シュウカイドウ(秋海棠)
photo 2007/10/5 9:12 | 2007/10/5 9:15 |
学 名 | Begonia evansiana |
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科属名 | シュウカイドウ(秋海棠)科 ベゴニア属 |
別 名 | ヨウラクソウ(瓔珞草) |
原産地 | 中国南部からマレー半島 |
花 期 | 7月下旬〜10月下旬 |
高 さ | 30cm〜50cm |
花 色 | ピンク、白色 |
花言葉 | 片思い、自然を愛す、恋の悩み、未熟 |
誕生花 | 9月10日 |
コメント
いつの間にか南側の塀に沿ってシュウカイドウが並んで咲いている。塀の影で半日陰の環境だが好んで咲いているようだ。夏の暑さで他の花が萎える時期なので、派手さはないがピンクの可憐な花を健気に咲かせる姿は微笑ましくさえ思える。
雑 記
「シュウカイドウ(秋海棠)」は、シュウカイドウ科ベゴニア属に分類される多年生の球根植物である。和名は中国名「秋海棠」を音読みしており、別名を「ヨウラクソウ(瓔珞草)」とも呼んでいる。原産地は中国の山東省以南からマレー半島にかけての地域である。日本では江戸時代初期に園芸用として持ち込まれた帰化植物である。寛永18(1641)年に中国から長崎に渡来し、1644年〜1647年の正保年間に各地へ広まる。(水谷記聞に記載あり:雑纂220に引用)
夏から初秋にかけて草丈50cm前後に生長し、扁心形で左右非対称の葉を互生させる。葉は長さが20cm程度と大きく「シュウ酸」が含まれる。
花が終わると、焦げ茶色になった羽が3枚ある楕円形の実を付ける。この種子のほか、開花後には葉腋に珠芽を付ける。実を付ける頃には地上部は枯れ、球根で越冬する。
シュウカイドウは耐寒性が高く、ベゴニア属の中では唯一、日本の九州以北に定着し帰化植物となっている。基本的に丈夫で、繁殖も容易である。球根を植えるか種子や珠芽を播いて殖やすことができる。直射日光が当たらない程度で湿気の多い場所を好む。
なお、近年はベゴニア属の多くの種が持ち込まれ品種改良が進み園芸用として栽培されている。それらは主に「ベゴニア」と呼ばれているが、シュウカイドウは古くから帰化していたため、ベゴニアとは区別されている。
花期になると茎の頂点から花序が伸び、3cm前後の淡紅色の花が咲く。雌雄同株異花で、雌花には花弁はなく、大きな萼2枚がわずかに開くだけ。それに比較し雄花は花弁が開き黄色く球状に集まった雄蘂が目立ち、小さな花弁が2枚と大きな花弁のように見えるのは萼で2枚である。