北欧旅行報告

2013/7/11(木)-7/24(水)成田発ユーラシア北欧物語15日間WN15に参加。総勢15名。夫妻3組、男性1名、あとは女性。
ノルウェー・フィンランド・スウェーデン・デンマークを巡り、壮大なフィヨルド、最北果てのノールカップ、山岳鉄道やバルト海クルーズを満喫との謳い文句です。オスロ、ベルゲン、トロムソ、ノールカップ、ロバニエミ、 ヘルシンキ、ストックホルム、コペンハーゲン などを訪れます。
2週間後の7/25出発のものを申し込んでいましたが、そちらは催行されず、こちらに繰り上げ合流することになりました。私どもは1994年7月に北欧のフィヨルドとバルト海は訪れていますが、20年近く前なのでところどころは思いだすところもありましたが 、特に北極圏の旅は新しい感激でした。



   コースの概要コースの概要[旅行社パンフレットより]
ノルウエー、フィンランド、スエーデン、デンマーク、それぞれに特徴ある町々や大自然を回ります。ヨーロッパ最北の地、ノールカップを訪ね、真夜中の太陽を体験する。ノルウエーの大自然を体感できるフィヨルドクルーズやフロム鉄道を満喫、フィンランドではサンタクロースエキスプレスという寝台車、ヘルシンキからストックホルムへは豪華客船シリヤラインでバルト海クルーズと盛り沢山。
北極圏では、トロムソ→アルタ→ーホニングスボーグ→ノールカップ→カラショク→イナリ→サーリセルカ→ロバニエミ などの町を訪れた。

訪れた町とスナップ写真

 ノルウエー
オスロ Oslo オスロ
ノルウエーの首都。オスロ外海から100㎞ほど奥まったフィヨルドの奥にある緑の多い静かな港町。人口65万人、1050年ノルウエー最後のヴァイキング王ハラールホールローデにより開かれた。
オスロ大聖堂、オスロフィヨルド、王宮牧場、野外博物館を車窓から見ながら先ずはヴァイキング船博物館見学。フログネル公園、ムンク生誕150周年の国立美術館、オスロ大学、ノーベル平和賞の市庁舎を観光。あと、カールヨハン通りを散策する。
 

中央駅前広場
ヴァイキング船博物館 Vikingshiphuset ヴァイキング船博物館
8~9世紀のヴァイキング船3隻が展示されている。オーセベルグ号は全長21.5m、幅5.1mで、30人で漕ぐようにできています。船首の竜や彫刻文様をはじめ美しい装飾で彩られており、ノルウェーを統一したハーラル美髪王の祖母オーサ女王の埋葬に使われたのだろうと推定されています。その左奥には900年代に使用された 典型的なヴァイキング船、長さ23m、幅5m のゴークスタット船、32人漕ぎが展示されている。ヴァイキングたちはすぐれた造船技術で北米大陸を席巻した。
沢山のクルーズ船が入港したようで、クルーズの表示のバスが多く駐車しており、イタリア、ドイツなどの観光客が沢山来ていた。
 
全景
 
オーゼルベルグ号

博物館入口
 
ゴークスタット船
 
フログネル公園 Frognerparkenフログネル公園
町の中心からは少し離れるが、彫刻で有名な年中無料の 公園が市民憩いの場として多くの観光客を集めている。別名ヴィーゲラン公園とも言う。ピクニックエリア、噴水、菩提樹の並木道があり、その廻りには多数の彫刻が置かれている。212点の彫刻、刻まれた人間の数は650体以上で。ヴィーゲランは長い間、噴水とそれを囲む20の彫刻を制作したいと考えていたが、921年、オスロ市が彼の構想に必要な敷地と材料を提供、この公園が完成した。園内の彫刻はすべて人間と人生をモチーフにしたもの。中央に建つモノリッテン(Monolitten人間の塔)は13年の歳月をかけて造られた大作で、高さ117m、総重量260トン。男女121人の老若男女が絡み合って塔を形成しています。

日時計
 
モノリッテン周り

噴水

緑地
 
オコリンボ―
 
全景

橋付近
     
  
国立美術館Nasjonalgalleriet 国立美術館
今年はエドヴァルドムンク生誕150周年で、ムンク美術館と合わせて、 特別に沢山の絵が集められている。有名な叫びは4枚あり、ここには版画と絵の2枚が展示されています。マドンナ、生命のフリーズ、自画像などまた晩年の明るいタッチのものも含め、ムンクの一生を知ることのできる多くの絵画が集められていました。ピカソ、ゴーギャン、モネ、セザンヌなどの作品もあり丁寧な説明でムンクを十分堪能しました。 
オスロ大学アウラ講堂には1914年のコンペでムンクの壁画が選ばれ、周囲がムンクの壁画で囲まれている。国立劇場の左の銅像はイブセン。
 
国立美術館入口
 
オスロ大学アウラ講堂
 
講堂内部正面の絵はひかり
 
講堂右側の絵
 
本年2013年はムンク生誕150周年で、空港着からムンクの掲示責めでした。
 
叫び
 
国立劇場
  
市庁舎Radhuset 市庁舎
国立劇場から徒歩5分。高さ66mと63mの2つの塔を持つ建物で、オスロ市900年祭を記念して1950年に完成しました。東の塔には38の鐘があり、その南側の壁には1辺85mの大きな天文時計が掛かっている。建物は内部も外部もノルウェー人芸術家たちの作品で彩られ、まるで美術館のようです。
オスロ市創立900年を記念して1950年に完成。ノーベル平和賞の授与式を毎年12月10日にここで開く。2階にムンクの間があり人生(Livet)が展示されている。
 
正面
 
左側面
 
後正面
 
ムンクの部屋2階
  
 フィヨルド観光Fjordフィヨルド観光 
ハダンゲルフィヨルド Hardangerfjord
830オスロ発ヨーロッパハイウエイEをオスロフィヨルドを見ながらE16からE7へ、ベルゲンに向って進み、ティリーフィヨルド湖(面積134平方㎞、深さ295m)を車窓に見ながらクローデン湖で休憩、ゴルスターブ教会見学。ハルダンゲルヴィッタ台地、サーメ人のテントで小憩。シーセンダム、ヴォ―リングの滝、その後いくつかのトンネルを抜けて、エイドフィヨルド、ハルダンゲンフィヨルドの最深部にあるロストフスへ。グリークがペールギュントの楽想を得た女性的な静かなフィヨルドです。
ヴォ―リングの滝 全長182m、高さ145m
ゴル スターブ教会 スターブとは木の支柱を意味し木の柱教会12-4世紀には1000もあったが今は30ほどしか残っていない。1994年に新しく作られた。ツヴィンネの滝:グドヴァンゲンの近くにある、断崖を発した滝は途中の岩に遮られ、幾筋かに分断され、岩肌一杯に這うように流れ落ちている。この水を一口飲むと10年若返るとの伝説がある。
 
 
サーメ人のテント
 
シーセンダム
 
ヴォーリングの滝

ヴォ―リングの滝 
 
ツヴィンネの滝
 
ツヴィンネの滝全景
 
ゴルスターブ教会
 
教会内部
 
林の中の教会
  
ソグネフィヨルドsogunefitソグネフィヨルドの船旅 
世界最長最深で全長204m、深さ1308m、ネーロイフィヨルドは、ソグネフィヨルドの支流で幅250m、世界で最も狭いフィヨルドで世界遺産に指定されている。今日のクルーズはグドヴァンゲンからアウランフィヨルドを通ってフロムまでの船旅です。あとフロム鉄道でミュルダール、ベルゲン鉄道でヴォスまで。あとバスに。フロム鉄道は標高2mのフロムから865mのミュルダールまで路線の長さは20.2㎞で、急勾配の山間部を走るため曲がりくねっており、20のトンネルを通過し最大勾配はおよそ1:18 (55‰) 、ヴァトナハセルトンネルではトンネル内で180度の馬蹄形にカーブします。また途中のショースの滝では赤い妖精が歌っています。

グドヴァンゲンフェリー乗り場 
 
フィヨルド
 
船尾から見る

船内コース案内 
 
フィヨルドの景色
 
フロム到着乗ってきた船
 
フロム駅舎
 
フロム鉄道
 
駅にあるトローロ人形
 
ショースの滝に赤い妖精
ベルゲン Bergen ベルゲン
残念ながら雨。ベルゲンは非常に雨の多い都市。今回の旅行でも他は快晴、ベルゲンのみ雨。子どもたちも合羽を着てこのぐらいの雨なら外で遊ぶそうです。先ずグリーク博物館観光。予定にあるので、標高320mのフロイエン山のケーブルカーに乗る。高級住宅地でもあり、住民の足でもあるが沢山の観光客が雨にもめげず満員。フニクラからも頂上からもは景色は見れず。直ぐに降りる。あと少し小降りになった雨のなか、ブリッケン地区を観光。1979年世界遺産、13-4世紀に建てられ、ハンザ商人の家や事務所として利用されていたが、建物はすべて木で、幾度も火災で焼け、復元されてきた。ベルゲン名産の干タラの輸出で栄えた。


