如来寿量品 (23)  自我偈 じがげ 
 
 
経文: 自我得仏来 所経諸劫数 無量百千萬 億載阿僧祇 常説法教化 無数億衆生  ★25ここの経文
  「
ほとけ を得てよりこのかた すぎ たる所の諸々の劫数こうしゅ 無量百千萬億載阿僧祇なり。
  常に法を説いて
無数億の衆生を教化
きょうけ して 仏道ぶつどう に入らしむ。
  爾
しか しより来このかた 無量劫むりょうこう なり。衆生を度せんが故ゆえ 方便ほうべん して涅槃ねはん を現ず。
  
しか 実には滅度めつど せず 常に此ここ に住して法を説く」    ーここの涅槃ねはん 入滅にゅうめつ の意味

 世尊

 「私が成仏してから
無量劫むりょうこう という無限の長い時間が 過ぎております。
  その間には
常に真理の法を説き 無数の衆生を教化し 仏の道に導いてきました。
  私は
衆生を救うという目的の為に この世から姿を消したこともあります。
  しかし
実相界では生命は永遠なので 実際は滅度めつど したのではありません。
  私は
常にこの娑婆世界に住して法を説いています。これは真実なのです」。
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 経文: 我常住於此 以諸神通力
令顚倒衆生 雖近而不見 衆見我滅度 廣供養舎利  ★26ここの経文
  「我
常に此ここ に住じゅう すれども 諸々の神通力じんつうりき を以って 顚倒てんどう の衆生をして
   近しと雖も
いえどもしかも 見ざらしむ。 衆 我が滅度を見て 広く舎利しゃり を供養し ことごと く皆
   
恋慕れんぼ を懐いだ きて渇仰かつごう の心を生ず。 衆生 既に信伏しんふく 質直しつじき にし
   意
こころ 柔軟にゅうなん 一心に仏を見たてまつらんと欲して 自ら身命しんみょう を惜しまず」

 世尊
  「質直
しつじき とは 質素で飾り気がない 素直でありのまま という意味。
  
柔軟
にゅうなん とは 頑固さが全く無く 素直に自由自在に真理を受け入れる という意味。
  
仏を見たてまつるとは 自分は仏といつも一緒である 仏に抱かれ生きている自覚を得ること。
 私は この娑婆世界常住じょうじゅう しています。 私 常に衆生の近くに居るのです。
  しかし
私は諸々の神通力を使って 一時 姿を消していることも ありますので
  心が
顚倒てんどう している衆生には 近くにいる私の姿が見えないのです。
  衆生は
私が入滅にゅうめつ したと思い 供養くよう の心を起こし 私の舎利を祀まつ るのです。
  そこではじめて
私を懐かしく思う気持ちが生じて 仏の教えを求める心が 湧き起こるのです。
 仏の教えを心から信じる素直な気持ちの衆生は 仏と共にいる心の自覚を 得ようと欲します。
  そしてそのために
人間が日頃熱望してやまない 地位 名誉など さらには
  一番大事な命さえも
投げ出す捨てる覚悟かくご ほどの 真剣な気持ちに変わっていくのです」。
       世尊 オイラは まだまだなれません お金も元気な身体も欲しいです‥‥クスン‥‥‥ボサツマン     つづく