キンセンカ(金盞花)
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学 名 | Gazania rigens |
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科属名 | キク(菊)科カレンデュラ(キンセンカ)属 |
別 名 | ポットマリーゴールド、カレンデュラ、チョウシュンカ |
原産地 | ヨーロッパ南部 |
渡来年 | 嘉永2(1849)年頃 |
花 期 | 3月〜5月 |
高 さ | 15cm〜60cm |
花 色 | 黄、オレンジ、黄、朱色 |
花言葉 | 慈愛、初恋、誠実、別離、悲嘆、失望、悲しみ、変わらぬ愛、繊細な美しさ、静かな思い、用心深い、忍ぶ恋、暗い悲しみ、別れの悲しみ、乙女の美しい姿 |
誕生花 | 2月8日、2月13日、3月26日、4月2日 |
コメント
何処にでもある花なので毎年植えるということはないが、それでも数年の間庭先に見ないと寂しさを覚える花だ。花屋の店先で緑の元気な葉とオレンジ色の鮮やかな花が目に付くと、つい衝動買いをしてしまう。そしてこの金盞花は何色の花が良いかと問われると、私はオレンジ色のものが一番それらしいと思う花である。
雑 記
ラテン語の学名の「カレンデュラ」は、「1か月」の意味でカレンダーの語源となっている。日本では花色が黄色で形が盞(さかずき)に似ていることから金杯に見立ててキンセンカ(金盞花)と付けられる。日本への渡来は江戸時代の末期であり、嘉永(1849)2年3月22日に「トウキンセン(唐金盞)」を毛利梅園が写生(梅園草木花譜・冬)している。
切り花は殆どが八重咲きであるが、ハーブ・アロマテラピーなどの薬用や開いて直ぐにサラダの彩りやポプリなどで食用とするものには一重咲きがある。
花期が長く数か月にわたって咲き続けることから別名を「チョウシュウカ(長春花)」とも呼ばれ、英名は「Pot marigold(ポットマリーゴールド)」、または「Common marigold(コモンマリーゴールド)」となっている。
金盞花の花色は紅橙、あんず色、黄色など暖かく明るい陽気な雰囲気があり、古くは長期間咲く花から忍耐と変わらぬ愛の証を象徴する花とされ花言葉にも詠われている。
花言葉に陰湿で暗く悲しい響きの言葉が多い訳は、当時のヨーロッパでキリスト教徒が迫害された際のローマ皇帝の象徴である「黄色」を嫌い、黄色の花を否定的に捉えたことによるとされる。
こんもりとした形に仕立てるには、新芽が伸びたところで摘心して茎数を増やし、日当りのよい場所で育てる。長期間次々と花を咲かせるため、咲き終わった花や枯れた下葉などは摘み取っておく。