第18章  中つ国 平定
 大国主之神の長男建御名方神 たけみなかたのかみ  高天原の使者 建御雷神 たけみかずちのかみ 
  コラ コヤツ ごちゃごちゃと言うお前 俺がお前の手を へし折って やろうじゃないか」戦いを挑み
  建御雷神の手首を握った瞬間
 建御雷神の手が鋭い剣の刃に変わり自分の手が切り落ちてしまった。
  
建御名方の神 すっかり 怖じけづいてしまった。そのスキをついて
  
建御雷の神 建御名方の神の手をワシっとつかみ 一瞬にして捻じ曲げ 放り投げてしまった。
  
建御名方の神 これは かなわぬと 一目散に逃げだしました。
 あっというまの建御雷の神の勝利です。 だが 建御雷の神の目的は 勝負に勝つことではありません。
  天照御大神の勅命による中つ国の平定なのです。地上の王
大国主の神の返事を 確かめにきたのです。
  大国主の子
事代主の神 ことしろぬしのかみ  国譲りを承諾したが 建御名方の神の答えを聞いていません。

  
必死で逃げる建御名方神
 たけみなかたのかみ  それを追いかける建御雷神 たけみかずちのかみ 
  建御名方神 信濃の国
諏訪の地で追いつかれて 捕獲された。
  建御雷神

  「
オイ!お前を 殺しにきたわけではない 天つ神の勅命の返事を 聞きにきたのだ お前もハッキリ申せ
  御名方の神
  
ハイわかりました この国は 天つ神の御子に差し出しますので なにとぞ 命だけはお助け下さい
    私は
 天つ神に誓って この先ずっと 諏訪の地から 出ることはございません 命乞いしました。
 御名方の神は うむ お前の返事は しかと受け取った。お前は今後 諏訪の地で 暮らすが良いぞ
  最後の一人
 建御名方の神も この国は天つ神の御子に差し出しますことを承諾しました。
  それから
 建御名方の神は 諏訪大社すわたいしゃ の祭神として鎮座されています。

  諏訪から戻っった
建御雷神 たけみかずちのかみ  大国主之神に 最終の返事を求めます。
  「
お前の二人の子は 天つ神へ国を譲ることを承諾した最後に汝の返事を申せ
 大国主之神 
 
子供達の申す通りにいたします。この葦原の中州国を 天つ神の御子に献上いたします
  そこで
 私の二つの願い事を聞いてください。ぜひ 叶えてくださいますことを お願いいたします。
  
まづ 地の底の石根 いわね に太い宮柱を立て 高天の原まで届く高い千木ちぎ のお社やしろ を建ててください。
  そのお社の奥深く
 私を祀ってください。私は 出雲の地に隠れ住み 現れる出ることは ありません。
  それと二つめは
 事代主神 ことしろぬし を 天つ神のお仕えに 召し上げてくださいませ。
  ならば必ず
 事代主神は 永遠に 天つ神を護るでしょう。
  また
 それによって 数多い私の子達も 末代に渡り 天つ神に従うことでありましょう」。
 
確かに受け賜わった 約束いたす」と建御雷神は約束を誓った。
  これをもって、地上の平定は完了しました。
 建御雷の神は 大国主之神との約束を実行した後
 高天の原へ昇り葦原の中州国の平定報告しました。
 これより
 大国主の神は ー出雲の宮の神として 出雲大社 いずもたいしゃ  鎮座されております。
 ついに 三度目の使者建御雷神 たけみかずちのかみ  葦原の中つ国日本の国平定しました。
 天つ神たちの
苦心惨憺くしんさんたん の努力が実を結び、
 
天照御大神の息子 忍穂耳の命 おしほみみのみこと  葦原の中州国(日本国) 治めることになりました。
 だが急に
 忍穂耳の命 おしほみみのみこと  主役の座を 生まれたばかりの 自分の子に譲ったのでした。
 最初の予定では
 天つ神の御子が治める天子降臨でしたが ー天孫降臨に変わったのです。
    まだまだ、つづきます よろしくどうぞ (^^♪           第19章へ     主役の登場!天孫降臨の舞台