西安・敦煌旅行報告

2010/10/18-10/25関空発で、砂漠の大画廊敦煌莫高窟と永遠の西安8日間のニッコウトラベルのツアーに参加しました。
訪れるのは西安と敦煌だけです。それぞれ3連泊します。参加者女性3人組、男性3人組、親子、夫婦男性一人夫婦2組、合計11名のグループでした。
出発間際2010年9月7日に尖閣諸島中国漁船衝突事件が起きて、デモなどで危険かと思ったが、予定通り催行された。現地ガイドもその話はしたがらないようでほとんど関係なく
予定通り観光できました。
天気はほとんど快晴、敦煌で小雪、これは鳴砂山の歩行をやさしくした。



訪れた町とスナップ写真
 西安西安
 BC4世紀の秦の始皇帝以来、漢、隋、唐の都であり、政治、文化、宗教の中心として栄え、シルクロードの玄関口として多くの人が行き交った古都。唐の時代は長安で隆盛を極めた。
始皇帝陵、兵馬俑、西安城などを観光。
秦始皇帝陵秦始皇帝陵
紀元前221年、中国最初の皇帝、秦始皇帝の陵墓。西安市街の東にあるザクロ畑の中の小山がある。高さ46mだそうだが霧で何も見えず。
現在の墳丘は東西345m、南北350m、高さ76mで、始皇帝が即位時から建設を始めて、死後完成。1987年兵馬俑とともに世界遺産に登録された。史跡公園になっており、観光バスはこの付近では走行禁止。循環バスで案内してくれる。

観光中心バス駐車場

始皇帝陵の表示

奥に始皇帝陵霧で見えない

パーフォーマンス練習、
兵馬俑兵馬俑
始皇帝陵の東1.5kmにその陵墓を 守るために作られ、6000体を超える兵馬俑が並ぶ発掘現場。博物館は1号坑、2号坑、3号坑から構成されており、それぞれの展示はその区域で出土したものをそのままの姿で展示している。兵士や馬の陶製の像は平均178cm、皆東を向いている。顔の表情も一体ずつ微妙に違う凝りようで、その素晴らしさに驚く。
1974年井戸を掘っていた農民により偶然発見された。1987年世界遺産に登録された。

入り口ゲート

1号坑入り口から奥を見る

1号坑

1号坑

1号坑

1号坑発掘中

1号坑の整理中
 
1号坑復元中
 
1号坑発掘中
 
2号坑展示
 
銅車陳列館
 
2号坑入り口
 
博物館ロビー
●1号坑は東西230m、南北62mの範囲に武装した2000体が38列に並ぶ。東向き。
●2号坑は東西96m、南北84mに正方形に布陣した戦車隊、騎馬隊などが並ぶ。
華清池華清池
西安北東30kmにある 2700年前に発見された温泉観光地。747年唐の玄宗が華清宮として整備して、毎冬に楊貴妃と過ごしたと言われる。白居易の長恨詩などで有名。広い庭園で、源泉や湯殿の跡が見られる。西安事件で蒋介石が滞在したが関連の説明はあまりなっかった。

華清池表門

前景

源泉

池の前の石碑
西安城 西安城 鼓楼、かつてシルクロードの出発点となった西の城門、西安城、陜西歴史博物館、大雁塔、シルクロード基点のモニュメントなどを観光。朝は靄がかかり見通し悪いが、たくさんの人が生き生きと動いている。
城壁はイルミネーションで夜はきれい。噴水や電飾が沢山でさすが大国という感じ。エネルギーを使いすぎという感じがするが。

