スイス旅行報告
アルプス4大名峰とスイスこだわり周遊の旅

2010/07/07関西空港発で7/16までスイスに旅行しました。
JTB旅物語スイスアルプス4大名峰とスイスこだわり10日間 のツアーに参加して、ルツェルン、サンモリッツ、グリンデルワルド、ツェルマット、シャモニーと東から西へスイスを駆け足で回ります。途中ベルニナアルプス、ユングフラウヨッホ、マッターホルン、モンブランと4大名峰の展望台やミニハイキング、氷河特急があり、盛りだくさんの旅でした。
幸いにも天候に恵まれすべて予定通り観光ができて、スイスの自然を満喫しました。参加者は30名で、姉弟1組以外は夫婦で最近のツアーで珍しく男女同数でした。
下に訪れた街を地図で示します。



多くのアルプスの峰々を見る展望台、ケーブル、リフトがあり、アルプスの景観が眺められる。
グリンデルワルトからは、アイガー3970m、メンヒ4107m、ユングフラウ4158m
ツェルマットからは、マッターホルン4478m、モンテローザ4634m
シャモニーからはモンブラン4808m
サンモリッツからは、ピッツコルヴァッチ3451m、ピッツベルニナ4049m などがパノラマで眺められる。
多くのアルプスの写真があるので、この旅行記では一つ一つ山の名前を特定することを諦めました。
美しいパノラマを見てください。


訪れた町とスナップ写真
ルツェルン
ルツェルン[標高436m]Luzern
スイス第4の大都市。今回都市の観光はこのルツェルンのみ。白鳥が遊ぶロイス川、フィーアヴァルトシュテッター湖に面した教会とともに発達してきた町。チューリッヒから50分。
古都ルツェルン市内観光 まずライオン記念館を見学。あと中心部に移り、石畳が敷き詰められた旧市街を観光。あとロイス川に沿いシュプロイヤー橋、カペル橋など街を徒歩で散策。
1997年以来の再訪だが、ルツェルン駅前にはバスターミナルができており、中央駅のオリジナルの門が残されている。

中央駅の旧門
ライオン記念碑 フランス革命で戦死したスイス人傭兵を悼む記念碑

ロイス川にカペル橋、シュブロイヤー橋が架かっている
カペル橋はルツェルンのシンボル1333年に建造されたが1993年火事で大半を焼失した。ヨーロッパでは最古・最長の屋根つき木橋・カペル橋、屋根の梁にはスイスの歴史的な出来事やルツェルンの守護聖人が描かれた110枚の板絵が有名である。美しい花が水面に映えている。
シュブロイヤー橋は1408年完成したが、死の舞踏というペスト流行を題材にした67枚の板絵があり、橋の中ほどに礼拝堂がある。

ライオン記念碑

カペル橋外観

カペル橋の板絵

カペル橋

シュブロイヤー橋

死の舞踏

市庁舎

ビルのフレスコ画

カペル広場のゲーテ像

ぜー橋
マインフェルト
マインフェルトMaienfeld[標高504m]
ハイジの泉。ハイジの冬の家を見学。昼食のレストランは原野の中の一軒家で、たくさんの日本の観光客が訪れていた。名作そのままののどかな田園風景。
ヨハンナシュピリの[ハイジ]は1880年スイスで生まれた。のんびりと草を噛む牛、世界の子供たちに愛されたこのベストセラーにあやかって見学コースを整備して標識を整備してスイスの東部にある村をハイキングコースとして整備した。
日本からの団体旅行が沢山来て昼食の定番になっているが、いま一つという感じである。

案内板

ハイジの泉

ハイジの冬の家

のどかな世界
サンモリッツ
サンモリッツ St.Moritz [標高1775m]
ヨーロッパのアルペンリゾートとして有名。ベルニナ・アルプス観光の拠点。今回はほとんど時間がなくホテルと氷河特急の乗車駅だけ。サンモリッツ湖が美しいが殆ど寄らず。
ディアポレッツァ展望台 Diavolezza [標高2984m]

