パタゴニア旅行報告
チリ・アルゼンチンの最南端を訪ねて

2007年 1月20日(土)−2/6(火)のワールド航空サービスのWASパタゴニアツアー18日に参加しました。
南極でもと思いながら、やはり船旅が長いのはとパタゴニアにしました。夫妻6組、女性友人3組、女性3人組、女性単独3名、男性1名計25名女性添乗員でこの旅行社主催のツアーでは人数が多いほうです。
南米大陸の背骨アンデスの山々の雄大な眺め、パタゴニアの蒼く輝く氷のつらなり、目を見張る大自然に息を呑み、感動する、魅力の旅です。訪問国はアルゼンチン、チリ。宿泊都市は、サンチャゴ、パイネ、カラファテ、エル・チャルテン、ウシュアイア、ブエノスアイレス[再訪です]、バリローチェ、プエルトバラスです。
パタゴニアは南米大陸の南緯40度以南、日本の3倍もの面積を持ちチリとアルゼンチンに跨っています。、見どころはチリ側では、パイネ国立公園、このコースではあとはほとんどアルゼンチン側で、世界最大規模を誇る氷河国立公園、「最果ての地」ウシュアイアのある「火の島」フエゴ島などを訪れました。雨はほとんどあわず、雲も少なくて大自然を充分に満喫できました。日本との時差は12時間、午前と午後がまったく入れ替わるまさに地球の反対側です。また緯度が高いので夜は何時までも明るい。
日程詳細とホテルリスト


訪れた町とスナップ写真
チリ
チリ側パタゴニアは、世界でも屈指の多雨地帯で、深い森に包まれた山々からなります。地図を見ると判りますがチリ側は、氷河期時代に形成された氷河が造成した、大規模なフィヨルドが太平洋に広がる。 平野はわずかしかありません。従って、チリ側パタゴニアには、ほとんど道路が通っておらず、チリ側のパタゴニア南部の、パイネ国立公園や、プンタ・アレナスに行くには、船または航空機利用が必要で、また陸路では、アルゼンチンを通って入る必要があります。
チリ側パタゴニアの主な観光名所は、パイネ国立公園で、観光基地になる都市は、プエルト・ナタレスです。プエルト・ナタレスへは 、アルゼンチンのカラファテから、ツアーなどを利用して行くことができます。プエルト・ナタレスからは、パイネ国立公園への各種のツアーが出ています。我々のこのツアーではパタゴニアへはチリのプンタアレーナスから入りアルゼンチンの観光後プエルトモンから帰りました。
サンティアゴ(南緯33度)
飛行機の長旅のあとの直ちに観光。一寸寄って見た程度だが、モネダ宮、アルマス広場を散策。あと遠くにサンクリストバルの丘を見ながらホテルへ。、

モネダ宮

アルマス広場

アルマス広場の郵便局
プンタアレーナスPunta Arenas(南緯53度)
プンタアレーナスの市内観光。パタゴニア博物館、サレシアン博物館、マゼラン海峡を望む展望台など
 プンタ・アレナスは、チリの第12州マガジャネスの州都で、人口約12万人。マゼラン海峡に面した、南米大陸最南の都市です。
 プンタ・アレナスは、1520年10月に、マゼランがこの、太平洋と大西洋を結ぶ海峡を発見したときからの歴史を持つ町です。海運上非常に重要な位置にあったため、厳しい気候にも関わらず、発展していきました。しかし、パナマ運河開通により、重要度は低くなり、南パタゴニアの静かな町に戻りました。
地図を見ると判りますがマゼラン海峡を望む町。マゼラン海峡は思ったより北にあり、またプンタアレーナス付近では南北に海峡は流れています。
パタゴニア博物館は原野に移民時のいろいろな道具や設備が展示されている。

マゼラン海峡を望む

サレシアン博物館入り口

サレシアン博物館

先住民

マゼランの像

パタゴニア博物館

パタゴニア博物館
オトウエイ湾
オトウエイSeno Otway Pinguineras(南緯53度)
プンタアレーナスの西北。オトウエイのマゼランペンギンの営巣地ペンギンコロニーを訪れる。
ペンギンは10月から3月に掛けてこの原野に30cm程度の深さに穴を掘って巣をつくり子育てをする。ペンギンはかわいいが敷地が広く少ししかペンギンが見られない。
板張りの観覧用の決められた道が整備されている。風が強く寒い。
ペンギンはマゼランペンギンでパタゴニア各地にこのような営巣地があるとのこと。

コロニーの案内板

ペンギンが原野に

海辺に居るペンギン

遠くに見えるペンギン
パイネ国立公園
トーレス・デル・パイネ国立公園(南緯51度)
−TORRES DEL PAINE −
カラファテからプエルトナタレスを経由してパイネ国立公園へ。 国立公園内のリオセラーノホテルに宿泊。このホテルはパイネグランデが北側に見える。ホテルには7ホールのゴルフのショートコースがあります。パイネを見ながらのゴルフは面白いと思います。 パイネ国立公園内の見所として、代表的なものは、象徴的な3本の岩峰からなる、”トーレス・デル・パイネ”、国立公園の最高峰”パイネ・グランデ”、迫力のある滝”サルト・グランデ”、氷河が流れ込む湖、”グレイ湖”、

ホテルから見るパイネ

グレイ湖に流れてきた氷河

パイネ

サルトグランデ
クルセ・デ・ラーゴス
 (湖越え) Cruce De Lagos.(南緯41度)
アルゼンティンのバリローチェからチリのプエルトバラスに行くツアーに参加。多くの観光客が利用しており、逆行もあります。また途中で1泊のコースもあるようです。
バリローチェ市街からパヌエル港までバス、プウエルウアピ湖を1時間クルーズして、ブレスト港に到着。バスでアンデスの森を走りアレグレ港へ。アリアス湖を40分クルーズ。
フリアス港に到着と共にアルゼンチン出国。バスで国境を通過。ぺリュージャでチリヘ入国、ペリュージャ港からカタマラン船でトドスロスサントス湖をクルーズ。ペトロウエ到着。後バスでプエルトバラスへ。3つの湖を船で旅行しながら、素晴らしい景色を堪能しながらの国境越えでした。チリ富士と呼ばれる活火山オソルノ山(2661m)などが見れます。

チリ国境の標識

ペトロウエの滝i

チリ富士(オソルノ山)
プエルト・モンPUERTO MONTT(南緯41度
 プエルト・モンPUERTO MONTTは、チリ第十州、湖水地方の州都で、人口約10万人の都市で、この辺りは、漁業が非常に盛んで、アンヘルモAngelmo漁港には、新鮮な魚介類の市場があります。
飛行機でのパタゴニアからの出口になります。プエルトモン市内を観光後巡り昼食。
プエルトモンから航空機にてサンチャゴ乗換えでトロントへ。

ドイツ移民の記念像

アンヘルモ市場
アルゼンチン
アルゼンチン側パタゴニアは、コロラド川以南の、60万平方キロメートルの地域で、日本の総面積の約1.6倍の広さを持ちます。コロラド川を越えると、進んでも進んでも乾燥した広い草原が見渡せ、パタゴニアの広さを実感させてくれる。今回のツアーでの観光名所はアルゼンチン側に多く、訪問都市はカラファテ、ウシュアイア、バリローチェ、エルチャルテン、国立公園は、ロス・グラシアレス国立公園、ティエラ・デル・フエゴ国立公園 、ナウエル・ウアピ国立公園で地の果てと氷河を楽しみました。
カラファテ(南緯51度)
-CALAFATE-
 カラファテは、ペリート・モレノ氷河のある、ロス・グラシアレス国立公園観光の拠点となる小さな町で、アルヘンティーノ湖の畔にあり、自然に囲まれています。舗装されていない道路がほとんどで、町外れに行けば、馬などの動物の姿を見ることも出来ます。

カラファテの町

町にあるツアーエージェント
ペリート・モレノGlaciar Perto Moreno(南緯50度)

 ペリート・モレノ氷河は、カラファテ から約50km。ユネスコ世界遺産にも指定されている、ロス・グラシアレス国立公園にある、美しい氷河です。末端部の高さ60m以上、幅5kmほどもあります。マガジャネス半島に氷河の先端が到達しており、
板張りの遊歩道が張りめぐられている北側の展望台と、南側のリコ湾のクルーズで氷河の崩落を楽しむ。氷河の動く音、青く輝く氷河などすばらしい景観でした。

リコ湾のクルーズ船

クルーズ船から

崩落が起こりそう

南側

南側

南側から見る

北側展望台

北側全景

北側の眺め

北側展望台の先端付近
エル・チャルテン(南緯49度 )El Chalten

エル・チャルテンは小さな町。右のホテルからの眺めの2倍程度の広がりの町です。
終日、フィッツ・ロイMonte Fitz Roy(南緯49度)を見ながらのハイキング。 カプリ湖へのトレッキング、片道約3km登り3時間、下り2時間、捻挫の足を引きずりながらクリスティーナに助けられて完走。天気はよくきれいな山並みを見る事ができました。

 カラファテの北200kmのところにある、エル・チャルテンは、グラシアレス国立公園内にある村で、美しい自然を味わいながら、トレッキングを楽しむことが出来ます。


エルチャルテンの町

トレッキングのガイドさん

痛い足を引きずって

フィッツロイの姿

見え隠れするフィッツロイ

カプリ湖

ガイドのクリスティーヌと
ウシュアイア(南緯55度)Ushuaia
南極に最も近い「世界最南端の街」ウシュアイアへ。
ウシュアイアは南米大陸ではなくフエゴ島にあります。
 フエゴ島は、九州より少し大きい島で、東半分がアルゼンチン領、西半分がチリ領となっています。フエゴ島(ティエラ・デル・フエゴ)という名は、”火の大地” を意味します。この地を訪れた、マゼランが、海岸沿いに、たくさんの先住民の焚き火を見つけることができたからです。周りは沢山の入り江や湖があり入り組んだ地形をしています。