鐘鼓楼広場
 
鼓楼
 
回坊風情街
 
城址の表示
 
西の門
 
城壁
 
南門付近
 
絲綢之路起点絲綢之路起点
西安城の西門の玉祥門から西に4km
にある古代キャラバンのモニュメント
 
餃子を食べたレストラン
 
兵馬俑近くの店
難しい多画の漢字は麺の一つ
陜西歴史博物館 陜西歴史博物館

陳西省で発掘された先史時代から晴代までの芸術作品や出土 品など約37万点を展示しています。中国最大規模の収蔵数を誇る。 
 
博物館ロビー
 
殉葬された俑陶も小型に
 
唐三彩
 
入り口
大雁塔 大雁塔
西安市中心部の南、慈恩寺の境内に立つ7層の塔。高さ64m、玄奘がインドから持ち帰ったサンスクリット語経典や仏像を保存するために652年建立。その後修復を重ね今の形になった。慈恩寺は唐の第3代皇帝高宗が母を供養するために建立した。
 
慈恩寺入り口
 
大雁塔
陽陵陽陵
前漢4代皇帝景帝とその皇后を葬る合葬墓。出土品の動物や武士女官などの陶製の俑が陳列されている博物館を見学。本物の発掘現場の上に建てた記念館は床がガラス張りで足元の発掘現場が見学できる。広大な土地にこのような史跡公園をどんどん作って中国の歴史を示しながら、たくさんの観光客を呼び寄せている。 出土品1800点を展示する考古陳列館、地下博物館などで構成されている。
このほか、河西回廊には乾陵[唐の3代皇帝高宗]、照陵[唐の2代皇帝太宗]、茂陵 [漢武帝]などの陵墓が点在している。
 

正面

陶製俑

出土状況

陪葬動物も

発掘現場入り口 
 
陪葬も小さいが

見学に訪れる学生たち 
 
 
敦煌  敦煌  
 
西安から敦煌までは約2000km、河西回廊と呼ばれ、ゴビ砂漠の中に一条の光る道でシルクロード交易の中継地点として栄えた町がたくさんある。
我々は空路西安から敦煌へ飛んだ。約2時間半。 
敦煌古城
西の郊外ゴビ灘の中にある、1988年に日中共同制作の映画「敦煌」で忠実に復元された敦煌古城のセット。宋代の絵画などから復元された敦煌の姿を彷彿とさせる。他の映画のセットにも使われたようで、ちぐはぐな感じを受ける部分もあった。あまり手入れはされておらず保存にも留意していない。観光客も少なかった。鳴沙山を背景にただ城壁の外には砂漠が広がっており、映画のシーンが思い出され、趙行徳やツルビアが出てきそうだ。
本当の敦煌故城は党項河の西岸に崩れかかった城壁のわずか残るのみ。

表示

市内

城外にはゴビ砂漠

入り口
陽関陽関
敦煌の南西76kmにある西域南道の起点で、北の玉門関に対して太陽にあたる場所にあるので陽関と命名された。 かつて玄奘三蔵法師が通ったとされ、唐代の詩人王維の詩にも詠まれたている関所だがゴビ砂漠が広がっているだけで今は当時の建物などは何もない。張騫の像、博物館などが整備されており、有名な漢詩の舞台になった風景がある。

復元された陽関
 
張騫の像
 
残っている見張り台
漢詩[一部のみ]
王維の[送元二使安西]
君に勧む更に尽くせ一杯の酒、西の方陽関を出ずれば 故人無からん

王翰 [涼州詩] 
葡萄の美酒夜光の杯 
飲まんと欲すれば琵琶馬上に催す
酔いて砂上に臥すとも君笑うこと莫れ
沙洲市場沙洲市場 敦煌市博物館の向かいにあるバザール。
 
野菜の店
 
市場への道路
 
果物
莫高窟莫高窟
敦煌の南東25km鳴砂山の東壁面に掘られた石窟群
現在確認されている石窟は734あるが、一般に開放されているのは40。写真禁止、ガイドの判断により見学できる窟が決まる。鍵をガイドガ持っているので各自自由に見学できるわけではない。また照明が出来ないので、スポット的にしか見れないので、がっかり。
キーワードは飛天、反弾琵琶、千仏像、藻井、供養人。

