ナツツバキ(夏椿)
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学 名 | Stewartia pseudo-camellia |
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科属名 | ツバキ(椿)科 ナツツバキ(夏椿)属 |
別 名 | シャラノキ(沙羅の木) |
原産地 | 日本、朝鮮半島 |
花 期 | 6月初旬〜7月初旬 |
高 さ | 5m〜15m |
花 色 | 白色のみ |
花言葉 | 愛らしさ、哀愁 |
誕生花 | 6月16日、7月15日 |
コメント
我が家に夏椿は2本ある。1本は家の南側の庭に25年以上前から植えられており、もう1本は家の北側に15年ほど前に植えたものだ。双方とも初夏には決まって沢山の花を付ける。朝のうちに透き通るような白い花を咲かせ、夕方にはポトリと花ごと落ちてしまう典型的な1日花であり、その落ち様は「はかなさ」を実感させる。
雑 記
花の形がツバキ(椿)に良く似ていて、夏に開花することから「ナツツバキ(夏椿)」と呼ばれるようになった。花は透き通ったような白色で、5枚の花弁の縁にはギザギザがある。幹はサルスベリのようにツルツルしている。
お寺に良く植えられ「サラソウジュ(沙羅双樹)」と呼ばれることもあるが、お釈迦様が亡くなったときに、近くに生えていたとされることで有名な「沙羅双樹」とは別の熱帯樹で、日本の風土には合わず育たない。
昔、僧侶が仏教にゆかりのある沙羅双樹の木は日本にもきっとあるはずと山に入って探したところ「夏椿」を見つけて、これが「沙羅双樹」と思い込みそれを広めたとの説がある。ちなみに釈迦が悟りを開いたことで有名な木は「インドボダイジュ(印度菩提樹)」である。
別名の「シャラノキ(沙羅の木)」は、こうして沙羅双樹と間違えられ伝わったものである
属名のStewartiaは、イギリスのビュート侯「ジョン・スチュワート(John Stuart)」の名からきている。種小名のpseudo-camelliaは「ツバキ族に似た」と意味である。
本州の宮城県から九州にかけて広く分布し、海外では朝鮮半島南部に分布している。山地での生育が適しているが、家庭の花壇でも良く育つ。