ベルニナ・アルプスと迫力ある氷河を間近に望むディアボレッツァ展望台
サンモリッツからイタリア方面にバスで 40分ほど行ったところからロープウエイで登る。山が行儀よく並んだベルニナ連峰のパノラマが楽しめる。

ピッツコルヴァッチ[3451m]
ピッツベルニナ[4049m]
昼食は展望台のレストランにて。このレストランの窓に前方の雪景色が反射して借景になっている。

足元のペルス氷河

氷河

レストラン

道標

沢山の観光客

ベルニナアルプス

見える山のガイド
ミニハイキングモルテラッチ氷河までの往復
氷河が削り取って形成された谷を、モルテラッチ氷河を遠くに見ながらハイキング(ハイキングガイド同行)
ベルニナ線Morteratsch 駅から氷河先端までの往復ハイキング。
(総延長約5km、所要時間約2時間、スタート地点標高1896m、ゴール地点標高2010m)
コースは氷河が後退した後の谷底にあり年代の記載された標識がある。
ディアポレッツァ山頂駅発でペルス氷河を歩いて4-5時間でここに来ることもできる。

起点のモルテラッチ駅

氷河の後退標識

氷河

遠くに見える氷河
氷河特急
氷河特急 Glacier Express
ツエルマットとサンモリッツ間約270kmを8時間かけて断崖、絶壁の渓谷地帯をゆったりと走る。サンモリッツ発で ラントヴァッサー橋など景勝地が終わったアンデエルマットで下車、後バスでグリンデルワルトへ


サンモリッツ発車前

車中風景

対向車待ち合わせ

前のほうが見えるカーブ
ローヌ氷河

アンデルマットからバスで
ローヌ氷河 Rhonegletsher
 ローヌ氷河は、フルカ峠(2,431m)とグリムゼル峠(2,165m)に挟まれた谷に流れる氷河で、古くから観光名所として知られる。ここから解け出た水はレマン湖を経由してフランスに流れて行き、やがてフランス四大河のローヌ川となる。
ローヌ氷河の中をくり抜いた洞穴(どうけつ)は、大自然の氷室(ひむろ)で、神秘的なブルーの世界である。この深くて神秘的な色彩は、いつしかグレイシア・ブルー Glacier Blue (英語)と呼ばれるようになった。

ローヌ氷河

氷河の中

氷河後方の山

氷河全貌
グリンデルワルト
グリンデルワルト Grindelwald[標高1034m] ベルナーオーバーランド観光のの中心の町
グリンデルワルトはアイガーの村である。この小さな町を年間100万人以上の観光客が訪れる。日本人も多い。アルプス登山、アクティビティーの起点。グリンデルワルト駅はこの地区の交通の要所でどこに行くときも大抵は通る。
アイガー[3980m]、メンヒ[4107m]、ユングフラウ[4158m]への拠点。

グリンデルワルト駅
ミニハイキング
メンリッヘン-クライネシャイデック
グリンデルワルトから登山電車で約5分のグルントへ、そこから全長6.2km、標高差1000mのロープウエイでメンリッヘンへ。
ユングフラウの雄姿を眺めながら約2時間のハイキング。
 Kleine Scheidegg[標高2061m] メンリッヘンMannlichen[標高2239m]
グリンデルワルト Grindelwald[標高1034m]
クライネシャイデック Kleine Scheidegg[標高2061m]

ロープウエイのりば

ロープウエイ

ロープウエイ頂上駅

メンリッヘン

ガイドさんと準備運動

アイガー・メンヒ眺めながら

クライネシャイデック駅
ユングフラウ
ユングフラウヨッホ駅 Jungfraujoch [標高3454m]
ヨーロッパ最高地点の駅 Top of Europe

1895年アルプスの岸壁に穴を開けてヨーロッパの屋根の上まで列車を走らせる工事が始まった。最大勾配250パーミルのトンネルを掘り
線路の間に歯車を噛ませて16年の歳月をかけて全長7.1kmのトンネルを抜けて3454mの高みに立った。
スイス初の世界遺産。再訪で来て良かった。クライデシャイデックは俗化。
スフィンクス展望台、アイスパレスなど立派な設備が完備している。、