海の男の記念碑

キャビア

魚市場

フロイエン山ケーブル
 フロイエン山頂の音符  
山頂から見るが雨
 
ケーブルから
 
ブリッケン地区
 
ブリッケン地区の木の蛇
 
ブリッケン地区浜側
  
グリーク博物館 グリーク博物館
ベルゲン郊外南8㎞、トロルハウゲンにある。Edward Griegが22年間住んだ白いヴィクトリア風の家がフィヨルドを見おろしている。館内は博物館展示(写真禁止)で、がけ下に作曲小屋、反対側に夫妻の墓がある。 案内所兼ショップが別にある。ノルウエーの有名人はムンク、イブセン、グリーク。
 
グリーク

グリークの家

作曲小屋
 
トロムソ Tromso トロムソ
北緯80度。北極圏の玄関口。人口63000人。町からオーロラが見えるとのこと。1972年設立のトロムソ大学。世界最北端のビール醸造所がある。マックビール。世界最北端のセブンイレブンが空港にある。
トロムソ橋1036m、北極教会、ストールスタイネン山420mロープウエイで

本土と島はトロムソ橋の他3.5㎞の海底トンネルも通じています。その後ひたすら北上、ウルスフィヨルド(Breivikseidet-sverdsby 20分 )とリンゲンフィヨルド(Lyngseidet-Olderdalen 40分)をフェリーで渡り、白樺の林のなかをフィヨルドのカーブに沿って北上して、アルタへ。


トロムソ橋
 北極教会
1965年建設された。別名雪の教会。三角形のステンドグラスは高さ23m、面積140平方mでヨロッパで最大級の作品と言われている。

ストールシュタイン山
トロムソ島と対峙する本土側にある 標高421mの山。麓のフィエルハイセンからロープウエイで4分で頂上に着く。ここからは二つの美しい橋で結ばれたトロムソ島が一望できる。 
 
最北のセブンイレブン

床の敷石

北極教会ステンドグラス

北極教会外観
 
トロムソ全景
 
トロムソ全景
 
ストールシュタインケーブル
アルタ  Alta アルタ 
アルタ博物館:7000-2000年前に描かれた岩絵。1973年に発見され、1973年に世界遺産に登録された。岩絵は海抜8.5m-26.5mの位置にありかっては海辺に近かった岩盤の露出した岩肌に刻まれている。赤い着色は絵が分るように保存のため行ったものだが、2009年以降は着色を止めた。トナカイを柵に追い込んでとる狩猟の様子、エルク、クマ、また漁をする人やオヒョウ、鳥など生活に関係するあらゆるものが描かれており、当時の生活が推測される。サーメ人の生活や世界の岩絵の展示がある。日本人のスタッフがいた。驚き。1993年Europian Museum of the Year Awardをノルウエーの博物館として初めて受賞した。
 
アルタ博物館
 
岩絵・柵
 
岩絵・トナカイ
 
岩絵・博物館のロゴ
  
ホーニングスバーグ Honningsvag ホーニングスバーグ
オルダーフィヨルドのドライブインで休憩後、干しダラを干している漁村や、トナカイの群れを見ながら海岸線に沿って回り、マーゲロイ島へ。1999年開通した全長6.8㎞の海底トンネル(ノールカップトンネル)でホーニングスバーグの町に着く。
ホテルは町はずれ。リリハンメルオリンピックの選手村を解体移設したものだそうで、簡素なもの。お湯が出なかったり建て付けも悪くお粗末。最北の地だから仕方ないか。真夜中の太陽を見るために遅くまで起きているのだから良いとするか。
 
