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五線譜

ギボウシ(擬宝珠)

photo 2012/6/12  8:35photo 2012/7/11  8:23
学 名Hosta
科属名ユリ(百合)科、ギボウシ(擬宝珠)属
別 名ギボシ、ホスタ、うるい
原産地日本
花 期7月〜8月
高 さ30cm〜80cm
花 色紫(濃淡)、白
花言葉静かな人、沈静、落ち着き
誕生花7月9日、7月17日

コメント
 春の鮮やかな花たちが衰えを見せ始めると、庭先の木々の若葉が黄緑から緑へと変化する。その根元にギボウシの美しい斑入りの葉が伸びてくると庭の景色も安定した風情を見せる。7月に入ると紫色の楚々とした小花が下を向いて咲くさまは、如何にも日本的な美しさである。

雑 記
 花の蕾(つぼみ)が、橋の欄干などにつけられている玉ねぎのような形の飾り「擬宝珠(ギボウシ)」に似ていることからこの名が付けられたとされる。ちなみに擬宝珠とは、仏教の宝の玉「宝珠(ほうじゅ)」を模したことから付けられた名である。日本武道館の屋根に乗っている「光るタマネギ」も擬宝珠である。
 「大葉擬宝珠(オオバギボウシ)」や「小葉擬宝珠(コバギボウシ)」など、日本におよそ20種が野生分布している。「大葉擬宝珠(おおばぎぼうし)」は主に山野に生えており葉が大きい。「小葉擬宝珠(こばぎぼうし)」は葉は擬宝珠の品種の中では小さい。葉に様々な模様(斑入り)が入る種類もあり人気が高い。花は濃い紫色であるが、白色のものもある。
 日本に20種ほどの原種が存在する古典園芸植物だが、欧米でも人気となり活用されている。日陰でも良く育つ「陰性植物」である。学名の「Hosta(ホスタ)」は、19世紀のオーストリアの医者「Thomas host」の名前に由来している。英語名は「Plantain lily」といい「オオバコユリ」という意味であるが、これはギボウシの葉がオオバコに似ているからである。
 種間雑種ができやすく分類には諸説ある。江戸時代の日本で変異個体が多数園芸品種として固定され、さらにこれがシーボルトらによってヨーロッパに伝えられヨーロッパでも多くの品種が生まれている。
 日本の「大葉擬宝珠(オオバギボウシ)」などは、「ウルイ」の名で山菜としても利用される。ただし若葉が毒草のバイケイソウに似ており誤食事故が多いので注意が必要である。

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