初転法輪 しょてんぼうりん
初転法輪とは、釈尊が成道後じょうどうご (悟りを開いた後)に、鹿野園ろくやおん で説いた最初の教え。
釈尊は、苦行くぎょう を 共に行った友人たちに、最初の教えを説きました。
この時釈尊が説いた教えは
四諦の法門したいのほうもん 中道ちゅうどう の教え 八正道はっしょうどう の教えでした。
釈尊は、友人たちに向かい 「比丘/比丘尼」びく/びくに
比丘びく たちよ、この世には 比丘びく の親近しんごん してはならない二つの辺へん がある。
辺とは 端はじ であり、極端きょくたん という意味である。その二つの辺とは 快楽主義・苦行主義のことである。
この二つの主義は、真理の法から離れているのである、よって、この二つの辺に片寄ってはならない。
如来にょらい (釈尊自身のこと)は この二辺を捨て中道を認識 つまり 現等覚げんとうかく したのである。
比丘たちよ、中道とは、涅槃ねはん へ導く八つの正道のことである。
比丘たちよ、如来・(釈尊自身)は、八正道を悟ったのである。
正見しょうけん 正思しょうし 正語しょうご 正行しょうぎょう 正命しょうみょう 正精進しょうしょうじん 正念しょうねん 正定しょうじょう の
八つの真理の道である。 この道は 衆生を涅槃へ正しく導く道なのである。
比丘びくたちよ 衆生が涅槃へ到達するには 快楽主義・苦行主義を捨て 真理の道を実践することである。
「四諦の法門」:「八正道」:「釈尊/弾琴の教え」: