日 記 **
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 2014年6月28日(土)
 メンテナンス
梅雨真っ只中!不快指数を上げる湿度も絶好調!(笑
関東ではヒョウが降ったとか、直径5mm以上の氷なのだから被害も大きいですね
年とともにひどくなる異常気象が気になります

さて、梅雨の間にメンテナンスをとあれこれやっています

1.ガイドスコープを変更


60mm F4 ファインダー仕様のもの(ヘリコイド付)、SSAGのTネジでヘリコイドに
ねじ込みこれで少しはしっかりするかな?

後は固定方法


厚み8mmのアルミ板に付属のアリガタをネジ止めしましたアルミ板はε160の
鏡筒バンド固定側にタップを切って4箇所ネジ止めです

(見えませんが隙間にはワッシャー入れてます)




次は重量バランス

分かりにくいですがこの鉛板の束をガイドスコープの下部に取り付けた3mm厚の
アルミ板(黒塗装)に蝶ネジで止めました
(鉛板:重さの計算(体積x比重)3.5cm x 10cm x 0.15cm x 10 x 11.34(比重)=595g)





こんな感じです

なんで!こんなところにカウンターウエイトということですが・・・
ε160の接眼部はニュートンなので通常は横になります(写真の通り)
ガイドスコープを主鏡の上に取り付けて親亀小亀にすればスッキリするのですが
左右のバランスは結局接眼部(カメラ)を真下にするか主鏡ベースをオフセット
しなければいけません
結局、小生は接眼部(カメラ)の位置をそのままにしたかったのです
今までのガイドスコープから変更によってカウンターウエイトを追加しましたが
全体的には赤道儀のカウンターウエイト(ビクセンの)1個減らせることができ
たので良かったかも(^-^)
カメラも取り付け赤道儀に載せて全体のバランスを見てみましたが、上出来かな?
(実は重りの位置選定にはあれこれと時間をかけて考えたのだ〜笑)

テストしたいですが、なかなか晴れてくれませんね


2.赤道儀オーバーホール

以前に赤緯側のベアリング交換をやったのですが赤経側は工具が無かったのと
極軸望遠鏡への影響が不安で断念していました

今回は思い切って赤経側もバラしてみることに・・・(^_^;)
工具はカニ目レンチが必要です、モノタローで見つけました



ドイツ製とかで4千円強しました

<分解>

で早速分解!しちゃいました〜

赤緯側はそのまま分解せずです、ベアリングは回転も滑らかで特に問題無さそう
なので今回は交換しませんでした

極軸望遠鏡も不安なのでそのままにしようかと思っていたのですが
中の目盛り盤が汚れていて前から気になっていたのでなんとか清掃できないかと
ついに、極望の接眼部を外してしまいました(ハチャ−)

<極軸望遠鏡>


写真は撮影することに気がつかないほど精神的な余裕が無くて撮っていません
この写真は組み立て後だったと思います;;

目盛り盤は固定側・回転側の両方とも直径10mm強位の小さな物ですが
ゴミも接眼レンズ通して見てるので当然かなり小さなものから見えてます
上の写真の黒い部分をロックネジ(3ヶ所)を緩めて左に回転すると真鍮の
シャフトから外れます
固定側の目盛り盤は真鍮軸の方に付いてますのでこれを外すと極軸の調整
が必要になります、厳密には黒い方に付いている回転目盛りも外せば調整
が必要です(芯出しのみ)

小生は結局全部外してしまいました、ク〜ッ(どうなるやら)

目盛り盤の洗浄は中性洗剤を薄めた水を綿棒に付けてコシコシと
その後水道水でジャブジャブ洗いました
ですが組み立てると結構ゴミが再付着します、接眼部ごとジャブジャブ
やりたいところですがレンズが付いているのでやめました
邪魔な所にゴミが無くなったので良かった、気休め〜(笑
目盛り盤の清掃は終わったのですが〜〜〜


<極軸の調整>

極軸の調整は大丈夫か?!
聞くところによると
固定側の目盛り盤は0-12時が垂直になるようにセット(赤経軸を回転さ
せて)してから水準器の付いたリングを水平位置に合わせて固定し、水
準器のリングの目盛りを合わせる黒いリングの白い基準線と現在地経度
を合わせるように黒いリングを回わして固定すればで完了!のようです
この黒いリングの位置は調整後は固定のままですよ
観測場所の経度が大きく変わったときには水準器の付いた方のリングを
回して経度を合わせるってことはみなさんご存知のとおりです
0-12時の垂直は、遠方に高層マンションやビルがあるといいです

