日野原重明の言葉  医師 聖路加国際病院理事長

  ○ 人は 不幸には過敏だが 幸せには鈍感なものだ   ○ きりのない欲望が あなたをしあわせから遠ざけます
 
○ 地位や名誉は死ねばなくなる 財産も残したところで争いの種をまく 
    ありがとう
の言葉が 最高の遺産 残される者の心を救う
 未知の世界に自ら飛び込んで やったことのないことをやることによって 使ったことのない脳が働き出す
 ○ 外科手術や化学療法の発達した今日でも 尚 最も大切な治療法の一つは キリストの如く 言葉による癒しである
 ○ 人間にとって 最も大切なのは 命の長さだと思っている人は多い
        しかし 私の経験から思うに ごく少数の例外はあるにせよ 命の長さはあまり問題ではない
 ○ 人間の夢見る幸福というのは 往々にして 貧乏するとか 仕事に失敗するとか
       あるいは 病気にかかるということによって 一瞬にして不幸に変わってしまうような 儚はかないものである
                                       人の夢と書いて 儚はかないと読む………ボサツマン
 ○ 病のなかにも 心の幸福を得るためには どうしたらよいかということを 考えなくてはならない
 ○ 生きがいとは 自分を徹底的に大事にすることから始まる

 ○ 人間の身体は土でできており 身体はやがて土に還るのだが この土の器の中に 量り知れぬ宝を入れることが出来るのです
 ○ 私たちの寿命は 土の身体に 何を容れるかを模索することで 費やされる
    器は器のためにあるのではなく 中に何ものかを容れるためにあるからである
 ○ 鳥は飛び方を変えることは出来ない 動物は這い方 走り方を変えることは出来ないが 人間は生き方を変えることが出来る

 ○ 何事も 今ある規則のとおりにやっていたのでは進歩はない 規則を破るようなことをやらないと 現状を変えられない
    規則を破ったとしても 皆が応援するような破り方をすればよい そうすれば 新しい良い規則が早く出来る
 ○ 今までの教育は 既生のデータを記憶させる教育だった 困難な問題解決が出来る能力を 与える教育ではなかった
 ○ 本当に学ぶべきなのは 問題とどう取り組むか どういう戦略を立てるべきかということであり
    学校を出てからも自分でやれる頭の仕組みを作る そして その仕組みに従って生活をし 行動することが必要なのだ
 ○ 自分のためにでなく 人のために生きようとするとき その人は もはや孤独ではない
 ○ なんと言っても 人が 人に与える最高のものは心である
 ○ 他者のための「思い」と「行動」に費やした時間 人と共にどれだけの時間を分け合ったかが 真の人間としての証
 ○ 自分に与えられた命を より大きな命の中に溶け込ませるために生きていくことこそ
     私たちが生きる究極の目的であり 永遠の命につながることだと思う

 二十世紀の日本人は 自分の中にないものを 先進諸国からとりいれようとして忙しく働きすぎた
    そして 古来の日本人の内にあった善きもの 奉仕する心 人情 良き伝統を忘れた これはまずいことだ

 私たちに与えられた恵みを数えると どんな逆境にあったとしても 受けた恵みの方が 与えるものよりも多いことに気付く
    私たちは 受けた恵みを どこかで返そうと考えたいものである

 ○ 自分以外のことに 自分の時間を提供する人は 周りの人間から孤立して 自分だけの世界に閉じこもっていてはいけない
 ○ 多くの人々は 自分の財産や名声や地位を得るために 全力投球している
    だが 財産やお金よりも大切な 自分の命のために全力投球している人は少ない
 ○ 老人のケアは苦労も多いが いつの日にかあなたも あなたが老人にしたようなやり方で ケアされる日が必ず来る
 ○ 心の良い習慣というのは 表情やしぐさにあらわれる 人の顔つきも習慣なのです