ヤマボウシ(山法師)
photo 2011/7/15 8:13 | photo 2011/7/15 8:15 |
学 名 | Cornus kousa |
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科属名 | ミズキ(水木)科 ミズキ(水木)属 |
別 名 | ヤマグワ(山桑)、四照花 |
原産地 | 日本、朝鮮、中国 |
花 期 | 6月〜7月 |
高 さ | 5m〜10m |
花 色 | 白色、薄ピンク |
花言葉 | 友情 |
誕生花 | 6月15日 |
コメント
家に白花のハナミズキが1本あるが、夏になると決まってアメリカシロヒトリの食害に遭ってしまう。そこで同じような木で虫が付かない木を探していたところ、このヤマボウシが良いとのアドヴァイスを受け導入したものである。ヤマボウシは花が咲くし秋の紅葉も見事で夏の害虫も寄らないので特別手をかけなくても自然樹形で枝を整える。本当に世話のない木である。
雑 記
名前の由来は花の咲く様子から付けられたもので、淡黄緑色の丸い蕾をお坊さんの頭に見立て、白い4枚の総苞片を頭巾に見立てると山法師に見えることからヤマボウシの名になった。花後は、緑色の果実を付け、秋には赤く熟れて甘くなりイチゴを連想させるような果実となる。
花や葉は生花としての花材に利用され、木は硬く強靭なので加工して家具などに用いられる。また、木材が硬いことから樫材の代用にされ下駄の歯、櫛などに用いられている。
ヤマボウシは緑葉が出揃ってから花芽をつける。真っ白く可憐な花は美しいが、花弁のように様に見えるのは総苞で、蕾を包んでいたものが変化したもの。本物の花は中心にある黄緑色の芯のように見える部分で、小さな花が20〜30個ほど集まって咲いている。
秋に赤く熟した果実は甘く、採取して生で食べたりジュースや果実酒にして楽しむ。果実酒は、熟した果実200〜300グラムを新聞紙に並べて湿気を取り除き、ホワイトリカー約1リットルに入れて1〜3か月冷暗所に置く。その後、実を取り除き布で濾してから1〜3か月醗酵させると完成する。薬用酒になり滋養強壮に効くとのこと。お試しあれ!
ヤマボウシは本州から九州に分布する落葉の亜高木で朝鮮から中国にも分布する。近年庭園などに植栽されることが多くなったが、乾燥を嫌うので植栽場所には留意が必要である。
ヤマボウシが詠み込まれているもの…
「この夕(ゆうべ) 柘(つみ)のさ枝の 流れ来(こ)ば 梁(やな)は打たづて 取らずかもあらむ」
万葉集 作者不詳 柘(つみ)= 山法師の木
「この夕(ゆうべ) 柘(つみ)のさ枝の 流れ来(こ)ば 梁(やな)は打たづて 取らずかもあらむ」
万葉集 作者不詳 柘(つみ)= 山法師の木