ところがここまでバラスとさすがにやっかいなことをクリアしなけらば
なりません、高度な職人技か?
極望内部の固定目盛り盤と回転目盛り盤の芯出しです
メーカーにお願いしたほうが良いのは痛感です!
まず固定側(真鍮軸側)の目盛り盤もテーパーリングに付いていて
上の写真位置にある3本のイモネジで押さえています(写真では1ヶ所
しか見えてません)、3本のネジで芯出ししておいて次に回転側の
目盛り盤を調整しますが、テーパーリングは軸の内径より小さいので
クリアランスがありこのクリアランスを全周に渡り均一になるよう調整
すればいいのですが最終的には目で覗いて見て回転させ固定側と同心円
上で偏芯無く回ればOKなんですが・・・
小生は結構時間がかかりました(^_^;)、根気がいります

実はこの作業を始める前のことですが・・・
回転側の目盛り盤がテーパーリングから外れていて、これが正常なのか
どうか分かりませんでした、常識的に固定されるべきとはおもいました
がテーパーリングには目盛り盤がちょうど入る溝が切ってあるので
はめ込んであるだけかなとも思ったのです
しかし回転させるとぎこちない回り方をするしおかしいと思いタカハシ
さんに確認!やはり固定!でした
さっそくアロンアルファで3箇所ほど接着しました、もっと早く確認を
すれば良かった〜、ずいぶん時間をロスしました;;


<目盛盤の調整>

これは清掃前のスケールですが固定側と回転側の芯がずれています

固定側か回転側かどちらかがズレてるのです、回転させれば分かります
回転側がズレていれば重なり状態が全周に渡り変化しますね

<組み立て>

3日ほどかかってなんとか調整・組み直しました、組み直しの際にはウォームギアの
噛み合わせ調整が難しいです
内部が見えないので手の感触?これも職人技でしょ
ケーシングを2本のボルトで止めていますがこれの締め具合も関係あるようです

まず確認しておいた方が良いのは、ウォームギアのシャフト両端に付いているベアリ
ングの回転、ハウジング側のベアリング押さえの締め付け具合等です
ベアリング押さえは片側が固定ネジ止め(アルミキャップ)もう一方は真鍮のねじ込
み押さえです、この真鍮リングを締めすぎるとウォーム軸の回転が重くなりモーター
がオーバーロードで脱調するくらい影響あります、このことはウォームギアと平ギア
との噛み合わせが悪い場合に複合的要因となって顕著に現れます
またベアリング押さえが甘すぎると遊びが出来てそれぞれの主軸にガタが生じます
ポイントは
ウォーム軸のベアリング押さえ強度調整→ウォ−ムギアと平ギアとの噛み合わせが
重要です、プロの方なら当たり前のことなんでしょう
平ギアとの噛み合わせやハウジングの取り付けボルトの締め具合でもオーバーロード
で脱調モーター停止になる場合があります
小生の赤道儀は中古で購入しており古いので主軸など微妙に偏芯しているのか回転
させてみるとある位置で負荷が重くなるようです、赤道儀には何も載せていない状態で
ロック解除して回転させてみましたが同じです、ていうことは主軸かベアリングか・?
(次回はベアリング交換してみようかな・・・)

<終わり>
今回はオーバーホールというより赤道儀の赤経軸構造学習と調整方法の学習といったところです
以前の赤緯軸オーバーホールはベアリング交換とグリスアップ、ウォームギアと平ギアの調整で
それほど難しくはありませんでしたが、赤経軸には極軸望遠鏡があるので初体験となりました
なんとか復元できましたが実際に撮影に使用して検証してみます、結果はまたこの日記で報告し
たいと思っています。
 長めの日記程度で説明不足かと思います、すみません
小生の体験では今回のすべてをノウハウも含めて網羅するには専用ページが必要かと思いました
今後検証と更なる経験を積んでマイオーバーホールの参考にしていただけるよう頑張りたいと思
います

 2014年6月10日(火)
 5月31日分 
大台ケ原で中途半端に終わったさそり座を処理してみました
これも枚数不足で粗いです

とりあえずどんな写りか見てみたのですが
フラット処理・かぶり処理をちゃんとしないとだめですね

さそり座 NGC4603・NGC4604周辺


御杖での撮影分を加えてずれた部分をカットしています
フラットは完全ではありません、またスパイダーの光芒も角度が微妙にずれています
 2014年6月7日(土)
 5月31日 大台ケ原へ
5月31日(土)21時出発! えらい遅刻でした(^_^;)
現地到着は23:40頃でした
黙々とセッティングして1時頃から撮影開始でアンタレス付近を狙ったのですが
もうサソリも横たわってきており中途半端に終わる ←アホやなぁ (笑

薄明せまる中、02:40にはくちょう座を導入IC5146まゆ星雲!薄明までGoGo〜♪

結果、10分5枚でした、最後の一枚は完璧に薄明
枚数少ないので粗い画像ですが・・・「大台ケ原行ってきたぞ」記念!

まゆ星雲 IC5146(はくちょう座)

ε160 EM200(AGS-1n)80mm F5 SSAG  EOSkissX2(SEO_LT) 10min x 5 ISO800
                                 2014.06.01 02:43〜03:36