ウシュアイアの町

クルーズ船

ウシュアイアの港

セントージャと言う蟹
ビーグル水道Canal Beagle(南緯55度)
ビーグル水道は南アメリカ最南端のフエゴ島の南にあり、太平洋と、大西洋をつないでいます。水温は、年間を通じて3度から7度ぐらいと、非常に低く、南極のすぐ近くに来ていることが実感できる。
午前中はウシュアイアから出航して東に170km、約2時間のクルーズ。ハナコブーの生息地のアリシア島、レセクレレール灯台などを巡る。1930年に客船モンテセルバンテスが難破したことがありその残骸が今も残っている。セントージャと言う蟹でランチ。


アシリア島

ハナコブー

岩場で休むオタリア
フエゴ島
フエゴ島国立公園PALQUE NACIONAQL TIERRA DEL FUEGO
午後、最南端に位置する南極ブナの生息で知られるフエゴ島国立公園に、世界の果て駅からトロッコ列車に乗りフエゴ国立公園へ入りあとバスで観光。ウサギが沢山居るがいずれも目が見えなくなるウイルスを持っている。河にはビーバーダムが。 ウシュアイアから、8km西の鉄道駅から、ティエラ・デル・フエゴ国立公園に向かって、世界の果て号(トレン・デル・フィン・デル・ムンド)と呼ばれる、狭い軌道の蒸気機関車に引かれた観光列車が走っています。

世界の果て号

ビーバーダム

ジャオジャオ
バリローチェ(南緯40度)San Carlos de Bariloche
BARILOCHE
バリローチェはパタゴニアの一番北にある。正しくはSan Carlos de Barilocheと言う長い名前の町です。ナウルウアピ国立公園PARQUE NACIONAL NAHUEL HUAPIの観光。ジャオジャオ半島のドライブの後、カンパナリオの丘にのぼり、バリローチェの展望を楽しむ。バリローチェは ブエノスアイレスから、1700km南西 、海抜770mにあります。飛行機だと、ブエノスアイレスから約2時間、ナウエル・ウアピ湖に面した、アンデス山脈の麓にある、スイス系の移民が作り上げた美しい町で、建築様式や、料理などに、その影響を感じることが出来ます。周辺は息を呑む美しさの素晴らしい自然に囲まれています。


セントロ・シビコ

ナウエルウアピの絶景

展望所にある造型

アラジャネスの森

クルーズ船

ジャオジャオホテルを望む

カンパナリオの丘から
このあとはアンデスの山と湖を越えてチリへ(クルセ・デ・ラーゴス 湖越え)

その他参考事項


両国とも現地通貨に両替するのが原則ですが、アメリカドルが通貨として使えます。ホテルでは現金を置いていないのでほとんど両替できません。 町の銀行か両替専門店に行く必要があります。
■アルゼンチン航空は預託荷物の重量制限が15キロで厳密で、割増料金を支払う可能性があります。しかし機内持ち込み荷物の制限はルーズでピギーバックとリュックサックを乞食のように沢山の手荷物を機内持込する人が多く見られます。
■行き帰りは相当時間がかかります。今回はアメリカのセキュリティーの面倒さを回避するためにカナダエアーでカナダ経由でサンチアゴに入りましたが、荷物も出てきて、また乗り換えもあまりセキュリティーに悩まされず、一応成功であったと言えますが、やはり飛行時間が長く、アメリカで1回乗り換えのほうがよいような気がします。
「行き] 1月20日(土)関西空港 17:55発 エア・カナダにてバンクーバー 10:15着 バンクーバー 12:00発 トロント 19:23着 、トロント 21:45発1/21サンチャゴ 10:20着 航空機ネット時間24時間30分
「帰「帰り] プエルトモン2/4 午後発16:20 サンチャゴ着 1755サンチャゴ発21:25、トロント 2/5 6:35着トロント 9:00発 バンクーバー 11:07着 バンクーバー 12:25発 2/6(火) 関西空港 16:25

■個人的には出発1週間前玄関で右足踏み外して捻挫、また網膜出血もあり、湿布薬と飲み薬携行でこわごわ出発しました。景色は抜群でまたいろいろ見所イベントがあり面白かったし強行してよかったと思っています。もちろん医者には許可を得てます。
若干地理について述べるとパタゴニアはちりとアルゼンチンに跨っているが国境線はアンデス山脈で、今回の氷河はすべてアンデス山系から流れている。美しい景色もアンデスの水ときれいな湖。フエゴ島は大きな島でここだけは人工的な経度でアルゼンチン側とチリとを分けておりチリが東のほうに出ています。またマゼラン海峡は小生が考えていたよりも北にあり、またプンタアレーナスあたりでは南北に海が流れています。
この旅行記では便宜上チリとアルゼンチンを分けて書きましたがアンデスの頂上が国境で氷河はそれが起点なので非常に接近しています。 見所のフィッツロイ、ペリトモレノ氷河、パイネ山などはカラファテ、エルチャルテンの町に近く集まっています。湖が多く回り道をしなければなりませんが地図では並んで隣にあります。