世尊
「仏の教えには 本願・総願・別願・の三つがあります。
本願 ほんがん とは、悟りの境地を求めて、その実現に自分の全人生をうちこんでいくことです。
衆生が、その仏の道の本願を完成させるには 利他行の実践 りたぎょうのじっせん しかありません。
衆生が心から願う仏の境地は、他人も同時に救うという実行が伴ってこそ 真まこと の願がんなのです。
本願 ほんがん の達成にはー利他行の実践ーが基本となっています。
総願 そうがん とは、
仏の教えを学び煩悩を断ち切りたいという願や、自分が悟りを得て大衆の役に立ちたいという願いです。
その代表的なものに、四弘誓願 しぐせいがん があります。
上行菩薩じょうぎょうぼさつ 無辺行菩薩むへんぎょうぼさつ 浄行菩薩じょうぎょうぼさつ 安立行菩薩あんりゅうぎょうぼさつ が実行する
1 衆生無辺誓願度 しゅじょうむへんせいがんど 衆生の数は無辺でも 必ず 一切を救うという誓願。
2 煩悩無尽誓願断 ぼんのうむじんせいがんだん 煩悩の数は無尽でも 必ず 一切を断つという誓願。
3 法門無量誓願学 ほうもんむりょうせいがんがく 仏の教えは無量でも 必ず 学び尽くすという誓願。
4 仏道無上誓願成 ぶつどうむじょうせいがんじょう 仏の道は無上なので 必ず 到達するという誓願。
別願 べつがん には、衆生の別願と、仏の別願の二つがあります。
衆生の別願とは 衆生が各々の性格・才能・職業などで、世の中に役に立ちたいという願い。
仏の別願とは 仏の自発的な願で、阿弥陀如来の48願や釈迦無尼如来の五百の大願などがあります。
とにかく、願がん の成就には実行あるのみです。
変わることのない信念と 実現を信じる心で不断の努力をつづけなさい 必ず成就しますよ」
実行あるのみ……とは言ってもね~オイラのような凡夫にはね~‥‥‥‥ボサツマン
つづく 羅睺羅 らごら の授記