ホテル
 
岬を回って
 
ホーニングスバーグ漁港
 
トロール人形
  
ノールカップNordkapp ノールカップ
ホテル22時発バスでノールカップへ。ヨーロッパ最北の地。北緯71度10分21秒。雲の間から沈まぬ真夜中の太陽をみた。シャンパンとキャビアで到達を祝ったが、そんなには寒くなかった。
高さ300mの崖の上にノールカップホールという立派な鉄筋の施設が出来ており、とても最果ての地という気がしない。多くの観光バスや観光客が訪れて賑わっている。展示やシアターからは過酷な自然、四季であることが説明されているが、ここにいる限り日本と変わらない。世界の子供たちの作成した平和を祈るモニュメントがある。お決まりの到達証明、郵便局がある。

手前の展望台
 
地球儀

ノールカップホール

真夜中の太陽を見る
 真夜中の太陽を見る人びと  
世界の子供のモニュメント
 
地球儀のモニュメント
 
カラショク Karsjok カラショク
カラショークは、スカンジナビア半島の北方に住む少数民族 サーメ人 が多く住んでいるため、「サーメ人の首都」とも呼ばれている。
ここはサーメ人の文化を紹介したサーメ公園。
昼食は伝統的なサーメ料理。 GAMMAレストランでサーメ人の伝統家屋を模した作りで焚き火を囲んで切株のテーブルでトナカイのシチュー。サーメ人や北極圏の人々にはポピュラーな蛋白質ビタミンの多い栄養満点の食べ物です。
国境のテーノ川を渡りSUOMIフィンランドへ。

動物の柵

レストラン案内板

レストラン内部

サーメ案内事務所
サーメ人は氷河期にトナカイの群を追いつつ現在のフィンランド付近に移り住んだと考えられており、現在はノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアのコラ半島にまたがる北極圏の地(サーメランド、かつてはラップランドとよばれた)に住んでいる。  人口は約75000人、種々の歴史的出来事によって、北欧諸国やロシアに帰属したが、サーメ人が現代に至るまで国を建国したことはない。サーメ人は伝統的に、牧畜、狩猟、漁業、農業、工芸品などで生計を立てている。近代になり少数民族として認める北欧諸国が色々な保護施策を講じつつある。2004年から、サーメ民族記念日(2月6日)とサーメ民族旗が制定され、この記念日はノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアで祝われており、国境を越えてひとつに結ばれるサーメ民族の象徴になっている。  
  
フィンランド  
フィンランドは国土の8割が森林と18万個の湖沼で、国の3分の1は北極圏にあります。テーノ川を渡り森林を見ながらバスはイナリへ。 サーリセルカの北70㎞のイナリ湖畔にあるサーメ博物館(SIIDA)訪問。
ラップランドやサーメ人の文化を知ることのできる複合文化施設でシャーマンの太鼓、サーメ人の生活、信仰、歴史などの展示があり、丁寧な説明があった。
イナリ湖 ラップランドでは一番大きい湖。80㎞*41㎞。今日はずっとバスはイナリ湖畔を走っていましたが、特に案内もなく誰も湖には関心を持ちませんでした。
 
サーメ博物館
 
催し物案内
 
サーメ部族の分布
 
サーメの歴史
 
トナカイの戦い
 
野外展示
 
この地方の動物一覧
サーリセルカSaariselka サーリセルカ
ロヴァニエミの北約300㎞、ラップランドの北部に位置する。国内第2位の広さを持つウルホケッコネン国立公園の懐に抱かれたこの小さな町は自然を満喫するためのアクティビティーが揃っている。冬にはオーロラが上空に舞い犬ぞりやクロスカントリーが楽しめる。夏はあまりすることがないが白樺やヤマナラシが緑の並木になって美しい。秋ならもっと紅葉が美しいであろう。通年型のリゾート地である。ホテルは平屋なので部屋は遠い。国立公園にはハイキング道が整備されている。
森林地帯を南下しサンタクロースの故郷というロバニエミへ。

国立公園入口
 
散歩道
 
ホテル前の道路
 
ハイキング道案内
ロバニエミ Rovaniemi ロバニエミ
ロバニエミ市内観光。サンタクロース村、アークティクムなど見学。ロバニミエ市はヨーロッパで最大の面積を誇る街で、(宮崎県とほぼ同じ)1944-45ラップランド戦争時に撤退するドイツ軍により破壊された。今の町は戦後のもの。
アークティクム ラップランドの自然、歴史、動植物の生態についての展示。
サンタクロース村 北極圏サークルがこの村を通っています。世界中の子供たちへの窓口として1985年に作られ、サンタさんからの手紙を発信したりサンタさんと一緒に写真が撮れるというテーマパークになった。
夕刻寝台列車サンタクロースエキスプレスに乗車してヘルシンキに向かう。

ろうそく橋
 
アークティウム
 
アークティウム内部
 
トナカイの集団の画像
 
サンタクロース村全景
 
北緯65度32分35秒
 
白い線が北極圏表示
 
日本から寄付したサンタ
 
最北のマクドナルド
 
サンタクロースエキスプレス
ヘルシンキ Helsinki ヘルシンキ
9時ヘルシンキ到着、シベリウス公園、岩盤の教会テンペリアウキオ教会、ヘルシンキ大聖堂、ウスペンスキー寺院の順に観光。シベリウス公園では中国人の観光客が多く見られた。何処も観光客で一杯。海岸沿いのマーケット広場散策。フィンランドの工芸品、セーター、マフラー、果物、野菜など沢山あって楽しいが、露天と思えないほど値段は高い。森と湖の国。
スエーデンに650年、ロシアに100年支配され数々の戦争で国境線を変えられたが1917年ロシア革命時に独立を勝ち取った。帝政ロシアの首都であったこともある。

ヘルシンキ到着
 シベリウス公園   シベリウス(1865-1957)を記念する公園。
 
シベリウスの肖像

ステンレスパイプのモニュメント 
 
公園全景
テンペりアウキオ教会   1969年完成。ルーテル派の教会。岩の中の教会。
 
入り口
 
教会内
 
教会天井ドーム
 
ヘルシンキ大聖堂ヘルシンキ大聖堂
元老院広場を見下ろすようにそびえている。ルーテル派の本山となる教会で、1852年に30年の歳月を費やして完成した。  
元老院広場約3000平方mの石畳の広場、ロシアの皇帝アレキサンドルⅡ世の銅像がある。 なぜほかの国の皇帝の像が中央にあるのか不思議。
ウスペンスキー寺院はロシア、北欧に多いロシア正教の寺院。ウスペンスキーとは聖母マリアのこと。
あと夕方シリアラインでストックホルムへ。セレナーデ号:1990年建造、全長203m、総トン数58,376トン乗客定員2852名、食事やアルコールは無料(このツアーでここだけ)
 
ヘルシンキ大聖堂
 
元老院広場
 
アレキサンドル皇帝の銅像
 
ウスペンスキー寺院
 
ウスペンスキー寺院イコン
 
マーケット広場魚
 
マーケット広場
 
マーケット広場花屋
 
マーケット広場
 
シリアラインセレナーデ号
  
スエーデン
ストックホルム Stockholm ストックホルム
朝9時30分、シリアラインストックホルム入港。スエーデンの首都。人口約76万人、北欧のベニスといわれる3世紀に築かれた旧市街を中心に14の島からなる森と湖に囲まれた街。ノーベル賞の市庁舎から観光開始、そのあと地下鉄体験乗車の後、セーデルマルム島展望台よりストックホルム市街とコールゴーデン等を遠望する。
そのあとガムラスタン(旧市街)へ、ストックホルム大聖堂、王宮、ノーベル博物館(ノーベル賞メタルチョコレートはここでしか買えない)など。午後はヴァーサ号博物館を見学。

市庁舎対岸を見る
 
グローナルンド遊園地
 
セーデルマルム島よりみる
 
王宮
  
 市庁舎 市庁舎
メーラレン湖畔に1923年建設された。ナショナルロマン様式、北欧中世風のデザインで宮殿のようなたたずまいである。106mの塔、赤レンガ、ビザンチン式の金の飾り、ゴシック風の窓、など様々な様式を取り入れながら調和がとれている。毎年12月10日ノーベル賞祝賀晩さん会の開かれる青の間、市議会室、授賞式の際の舞踏会の開かれる黄金の間の順に観光。
青の間は床が青い。黄金の間は1800万枚の金箔モザイクで飾られた壁面は豪華絢爛。ここも沢山の観光客でごった返していた。
市議会室はヴァイキングルネサンス様式の重厚な雰囲気が漂う。今も使用されており、議員の名札がある。原則議員は無給ボランティア。
 
市庁舎

青の間の床
 
青の間

市議会室
 
黄金の間の出口
 
黄金の間

黄金の間の壁画 

上から見た青の間
 
ノーベル晩餐会の食器
 
市庁舎中庭
  
 ガムラスタン旧市街 ガムラスタン
ストックホルム中央南部の水路に面したリッダホルメン島に広がる大広場を中心に王宮、大聖堂など歴史的な建物が並ぶ。ガムラスタン (Gamla stan) は、古い街を意味する。中世の小路、玉石敷きの通り、北ゲルマン建築の古風な建築が保存されている。
ストールトルゲット広場はガムラスタン中央部にある美しい広場で、周りにはストックホルム証券取引所を含む古い商館が立っている。この広場は、1520年11月に起きたストックホルムの血浴の舞台となり、多くのスウェーデン貴族らが虐殺された場所である。この事件をきっかけに暴動と内戦が引き起こされてカルマル同盟が崩壊し、その後のグスタフ1世が即位した。
 
ストールトルゲット広場
 
ヴェステルロングガータン通り
 
ドイツ教会の尖塔
 
広場から西を見る
 
広場の観光客
 
ノーベル博物館
 
ノーベル博物館
ノーベル博物館:ノーベル賞100周年を記念して2001年にオープン。ノーベル賞の歴史や歴代受賞者の紹介が行われている。英語のガイドツアーあり。ノベルの肖像入りのチョコレート、晩さん会のアイスクリームを用意している。
 ストックホルム大聖堂:王宮のすぐ南にあるストックホルム最古の教会。13世紀後半に建てられ、何度も改築され1480年ごろ現在の大きさになった。長い間、国王、女王の戴冠式、結婚式などの儀式が行われる。1976年、カール16世グスタフ王とシルビア王妃、2010年ヴィクトリア王女の結婚式が行われた。
 ヴェステルロングガータン通り:13世紀からの繁華街。石畳の狭い道に土産物屋が多い。
 
ストックホルム大聖堂
 
王宮  王宮:ガムラスタンの北に立つ3階建の建物。13世紀中ごろに建てられたが、1697年の火災でほぼ全焼、その後57年かけて再建、1754年完成したイタリアバロック、フランスロココ様式の建築で代々王室の居城として使われてきた。現在は子どもたちに相応しい環境へと、郊外のドロットニングホルム宮殿に移された。国王はマイカーで毎日この宮殿に通って来る。  
宮殿中庭
 
宮殿正面
 
宮殿入口
 
衛兵(女性)
  
地下鉄のアート  
ストックホルム市内全長110㎞の地下鉄は深く入り込む湾や海峡の下をくぐらなければならない。また新しい路線は、数十mも下らなければならず、硬い岩盤をくり抜いたプラットフォームの壁面はコンペで選ばれた壁画や彫刻で飾られている。 1955年、大規模なコンペが行われ、 現在、約100ある地下鉄駅のうち約80の駅に130名の芸術家による作品が展示され、「世界で最も長い芸術展示」と言われています。T-Centralenから一駅体験乗車。stockholm tunnelbana art guide という駅ごとの展示を紹介したパンフレットがある。
 
   
     
  
バーサ号博物館  Vasamuseet バーサ号博物館
1628年に2年かけてオランダの設計士が作った船が航海に出てすぐに沈没、1956年に発見され引き上げられた。、現存する最古の軍艦で全長62m。スエーデンが強大な力を持っていたグスタフ・アドルフⅡ世のときに建造された。1628年処女航海に出たがストックホルム港内で突風に襲われ、水深32mの海底に沈没した。大砲の積みすぎかバラストの不足が原因と推定される。
全長61m、最大幅11.7m、高さ52.5m、排水量1210トン、乗組員445名
17世紀の軍艦としては豪華でり、船尾の木彫は金色で美しいものであった。
1961年の引き上げから復元の課程が推定原因も含め画像で展示される。
 
バーサ号博物館
 
模型
 
船体の一部
 
船尾の彫刻
 
 デンマーク
 
クロンボー城 クロンボー城
コペンハーゲンの北44㎞のヘルシンオアにある。15世紀に海峡を通る船から通行税を取るために造られた城。対岸はスエーデンのヘルシンボリでわずか5㎞。1629年に火災で焼失、クリスチャンⅣ世により再建された。内部は18世紀ごろの家具、調度品、ゴブラン織りのある王の部屋、女王の部屋大広間があり、2000年に世界遺産に指定された。シェクスピアのハムレットの舞台となった城と言われ、毎年8月には野外ステージでシェクスピアの劇が行われる。シェクスピアはここに来ていないし、ハムレットの伝説も確認できない。シェクスピアの胸像のレリーフがある。下の字は摩耗していて読めない。
 
