三神の誕生ほかの書
  「古事記」では
伊邪那岐の神が 禊の最後に 左目を洗った時に生まれた神が 「天照大御神」とある。

  「日本書記」では
  あるとき
伊邪那岐尊いざなぎそん 伊邪那美尊いざなみそん の夫婦神が 相談をして決めた。
  「
私たちは 大八州国 おおやしまのくに 山川草木を生んできた これより先は 天下の主者を生みましょう
  そして 一緒に「
日の神大日孁貴おおひるめむち (天照大御神の別名)を 生みもうした。
  この御子は 光輝き その光は 国中を照らしていた。 
  伊邪那岐尊伊邪那美尊の二柱の神は 喜んで言われた
  「
我が子たちは沢山いるが こんなに光り輝く子 不思議な子は 初めてである
   この子は 長くこの国に留めておくよりも 早く天に送り 高天の原を 治めさせましょう
」と。
  このあとには 月の神が生まれた。 次に 須佐の男 スサノオ の命が生まれた とある。
 
 また 他の書では
  
伊邪那岐尊のいわれるのに 私は 天下を治める優れた子を 生もうと思うと言って
  白銅鏡
ますみのかがみ 左の手に持った時に 大日孁貴 おおひるめむち の神が生まれた。
  鏡を右の手で 持って見た時
月読命 つくよみのみこと が生まれた。
  首を回して 後ろを見た時
須佐の男の命すさのおのみことが 生まれた とある。