入り口ゲート
 
莫高窟の碑楼
 
シンボルの96窟
 
並んでいるのが窟
 
このゲートから入る
 
駐車場から見る莫高窟
 
アパートのように整備されている
 
蔵経洞を発見した王導師の墓
 
 
飛天の像
  
見学した洞窟
[午前中の一般見学]
46 唐代・五代の詩文が残る。西壁には如来座像のほか菩薩、仏弟子など
61, 五代 文殊菩薩の聖地山西省五代山の図がある。
259, 北魏 法華経に基ずく二仏並像、宋代に補修が行われている。東方のモナリザ。
257, 北魏九色の鹿の物語。因縁図。
249, 西魏 敦煌最古の伏斗形窟飛天図。
96, 九層楼 大仏殿といわれる。高さ43m、洞窟内に弥勒の座像。 莫高窟のシンボル。
130, 盛唐 唐代の様式を完備した南大仏。高さ29m148, 盛唐 空前絶後の巨大涅槃経変、莫高窟の最大の壁画。
16、17 蔵経洞 通路北壁に唐代に開かれた。1900年に積砂を清掃中に発見。4-11世紀にかけての仏教経典など5万点の文物を出土した。
[午後の特別窟見学]
322、 初唐 7尊像の伏斗形窟伏し
285、 西魏 莫高窟最古の紀年名がある。[大魏大統4年538年]
45 西壁仏竃にある1体の仏像、2体の弟子、2体の菩薩、2体の天王塑像を含む彩色彫塑。完璧に保存された唐代彫塑の逸品。        
 [45窟の彩色壁画。中国旅遊のパンフレットより]
鳴沙山 鳴沙山高さ1715m、東西40km、南北20km
ホテルは敦煌山荘で鳴沙山が良く見える。入り口でオレンジ色の靴カバーを着けて少しだが電動カートで移動。泉を見たり、砂すべりを楽しんだりした。帰りは本当に少しだが二こぶラクダに乗りキャラバンの真似事を楽しむ。
ラクダは200頭以上いて、立派な観光資源であった。砂すべり、靴カバー、ラクダすべて別料金。
月牙泉(三日月型)東西200m、幅は広いところで50m、深さ平均5m 砂漠の中にありながら涸れたことがない泉。
前日に雪が少し降り、足元を固めて歩きやすかった。

入り口
 
世界遺産の碑
 
休憩中のラクダ
 
砂すべり
 
ラクダに乗って
 
月牙泉
 
敦煌山荘から見る
若干の参考事項

●元は13円、現地案内人が少しなら用立ててくれる。 1万円が780元

●トイレは沢山あり、ほとんどが無料、新築のものが多く、きれいだが鍵が壊れている。個室に入る習慣がなかったためか、鍵の開け方が分らないので引きちぎったような壊れかた。紙はない。

● 遺跡整備に力を入れており、中国では遺跡が見つかると先にそれを覆う建造物を作り、記念館博物館も作る。
公園も整備して、それから発掘して展示を行う。これからも開発はつずく。遺跡付近の建造物は大体が歴史書からの復元したもの、本物の出土品などは断片的に博物館にある。

●西安は観光都市。地下鉄工事、道路拡幅工事をどんどん進めている。今後ど観光はんどん良くなると思う。

● 莫高窟 自由には見学できない。一般見学はガイド付きで10個ぐらいの窟を説明を受けながら見る。
各窟は鍵が掛かっておりガイドがいないと入れない。どの窟を見るかの選択はガイドに任されている。
特別拝観も壁画がきれいないくつかの石窟をガイド付きで見る。外観は手すりも整備されておりアパートの様。
カメラも駄目、懐中電燈でガイドが局部的に照らして説明するが、壁画全体の素晴らしさは見ることができない。これはがっかり。懐中電灯必要。絵を見るためというよりも足元注意のため。
とにかく照明がないのでスポット的にしか見えない。素晴らしい絵画を見たという気持ちになれない。

●兵馬俑 これは素晴らしい。なんといっても実物が圧巻である。本当に広いので沢山の人が訪れても自由に見学できる。立派な観光資源でまだまだ発掘復元は続く。