海峡警備の大砲

全景修復中

堀を渡る

入り口
 
遠景
 
城内
 
シェクスピアの像
 
中庭正面
 
中庭反対側
 
 
フレデリクス城 フレデリクス城
コペンハーゲンの北西ヒレロドの町にある。1560年フレデリクスⅡ世が築城を始めて、20年後の息子クリスチアンⅣ世が完成させて、父の名前を付けた。1859年大火により城は全焼した。ビール会社カールスバーグの創始者JCヤコブセンが城を修復すべく立ち上がり、私財を投じて城を再建した。彼は他にも美術館を建てるなど多くの文化活動に貢献しているが、ビールを飲むことが文化活動に役立つという発想で、デンマークはアルコールの消費量が多いと言われています。
大企業がいろいろ寄付をする習慣は北欧では多いようです。
 
全景
 
噴水
 
塔と像
 
中庭
 
外苑
 
庭から見る
 
門の付近
  
 コペンハーゲン  Copenhagen コペンハーゲン
チボリ公園、170年、市庁舎、アンデルセン像、ニューハウエンをバスで通りながら、アマリエンボー宮殿の見学。1972年に王位を継承した現在の国王は王女マルグレーテⅡ世。宮殿の対岸に海運会社マースクラインの寄付したオペラハウスが見える。ゲフィオンの泉から徒歩にて人魚姫の像まで散策。途中に200本のソメイヨシノが2006年に日本のアンデルセンベーカリーが寄付をしたもので毎年桜祭りがおこなわれるそうです。沢山の観光客で混雑している人魚姫を見てから、ローゼンボー離宮の宝物館を見学する。
 
市庁舎
アメリエンボー宮殿
衛兵がいなければ宮殿と思えないほどの質素なたたずまい。18世紀末に当時の宮殿クリスチャンボー城が炎上したため当時の貴族の邸宅を宮殿としたもの。建物は中央広場を中心に4つの建物に別れている。
フレデリクス教会
宮殿中央奥にある。大理石がふんだんに使われたロマネスクバロック様式のの美しい教会。1897年建立。周辺にはケルケゴールの像が建つ。 
ゲフィオンの泉:スエーデン王が女神ゲフィオンに一夜で耕すことのできた分だけ土地を与えると約束したところ4人の息子を牛に変えてシェラン島を得たという北欧神話に因る像。

 アメリエンボー宮殿
 
衛兵
 
アメリエンボー宮殿
 
宮殿広場中央はフレデリクス教会
 ゲフィオン  
ゲフィオンの泉
 
2000本のソメイヨシノ
 
人魚姫の像
 
人魚姫付近
 
対岸の風力発電
市街散策
ホテルが中央駅に近く何処に出かけるのも便利。
ストロイエ付近
市庁舎広場とコンゲンスニュートーを結ぶ通りがストロイエ。ストロイエとはデンマーク語の歩くこと、その名にふさわしい歩行者天国でショッピングストリートである。北欧諸国で多い自転車もないので安心して散策できる。
チボリ公園Tivoli:だが、日曜という事もあり沢山の家族が訪れていて満員。コペンハーゲンっ子の心のふるさとだからか、中央駅の近くだからか、 1843年開業以来続いていることに驚く。
 
 
オペラハウス
 
中央駅
 
ストロイエ中心広場
 
ジェンセンとローヤルコペンハーゲン
 
ストロイエ
 
クリスチャンスボー城
 
クリスチャンボー宮殿教会
 
ストロイエ中心街
 
キャナルツアー乗り場
 
チボリ
  
ローゼンボー離宮王宮宝物館 
ローゼンボー離宮はクリスチャンⅣ世により建設されたオランダルネサンス様式の建物。1605年から建設を始めて1634年に完成した。1615年クリスチャンⅣ世は絶世の美女キアステンムンクと恋におち、ふたりの愛の新居と定められた。城内には歴代の王の所有した品が展示されている。地下室は王室の宝物館になっている。地下の王室宝物館を見学。目もくらむような宝物の数々を堪能しました。象牙、剣、王冠と宝石が展示されている。薔薇園が沢山の綺麗なかなを咲かせていた。ローゼンは薔薇の意味。
 