ユングフラウヨッホ駅

ユングフラウ鉄道

氷河

スフィンクス展望台から見る

氷河

テラス展望台

アイガー遠景
トゥルンメルバッハの滝
TrummelbachGletscherwasserfalle

ユングフラウの麓、10ある滝が洞窟の中。リフトがあり中央の滝まで登る。後洞窟の中を足場を気にしながら大きな滝の音を聞きながら回る。
【終日】凄まじく流れ出すトゥルンメルバッハ氷河融水の滝見学


入口の案内板


滝壺
カートレイン
BLS. Kandersteg-Goppenstein 
カンデルシュテークからゴッペンシュタインこのトンネルは、1906年に工事が始まり、1911年に貫通した。
ベルン方面からツェルマット方面には、直線で通じる道路はなく、
車で行くには、レマン湖の東側を通って回り込む必要があります。これを避けてアルプスを貫く、長さ14.6キロのレッチュベルクトンネルを堀り約15分自動車ごと列車に乗って抜ける訳です

列車に乗っている自動車

列車から出てくる自動車
ツェルマット ツェルマット Zermatt [標高1620m]
マッターホルンの麓にある 周囲には4000m級の山29に囲まれた小さな町。
ロープウエイや登山電車の起点になる町。ガソリン車の乗り入れを一切禁止。4.8km手前のテッシュからスーツケースを転がしながら電車で行く。市内はホテルの電動車でスーツケースのみを運んでくれる。人は徒歩。沢山の観光客で賑わう。日本人の団体も多い。とにかく人が多すぎる。
マッターホルン Matterhorn [標高4478m]、ブライトホルン[4164m]、リスカム[4527m]モンテローザ[4634m]への拠点


駅前広場・電動車が沢山

ネズミ返しの小屋

ドルフ広場の橋

妙高高原姉妹都市の碑

人で一杯バーンホフ通り

バーンホフ通り

マッターホルン遠景
ゴルナーグラート展望台
ゴルナーグラート展望台 Gornergrat[標高3089m]
天文台のある
モンテローザMonte Rosaは左端、マッターホルンは右に見える、
スイスでナンバー1の展望台。
Gornergratbahnはアルプス登山ブーム全盛期の1898年に開通したアプト式登山鉄道でツェルマットから約33分で登る。
途中駅ローテンボーデンRotenbodenはモンテローザへの登山口

電車から見えるマッターホルン

ゴルナグラート駅全景

天文台とホテル

マッターホルン

ゴルナー氷河

駅から後ろを見る

線路にアプト式ギアが見える
ミニハイキング
ローテンボーデンーリフェルベルグ
ローテンボーデン駅からゴルナー氷河を眺めた後、ロフェル湖に向かって少し下り、後は平坦。逆さマッターホルンが見られること、高山植物の群落などがあることで、初心者向けコースで足場も良い。
ローテンボーデン駅[標高2815m]
リッフェルベルグ駅[標高2582m]所要時間約1時間30分

快適なハイキングでしたが、リッフェル湖逆さマッターホルンは見えませんでした。
沢山の高山植物の花の説明がありました。いずれも小さく可愛い花でなかなかカメラに収まりませんでした。

雲から出たマッターホルン

ロフェル湖

コース中間点

遠くの山々が美しい
シャモニー
シャモニー Chamonix フランス
モンブラン Mont Blanc [標高4808m]
エギュードミニ展望台
エギュードミニ Aiguille du Midi [標高3842m]展望台
断崖絶壁上に3つの展望台を作った。ロープウエイは途中乗り換えで、更に最上階に行くにはエレベーターがある。日曜であったこともあり、観光客が沢山で帰りは満員、横入りをする欧州人が多いので静かにしているといつまでも乗り残しにされる。
こんな山の中にこれだけの設備を作ったものだと感心する。

ロープウエイ切符売り場

大きなロープウエイ

モンブラン

モンブラン
えエギュードミニ展望台
雪景色


展望台をつなぐ橋

ケーブル終点の広場

最先端部
シヨン城シヨン城
Chateau de Chillon Switzerland
モントルーMontreux 地区、レマン湖畔にたたずむ古城。9世紀にイタリアからアルプス越えの商人たちから関税をとるための関所であった。バイロンの[シヨン城の囚人]に詠われた宗教改革者フランソワズボニヴァルが幽閉されていたことで話題提供された。
わざわざ行く必要があったか疑問。途中相当の間道を戻っている。

シヨン城

城内入口

その他参考事項


■スイスの現地エージェントは現地エージェントKUONI。主にヨーロッパ方面での現地手配サービスを、日本の各旅行会社に提供しているツアーオペレーター(海外地上手配会社)です。スイスでの日本のツアーの殆どがこの会社。従って仕様は違っても現地は同じところに集中する。ハイジの里などのレストランは皆そこに行くので混む。

■外貨はスイスフラン。ユーロ、USドルも使えますが殆ど10スイスフラン札で用意してゆき、日常はこれで済みました。

■スーパーマーケットはCOOP。どの町にもあった。営業時間は6時ごろまで。水や缶入りビールぐらいか。

■スイスは地方によってドイツ語、フランス語、イタリア語 、ロマンシュ語が常用ですが旅行者は英語で通じます。ただし地名などは特にドイツ語圏ではローマ字読みは全く通じません。例えばグルンデルワルドはグリンダバルトです。

■JTBの旅物語は沢山の設定日がありますが、夏が季節もよくお勧めです。今回のコースはアルプスの名峰を眺める趣旨で計画されており、町はルツェルンのみ、チューリッヒ入国、ジュネーブ出国は空港のみでした。殆どが晴れで問題なく予定通りの観光ができました。今回は都会の観光はなし。ミニハイキングや列車、ケーブルカーなどは楽しかった。

■ホテルのキーを戻されずに出発する人がいるようで、我々の仲間ではありませんが、ホテルのフロントがバスや電車の中まで追いかけてきます。また最近はカードキーが磁気でなくIC付きになって高価になったためか原則として返却を要求されます。今までは記念になどと言い返却しなかったが。団体でもキーを返してチェックアウトするのが常識でしょう。

■世界で一度は行って見たいと思った目玉の展望台、ユングフラウヨッホ、ゴルナグラート、エーギュードミニが予定通り観光で来てよかった。大抵は天候や工事で今回は諦めになる時が多いが、今回は完走でした。

■行き帰りは関空発0750ルフトハンザでフランクフルトへ行きます。接続時間1時間40分で乗換えててチューリッヒへ。荷物も出てきて今回の乗り換えは通常でした。帰りはジュネーブからフランクフルトへ同じくらいの接続時間で関西空港へ。
最近航空会社の力関係や再編などで共同運航の組み合わせが変化しつつあり、ヨーロッパ線ではハブ空港での乗り継ぎに時間がかかり、乗り継ぎの空港は混んでいます。サテライト間の移動も長く旅行者にとっては不要な仕事と時間が無駄になる傾向です。今回の乗り継ぎは比較的短いのにうまく行き簡単でした。しかし空港が広くなり乗り換えは長く疲れます。

■ルフトハンザの新鋭機A340-600は快適でした。とくにトイレは中央部貨物室のあったところに5人分の集中トイレを作り、階段を下りて行くのですが余り混まず、よい設計と思いました。

■7/23日ニュースで氷河急行が脱線転覆して日本人にも死傷者が出たとのこと。痛ましい。我々が乗ったのはサンモリッツ発7/10朝のツェルマット行き。事故のあったのは7/23の逆方向のツェルマットからサンモリッツ行き。こんなに近く経験したことが悲報になるとは。少し時間がずれていたら自分がそのような運命であったかもしれないと思う。4000メートル級の山をくりぬいて鉄道を通す技術のあるスイスの技術力に感心していたが、事故はいかなる場合でも忍び寄ってくる。早く原因解明されることを望みます。