「人間界」
「人間界」は、須弥山・しゅみせん・世界の四つの州にあり、全く種族が異なる 四種族の人間が存在する。
四州: 「贍部州・せんぶしゅう・」 「勝身州・しょうしんしゅう・」 「牛貨州・ごかしゅう・」 「俱盧州・くるしゅう・」
須弥山・しゅみせん・の
東方の 「勝身州」の人間は、身長4メートル、平均寿命が250歳とされている。
西方の 「牛貨州」の人間は、身長4メートル、平均寿命が500歳、貨幣として牛が使われている。
北方の 「俱盧州」の人間は、身長16メートル、平均寿命が千歳、豊かな自然に恵まれ、物資も豊富である。
私たちの住む「人間世界」は、南方に位置する 「贍部州・せんぶしゅう・」に属している。
この「贍部州・せんぶしゅう・」は、仏教書などで、「南閻部州・なんえんぶしゅう・」と表現される。
この「贍部州」には、大国が16、中国が五百、小国が十万 あるといわれる。
この「贍部州」の平均寿命は、百歳くらいで 他の3つの州に比べると 不公平感は大きい。
しかし、この「贍部州」の人間には、特に許された”特権”が あります。
その特権とは、「諸仏が教化するのは、この贍部州だけ」 なのです。
「贍部州」の人間だけが、つまり私たちだけが 仏の教えを聞くことができるのです。
他の 「勝身州」・「牛貨州」・「俱盧州」・の人間たちは、仏の教えを聞くことはできません。
このことは、たいへんに ”ありがたい”特権です。 合掌
LINK:「天上界」・「修羅界」・「畜生界」・「餓鬼界」・「地獄界」・
煩悩が生まれる六道の世界: 「天界」「人間界」「修羅界」「畜生界」「餓鬼界」「地獄界」。