ローゼンボー宮殿バラ園
 
ローゼンボー宮殿
 
金細工
 
王冠
 
王冠
 
王冠一覧
 
宮殿外観
  
オーデンセ Odense オーデンセ
国内第3の都市で、フュン島最大の街 、人口約18万6000の商工業都市。
街の名称は北欧神話に由来している。主神オーディン(Odin)がフュン島の中ほどに城を建てた翌朝、妻の女神フリッガ(Frigga)が朝日の光のなかに海と野原と森がも美しく輝いているのを見て、「オーディン、見て(Odin, se)!」と呼びかけ、それが元になったと言われている。アンデルセン生誕の地。コペンハーゲンからインターシティーで約1.5時間。海底トンネルを通る。
アンデルセン公園、聖クヌート教会、市庁舎などを散策。

アンデルセン博物館
 アンデルセン博物館表示  
アンデルセン公園の像
 
オーデンセ駅
 
市庁舎広間
 
オーデンセ市庁舎
 
市庁舎広場の彫刻
 
自転車専用車両
 
クヌート教会
 
オーデンセ駅前公園
  
  
 
その他参考事項

●デンマーク、ノルウエー、スエーデン、フィンランドの北欧4か国は現在ではそれぞれの国の考え方、体制を維持しながら、スカンディナヴィア諸国として協力関係にあり、似た体制を取っている。しかし歴史はそれぞれ異なっており、第2次世界大戦以降それぞれの歴史がある。世界で最も福祉の充実した自然と住みやすい国々だが、 物価、税金は高い。

●各国とも通貨が違うので、国を変わるたびに両替が面倒。またホテルでは殆ど両替できない。FOREXなど町の両替を利用する。勿論カードも利用できるので、さほど不便ではなかった。時差はフィンランドのみ1時間。

●バイキングの国なので料理は夕食も殆どバイキング。北極圏なので肉は豚、鳥が主で時々トナカイなども出る。魚はサーモン、ニシンなど。

●水はボトルのものを買わないで水道を飲めと。特にフィンランドでは水の国であるので、スーパーで水を探していると現地の人から自分たちは水道の水を誇りに思っている。ボトル入りの水など買ったことがないと。

● トイレ事情。バール以外はほとんどが有料。公衆トイレもコインを入れないと開かない。また最近これら住み易い国々もヨーロッパから泥棒株式会社の方々が沢山来られて、すり、ひったくりが増えたとのこと注意があったが、我々は幸いにも被害にあった人はいなかった。

●自転車。北欧各国は自転車優先。自転車専用レーンが車道と歩道の間にかなりの幅で設けられている。バスから降りるときなど自転車レーンの上になるので、走ってくる自転車と接触したりする危険がある。慣れるまで注意が必要だ。電車も自転車専用車が連結されている。

●WIFI どこのホテルも無料。ipadやスマホを持って行くと便利。日本のニュースや現地の情報、案内など情報入手が出来る。ホテルのIDで空港などもログインできる場合もある。

●北緯66度33分以北の地域が北極圏。北極圏では真冬(冬至)に太陽が昇らず(極夜)真夏(夏至)に太陽が沈まない(白夜)。今回の旅ではノルウエー、フィンランドで北極圏の町を観光したが、これらの町では、夏は夜が何時までも暮れない。カーテンを閉めないと眠れない。
北緯60度はオスロ、ベルゲン、ストックホルム、ヘルシンキでコペンハーゲンは北緯55度で少し南。ロバニエミは66度。
●大自然は素晴らしい。湖、フィヨルド、白樺、何もない原野と次から次へと変化する。なんといっても空気が澄んでいる。こんなところにという過疎地帯に立派な道路や橋トンネルが出現する。立派なトンネル多く、トンネル長い。

●チボリの公園は結構繁盛している。日曜日であったこともあり多くの家族ずれが入場券購入のため混雑していた。かかるテーマパークが長い間営業を続けていることに驚く。他にないから、中央駅に近いためか、20年前に来た時と同じ外観であったが。

●参考文献
地球の歩き方北欧
中公新書1131武田龍夫 物語北欧の歴史

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