スズラン(鈴蘭)
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学 名 | Convallaria keiskei |
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科属名 | ユリ(百合)科 スズラン(鈴蘭)属 |
別 名 | キミカゲソウ(君影草)、タニマノヒメユリ(谷間の姫百合) |
原産地 | 日本〜東シベリア |
花 期 | 4月中旬〜5月中旬 |
高 さ | 10cm〜20cm |
花 色 | 白、ピンク |
花言葉 | 幸福、繊細、幸福が戻ってくる、純潔、純粋、清らかな愛、意識しない美しさ |
誕生花 | 5月1日、5月2日、5月3日、5月5日、5月28日 |
コメント
我が家の庭にこの花が咲くと、同時にヒヤシンスやチューリップそして芝桜などが一斉に咲いて春満開となる。しかし、この鈴蘭だけは小さく白い可憐な花には似合わず結構強い毒素を持っているので気をつけよう。直接口にすると人間でも死ぬほどの毒性があるので、特に犬、猫などの愛玩動物が近づかないように注意が必要である。
雑 記
鈴蘭を英名では「メイリリー(May lily)」と呼ぶ。直訳すると「5月のユリ」であり、ヨーロッパでは5月の祭をスズランの花で祝う風習がある。元祖は5月1日にフランスで行われる「スズラン祭り」で、この日にスズランを贈られた人は幸せになれるという言伝えがある。また逆に花束を贈った人には幸福が訪れるという説もある。
日本に自生する「スズラン(鈴蘭)」は、高地や寒冷地を好むため関東以南では栽培が困難であり、主に栽培されているのは国産種よりも一回り大きく、香りも強い「ドイツスズラン」が多い。春に草丈10〜20cm葉を2〜3枚出して、その間から花茎を伸ばし、その先に白い可憐な鈴状の花を沢山つける。清楚な姿と芳香があり世界中から愛されている花である。
スズランは可憐な花でありながら有毒植物で血液の凝固作用や強心作用が強く、この成分を多く口にすると死に至るケースもある。強心配糖体の「コンバラトキシン (convallatoxin)」「コンバラマリン (convallamarin)」「コンバロシド (convalloside) 」などを含んでいる。有毒物質は、特に花や根に多く含まれ、摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こす。重症の場合は死に至る。
英名は「リリー・オブ・ザ・バレー(lily of valley)」で、「谷間の百合、または谷間の姫百合」と呼ばれている。またフランスでは聖母マリアの涙が落ちた所から生えたという伝説から「聖母マリアの涙」と呼ばれている。