昨年の火星大接近ブームにToUcamProを購入して以来ず〜っと惑星を
撮影してきましたが、以前に海外のHPでWeb カメラの改造をされている方の
記事を見たことがあって、かなりのリスクと技術が必要そうだったのであきら
めていました。                           、

その改造とは Webカメラの露出時間を延長することができるというものです、
それによって星雲星団のような暗い天体を写す事ができるように生まれ変わる
らしいのです。                           。

今年のゴールデンウィークは後半が天気が悪かったこともあってそのことを思
い出し、もう一度確認してみるとできそうな気がしてきたのでトライしてみる
ことにしました                           。
既存の Webカメラ内部の電子回路を一部変更して別のIC回路を追加しなけれ
ばなりませんが、半田コテで回路を作った経験の有る人なら回路の理屈が分か
らなくてもできると思います。                    。

 ICなどの部品もパーツ店に問い合わせたら在庫もあり数百円でできそうです。
私は以前に趣味でアマチュア無線をやってたことが有って半田ゴテは使ったこ
とがあるのですが、今では歳のせいか目も手先の細かい作業も大分苦労が伴い
ます(^_^;         (以前といっても数十年も前です・・・笑)

これから改造をされる方へ
この改造の考案者Steve Chambers氏のHPに詳しい内容が紹介されています。また、氏は著作権についても注意を記述されていますので理解されてからがよろしいかと思います。

ということでここでは氏の案を私が実現した内容を簡単にご紹介
させていただきます。                  





上の配線図をもとに改造を開始               。
 メイン基板の改造
 水色の矢印で示しているピン3ヶ
 所のICの足を基板から外します
 細い半田ゴテを当てながら足を浮
 かすのですが足の間隔が非常に狭
 いので細い鋼線のようなものが必
 要です
 これが改造で一番の難関ですこの
 足に強い力が加わると簡単に折れ
 ます
 そこで考えたのが黄色の丸印のと
 ころに各足とつながっているパタ
 ーン回路があるのでここでパター
 ンをカッターナイフで切断した方
 が確実でした、但し他のパターン
 まで切ってしまうとアウトですが
 ・・・

 左はケースにノーマルモードと長
 時間モードの切り替えスイッチを
 取り付けます小さなスライドスイ
 ッチでもいいです


 メインボードの配線とスイッチの
 配線をを終えて基板を元に戻した
 ところ
 ポイント
 最初のメイン基板の配線の際にパ
 ターンやICの足にビニール線を半
 田付けするのですが接着面積が非
 常に小さいのでビニール線を動か
 していると外れてしまいます
 半田付けの直近部分のビニール線
 を基板に瞬間接着剤などで止めて
 おくと安心です
 基板の裏に回す配線は裏側でもIC
 の上に接着剤で止めました
    (写真の白い線ほか5本)
 ここは接着剤がかわくまで休憩し
 ましょう

 74HC00の基板に各配線を半田付け
 したところ

 この後、74HC00基板をケース内に
 入れるのですが、私の場合は特に
 固定はしていません
 小さい基板ですし非常に軽いもの
 なので絶縁テープを巻いてケース
 にしまいこんでいます

 左は完成した写真です

 25ピンのパラレルポート用コネク
 タがありますが、これは先ほどの
 74HC00基板と2本だけつながって
 いてPCに接続します
 ToUcam付属の USBケーブルとほぼ
 同じ長さが必要です
 ノイズを考慮してシールド線を使
 用しています
 このパラレルポートを使ってコン
 トロールソフトで時間を設定した
 り撮影します


使用にあたって
 

 ToUcamのドライバーやソフトはそのままにします、そのほかに必要なのは
 長時間撮影のキャプチャーコントロールソフトでフリーソフト(バージョ
 ンによってシェアウエアのものもあります)では、ご存知だと思いますが
 K3ccd Tools  Astrosnap などがあります            。
 これらのソフトはWebCamなどを使用したオートガイド機能ももっています
 国内の天文家でも少し前から使われている記事を読んだことはありますが
 私はまだキャプチャー以外に使用したことがないので精度など分かりませ
 ん、でもなかなか面白そうですね                 。

以上ですが内容が不十分だと思いますので気が付いたところから
徐々に補足していきたいと思っています          。

私の経験の範囲でしたらいつでもご質問いただいて結構です、また
改造について分からないことがありましたらお手数ですがメール
にてお願いします
          
注意:メールアドレスの「la」を一つ削除して送信してください!

最後に改造を最初に考えられた
Steve Chambers氏に尊敬の念と感謝を送ります。

                             
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ToUcamProの改造
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2004/05/08