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五線譜

クモマグサ(雲間草)

photo 2006/3/12  9:35
学 名Saxifraga merckii var.idsuroei
科属名ユキノシタ科サクシフラガ(ユキノシタ)属
別 名コケ雲間草、西洋雲間草、洋種雲間草、サクシフラガ
原産地ヨーロッパ北部
花 期4月〜5月
高 さ10cm〜20cm
花 色赤、桃、白
花言葉自信、活力、活動、深い愛情、遠い思い出、愛らしい告白
誕生花2月11日、2月13日、2月25日、2月27日、3月22日

コメント
 花屋でポット苗を1個買った。鉢に定植して玄関に飾った。購入時は蕾の状態だったが、ポツポツと咲き始めると、その愛らしさに目を見張った。今は草花も品種改良が進み沢山の種類が店頭に並ぶ。このようなキュートな花を見つけると頬が自然とほころぶ。

雑 記
 花の名前は、雲の切れ間に生えることから「雲の合間に咲く花」から「雲間草」に変化したもの。属名のサフシスラガは、ラテン語の「saxum サクスム(石)」と「frango フランゴ(割る、砕く)」という意味で、岩の割れ目に自生していることから、または大きな岩をゆっくり砕いてしまう印象から、あるいは結石を砕いて溶かす薬草であるから…などの諸説がある。
 
 花屋の店頭に並ぶ「雲間草」は、ヨーロッパ原産のものを品種改良した園芸品種で、セイヨウクモマグサ(西洋雲間草)が多い。
 セイヨウクモマグサは、耐寒性常緑多年草で高温多湿な日本の土壌に合わないが、こまめに花柄を摘んでやると、かなり長く綺麗に咲いてくれる。
 「クモマグサ」又は「洋種クモマグサ」等の名で市販されているものは交配種の一群であり、高山植物として扱わなければならない植物である。育種や選抜が長期にわたり繰り返されただけに、この種としては丈夫に改良されているが、日本の高山で自生する雲間草とは別種である。
 交配の元になった種はヨーロッパ原産で、サキシフラガ・カエスピトーサ (Saxifraga caespitosa)、サキシフラガ・グラヌラータ(S. granulata)、サキシフラガ・ヒプノイデス(S. hypnoides)、サキシフラガ・モスカータ(S. moschata)、サキシフラガ・ロサセア(S. rosacea)などがある。これらの種の殆どは高山の岩場や岩の割れ目、礫原(れきげん)などに生えている。
 和名をクモマグサ=雲間草(S. merkii var. idsuroei)という花は、本州中部の高山の岩場に見られる多年草で、栽培が困難なことから殆ど市販されていない。北海道に分布する基準変種のチシマクモマグサ=千島雲間草(シベリアクモマグサ、S. merlii var. merkii) とともに、栽培至難のものである。

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