2015年6月16日(月) |
天体撮影閑散期!? |
本格的な梅雨期ですね、例年だと明けまではまだ1ヶ月ほど先になりますね
4月22日に注文した電動フォーカサーもまだアメリカから到着しないのですが
この梅雨の時期に何とか入荷してほしいですが・・・現在ε-160用の台座を作ってるとか・
入荷してすんなり使えれば良いのだけどね
この日のために接眼部のスケアリングを確実なものに何とかできないものかと考えた結果
シンプルでかなり精度が得られそうな方法を考案しました(^-^)
製作段階と使い方を間違わなければ簡単かつ精度も高いはずです
以下がその方法です
目的:ニュートン鏡筒の接眼体を正しいスケアリングで取り付けるための治具の製作
説明:以下に示す
[図1]鏡筒の内側にAを入れて同心円の2重筒にします
[図2]原理
簡単に言えば
センタリングアイピースを
覗いたときに@ABを通過
してCのターゲットが中心
に入れば、鏡筒に対して
理屈の上では物理的に全て
合致します
鏡筒がよほど歪んでない限
りですが・・・
主鏡も斜鏡も鏡筒が基準で
取り付けているのですから
またこの理屈から考えれ
ば、取り付け方法からして
一番誤差の生じやすいのが
斜鏡となります
斜鏡はスパイダーの4ヶ所支持そして更にそのスパイダーへ4点支持で取り付けられているからです
逆に言えば斜鏡の調整は一番最後が望ましいということになりますが、厳密には鏡筒の歪みや主鏡の
セルアタッチメント自身が鏡筒に正しく取り付けられているかも考慮が必要になってきますがその点
はどうしても星像がおかしいとか光軸が合わない場合に調査するとして、まずは鏡筒を信じてやるこ
とにします。
上図 @はセンタリングアイピースの小さい覗き穴、Aはセンタリングアイピースの十字糸の交点
Bは治具(塩ビシート)に明けた小さな穴、Cは治具のB穴に対面するターゲット(マーク)
この@〜Cが一直線上に合致すれば理屈の上でスケアリングが合ったことになるはずですね
接眼部の取り付け調整方法としてはAとBの距離が近いことから接眼部のX軸Y軸方向の位置決めが
出来ます、つまり糸の交点がBの穴の中心に来るようにします
AとBが一致したら次にセンタリングアイピースを覗きながら接眼部の傾きをCのマークが中心に入る
ように傾きを調整すれば完成です(純正の接眼部ではこの調整機構が無いのでスペーサー等を使うか
調整機構を追加しないとできないです)
とりあえず私はスペーサーを入れて調整しました。
以上ですが出来る限り短文にしようとしたので分かりにくい点があると思いますが、いかがなもので
しょうか?ご理解いただければ嬉しいです、また間違ってる点もあるかもしれませんのでご意見ご指摘
などありましたらご指導をお願い致します。
以下に製作参考写真を掲載します
治具(鏡筒内部に巻く塩ビシートの展開簡易図、白い部分がシート)、シートの幅(図では高さ)は
作業性を考慮して約30cm〜鏡筒長の半分くらい?長いとセットし辛いです
鏡筒内部に巻いたところ、ここで接眼部の大きな穴に合わせてシートに罫書き線を入れます
後で接眼部のセンターを決めるために取り付け穴4ヶ所を正確に罫書きます
ここはタカハシさんを信じるしかありません(笑
罫書いてシートを取り外したところ
鏡筒内面に巻いたところ、この鏡筒にはシーム部(繋ぎ目)がありますのでシートの長さは
その幅分を内周より短く作りました、そうすることでちょうどシーム部両端にシートが固定
されるのでシートの円周方向の位置決め再現性はバッチリです
治具シート、接眼部側
治具シート内面のCターゲットマーク(とりあえず手書きです;;)
治具シートに罫書いた線に合わせたところ左右の円周方向は自然と決まるので上下だけ合わせる
だけです、もっとも内面に取り付ける際に鏡筒との隙間が出来ないように手でシートの内側から
何度も円周方向にどちらにも擦って均等に密着させましたがそこまでしなくてもさほど大きな
誤差にはならないのでは?(シーム部が効いてる?)計算していませんけど感覚的に(笑
後はこの状態で接眼体を取り付けて調整するだけです、これで接眼部はかなり信頼度が得られそう
(精神的に?笑)。
最終的にはまだ、スパイダー・斜鏡・主鏡の総合的な調整で光軸を追い込まないと・・・
この後の調整については先人諸先輩方がWebで紹介されていますので参考にさせて頂いております。
この方法は基本的にニュートン鏡筒向きですが口径によってどうなのか?は検証していませんので
不明です、シートの材質やサイズなど吟味する方がいいかも知れません。 以上
|
|
|