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五線譜

シンテッポウユリ(新鉄砲百合)

photo 2004/7/18  9:53photo 2004/7/18 9:55
学 名Lilium longiflorum(鉄砲百合)
科属名ユリ(百合)科 ユリ(百合)属
別 名ナツユリ(夏百合)
原産地日本の南西諸島および九州南部
花 期8月〜9月
高 さ50cm〜100cm
花 色白色
花言葉純潔、甘美、威厳、無垢
誕生花7月13日、10月12日、11月18日

コメント
 「シンテッポウユリ(新鉄砲百合)」は、植えた覚えが無いが大分前から庭に生えている。しかも移植をしたこともないのに庭のあちこちに新たな住処を作り生息している。最初、テッポウユリと思っていたが、テッポウユリは球根の移動でしか移ることができず、「シンテッポウユリは新鉄砲百合」は種子でも増えることから、我が家の百合は後者であることが解る。

雑 記
 「シンテッポウユリ(新鉄砲百合)」は、「タカサゴユリ(高砂百合)」と「テッポウユリ(鉄砲百合)」が自然に交配されてできた種類である。テッポウユリよりも花は小さく、葉が細いのが特徴で、花は夏の終わり頃に咲き、タカサゴユリともよく似ているが、タカサゴユリは花の外側に赤い筋があるので見分ける事ができる。シンテッポウユリは種が飛んで野草化しているが白色の美しい花を咲かせる。別名で「ナツユリ(夏百合)」と呼ぶこともある。
 新鉄砲百合は自家受粉で種ができ、種まきで1年もせずに開花させる事ができる。放置すれば種が勝手に飛んで庭のあちこちに新芽を発生させるが、種を採る必要がない場合は花が終わったらすぐに摘み取り、球根を太らせるようにして翌年の成長に備える。
 「シンテッポウユリ(新鉄砲百合)」の特徴及び見分け方は、「タカサゴユリ(高砂百合)」と「テッポウユリ(鉄砲百合)」の自然交雑でできたものであり、外見上、親の特徴を受け継いでいる。 「タカサゴユリ(高砂百合)」の筒の外側には赤い縞があるが、「シンテッポウユリ(新鉄砲百合)」には赤い縞がない。また葉は細く、球根だけでなく種子でも繁殖することができる。
 「タカサゴユリ(高砂百合)」は草丈が高く、葉は細く、筒状花の外側に赤い縞がある。 「テッポウユリ(鉄砲百合)」は、春に咲き、「タカサゴユリ(高砂百合)」は、夏から秋にかけて咲く。 原産地は、「テッポウユリ(鉄砲百合)」が南西諸島、「タカサゴユリ(高砂百合)」は台湾である。
 ユリ属には、「ヤマユリ(山百合)」や「カノコユリ(鹿の子百合)」等の交配品種である「オリエンタルハイブリッド」や、「アジアティックハイブリッド(Asiatic hybrids)」などの園芸品種もある。
 古くから白いユリの花は、「聖母マリアの花」として、特別な地位を与えられ、ヨーロッパ自生種の白ユリが「マドンナ・リリー」と呼ばれ、キリスト教の儀式や祭日の「聖なる花」として欠かせないものだった。19世紀の明治時代にヨーロッパにテッポウユリが紹介されると、間も無く人々の心をつかみ、それまでの「マドンナ・リリー」にとって代わることになる。その後、太平洋戦争前まで、主要な貿易商品として大量の球根が欧米に輸出されることとなり、現在でもイースターに欠かせない花として、日本から大量の球根が輸出されている。

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