カエデ(楓)・モミジ(紅葉)
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学 名 | Acer palmatum var. matsumuirae |
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科属名 | カエデ(楓)科 カエデ(楓)属 |
別 名 | − |
原産地 | 日本(福島県以西)〜九州)、中国、朝鮮半島、台湾 |
花 期 | 4月〜5月 |
高 さ | 5m〜10m |
花 色 | 淡紅色 |
花言葉 | 調和、隠退、遠慮、自制、保存、謹慎、大切な思い出 |
誕生花 | 10月3日、10月25日、10月31日、11月10日 |
コメント
庭の一角にモミジの木がある。あれこれ30年は経っているがこの木には懐かしい思い出がある。現在の場所に定植して10年位経った頃だろうかテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)の食害にあい幹に大きな穴を空けられてしまった。穴に石油を流し込みコーキング剤で穴を閉じる処置をした。その木が今では幹の直径が20cm位に育っている。
雑 記
日本では秋の鮮やかな紅葉が観賞の対象とされ庭木や盆栽に利用するため様々な種類の品種改良が行われた。一方、諸外国では木材や砂糖の採取及び薬用に利用することが中心だったが、明治以後に日本のカエデが紹介されると、ガーデニング素材として人気を博した。西洋独自の美意識による品種改良も行われ、日本に「西洋カエデ」として逆輸入されている。
日本の「カエデ(楓)」として一般的なのは「イロハモミジ (A. palmatum) 」である。福島県以南の山野で自然に自生しているほか、古くから栽培も行われている。園芸種として複数の栽培品種があり、葉が緑色から赤に紅葉するものや最初から紫紅色に近い葉を持ったものもある。
和名「カエデ(楓)」の由来は、葉がカエルの手に似ていることから「カエルデ」と呼ばれ、それが転訛したものである。漢字の「楓」は、本来はマンサク科の「フウ(楓)」を指す。カエデは葉が対生、フウは互生であり、植物学的には異なる植物である。 かつてはカエデ科の木には「槭」が用いられていたが、この字は常用漢字にないため替わって「楓」が充てられることになった。
カエデ科カエデ属は、殆どが北半球の温帯に分布、約150〜200種あり落葉広葉樹または潅木、カエデ属の種類は落葉広樹を構成するものの中で最大である。美しい紅葉と、風情のある株姿、特徴のある葉の形などで古くから庭木や盆栽として人気のある樹木である。
カエデの種類は多く、一般的な「イロハモミジ(いろは紅葉)」の他に「オオモミジ(大紅葉)」とそれによく似た「ヤマモミジ(山紅葉)」、更に「トウカエデ」「ハウチワカエデ」などがあり、これらの改良・交配種も数多く出ている。また、新芽が色付くものや、葉色が赤や黄、白、紫、ピンク、複色で斑入りなど多岐にわたり、葉の形も葉幅の細いものや獅子葉など、多くの品種がある。
花は風によって運ばれ受粉する「風媒花」で、花弁は目立たなく小さい。果実は二つの種子が密着した形で、それぞれから翼が伸びる「翼果」である。枝から離れるときは翼があるので風に乗ってくるくる回って落ちる。