日の夜は多少の雲はあっても晴れそうな予報でしたので、近場の神野山へ
時節柄湿気が多く雲が少しありましたが、時間とともに70〜80%くらいの晴れ間に
60秒の恒星撮影には問題無し?・・
おまけにSSAGを入手したのでオートガイドのテストも第一段階をなんとか終えました
オートガイドのテストではイプに付けるカメラ(EOSkissX2)を横位置にしているため
新たなガイド鏡の重量増加で赤偉方向がかなりアンバランスになってしまい失敗?
これは次の課題です。



撮影した画像はベガで全画角の4隅と中心部の等倍ピクセル像です(画像クリックで拡大)

調整前はスパイダーのクロス光芒が右下がりの方だけ先端側で2重に広がっていました
なんとか修正されました、一回目のフル調整にしては偶然とも思える出来かな?
周辺像も微妙な感じですがまあまあかな〜、次回はこのまま本番撮影をしてみたいです
微調整はまだまだ続くでしょう・・・

それにしてもこの梅雨の時期に晴れてくれた空に感謝!!
また上のグランドでは蛍が・・・、まだ時期が早いのか乱舞とまでいはいかずとも
癒されました、いつまでも蛍が見れる神野山であってほしいものです。

大和さん、☆あまのさん、お疲れ様でした。


以前に撮影したピント合わせの時の画像(下)

時期と対象が違うのでアバウトな比較ですが右下がりクロスの二重になってるのがよく分かります

SSAGのテスト中に撮っていたM16(わし星雲)ワンショット(5分x1 ISO800)

雲の通過がありましたが明るい空なりに・・・オートガイドも不完全;;