にょぜがじょうぶつちらい じんだいくおん じゅみょうむりょう あそうぎこう じょうじゅうふめつ  
 
 ★14 如是我成仏己来  甚大久遠   寿命無量    阿僧祇劫  常住不滅   

  しょぜんなんし がほんぎょうぼさつどう しょじょうじゅみょう こんゆみじん ぶばいじょうじゅ 
  
諸善男子   我本行菩薩道    所成寿命   今猶未盡   復倍上数   

  ねんこんひじつめつど にべんしょうごん とうしゅめつど にょらいいぜほうべん きょうけしゅじょう 
 
 然今非実滅度   而便唱言   當取滅度   如来以是方便   教化衆生   

    しょいしゃが にゃくぶつくじゅうおせ はくとくしにん ふしゅぜんごん びんぐうげせん
  ★15 所以者何  若仏久住於世   
薄徳之人  不種善根   貧窮下賤

  とんじゃくごよくにゅうおおくそう もうけんもうちゅう にゃっけんにょらい じょうざいふめつ  
 
 貪箸五欲入於憶想     妄見網中    若見如来    常在不滅    

 べんききょうし にええんだい ふのうしょうお なんぞうしそう くぎょうししん 
  
便起憍恣  而懷厭怠 不能生於  難遭之想   恭敬之心 

    ぜこにょらい いほうべんぜつ  びくとうち  しょぶつしゅっせ なんかちぐ  しょいしゃが
  ★16 是故如来  以方便説   比丘當知  諸仏出世   難可値遇 所以者何

   しょはくとくにん かむりょう ひゃくせんまんおくこう わくうけんぶつ わくふけんしゃ いしじこ
 
  諸薄徳人  過無量   百千萬億劫    或有見仏  或不見者  以此事故

   がさぜごん  しょびく にょらいなんかとくけん ししゅじょうとう もんにょぜご ひっとうしょうお 
  
 我作是言 諸比丘 如来難可得見   斯衆生等   聞如是語  必當生於   

   なんぞうしそう しんねれんぼ かつごうおぶつ べんしゅぜんごん
   難遭之想  心懷戀慕   渇仰於仏   便種善根

    ぜこにょらい すいふじつめつ にごんめつど うぜんなんし しょぶつにょらい
  ★17 
是故如来  雖不実滅   而言滅度 又善男子  諸仏如来    

     ほっかいにょぜ いどしゅじょう かいじつふこ 
  
   法皆如是  為度衆生  皆実不虚

     ひにょろうい ちえそうだつ みょうれんほうやく ぜんじしゅびょう ごにんたしょしそく にゃくじゅうにじゅう 
  18  譬如良医  智慧聰達  
明練方薬   善治衆病    其人多諸子息  若十二十   

  ないしひゃくしゅ いうじえん  おんしよこく  しょしおご  おんたどくやく たくほつもんらん えんでんうじ 
 
 乃至百数   以有事縁 遠至餘國 諸子於後  飲佗毒薬  薬發悶亂   宛轉于地

  ぜじごぶ   げんらいきけ しょしおんどく  わくしつほんしん わくふしつしゃ ようけんごぶ  かいだいかんぎ
  是時其父 還来帰家  諸子飲毒   或失本心   或不失者   遥見其父  皆大歓喜

  はいきもんじん ぜんあんのんき がとうぐち ごぶくどくやく がんけんくりょう きょうしじゅみょう 
 
 拜跪問訊   善安穏帰   我等愚癡 誤服毒薬  願見救療  更賜寿命

    ふけんしとう くのうにょぜ えしょきょうほう ぐこうやくそう しきこうみみ かいしつぐそく とうしわごう よしりょうぶく
 ★19
 父見子等 苦悩如是  依諸経方   求好薬草  色香美味 皆悉具足  擣簁和合 與子令服

  にさぜごん  しだいろうやく しきこうみみ かいしつぐそく にょとうかぶく そくじょくのう むぶしゅげん
  
而作是言 此大良薬   色香美味 皆悉具足  汝等可服   速除苦悩 無復衆患

    ごしょしちゅう ふしつしんじゃ けんしろうやく しきこうぐこう そくべんぶくし びょうじんじょゆ よしつしんじゃ 
 ★20 其諸子中  不失心者  見此良薬  倶好 即便服之   病盡除愈   餘失心者

  けんごぶらい すいやくかんぎもんじん ぐしゃくじびょう ねんよごやく にふこうぶく しょいしゃが
  
見其父来   雖亦歓喜問訊   求索治病   然與其薬  而不肯服 所以者何

  どくけじんにゅう しつほんしんこ おしこうしきこうやく にいふみ  
 
 毒気深入   失本心故  於此好色香薬  而謂不美 

    ぶさぜねん ししかみん いどくしょちゅう しんかいてんどう すいけんがき ぐしゃつくりょう にょぜこうやく
 ★21 父作是念 此子可愍 為毒所中  心皆顚倒   雖見我喜  求索救療  如是好薬

  にふこうぶく がこんとうせつほうべん りょうぶくしやく そくさぜごん にょとうとうち がこんすいろう しじいし 
  
而不肯服  我今當設方便    令服此薬 即作是言  如等當知  我今衰老  死時己至

  ぜこうろうやく こんるざいし にょかしゅぶく もっつうふさ さぜきょうい ぶしたこく けんしげんごう にょぶいし
 
 是好良薬 今留在此  汝可取服  勿憂不差  作是教已 復至他国 遣使還告 汝父已死

    ぜじしょし  もんぶはいそう しんだいうのう にさぜねん にゃくぶざいしゃ じみんがとう のうけんくご
 ★22 是時諸子 聞父背喪  心大憂悩   而作是念  
若父在者  慈愍我等  能見救護

  こんしゃしゃが おんそうたこく じゆいころ  むぶじこ  じょうえひかん しんついしょうご ないちしやく
 
 今者捨我  遠喪他国  自惟孤露 無復恃怙 常懷非感  心遂醒悟   乃知此薬

  しきこうみみ そくしゅぶくし どくびょうかいゆ ごぶもんし しつちとくさい じんべんらいき げんしけんし 
  色香美味 即取服之  毒病皆愈   其父聞子 悉已得差  尋便来歸  咸使見之  

    しょぜんなんし おいうんが はうにんのう せつしろうい こもうざいふ ほっちゃせそん
 ★23 
諸善男子  於意云何 頗有人能 説此良医  虚妄罪不 不也世尊

    ぶつごん がやくにょぜ じょうぶつちらい むりょうむへん ひゃくせんまんおく なゆたあそうぎこう 
 ★24  仏言  我亦女是  成仏已来   無量無辺   百千萬億   那由他阿僧祇劫

     いしゅじょうこ いほうべんりき ごんとうめつど やくむうのう にょほうせつが
 
    為衆生故  以方便力  言當滅度  亦無有能  如法説我

     こもうかしゃ にじせそん よくじゅうせんしぎ にせつげごん
 
    虚妄過者 爾時世尊 欲重宣此義  而説偈言           経文つづく