谷中村連絡ノートより
平成13年(2001)
 栃木県下都賀郡藤岡町・渡良瀬遊水池内の足尾鉱毒事件に巻き込まれて廃村となった谷中村遺跡を訪れた人達が、延命院墓地跡に設置の「連絡ノート」に記した熱き思いを転載してあります。
年月日記          事記入者
H13.1.1  今日は北風が強く吹いている。初日の出の後、谷中村をゆっくり一周してみた。花の咲き乱れる春や、彼岸花の咲く秋も良いが、冬枯れ・寒風の旧谷中村も風情がある。自然を守る21世紀、田中正造の信念を原点としたいものである。 松戸市
岡済生
H13.1.1  元日付けの「潮流」を新聞で読んで、今日夕方谷中村に来ました。そして同じ「潮流」のコピーが、ここの掲示板に張ってあるのを見て嬉しくなってしまいました。大事な活動を21世紀に引き継いで本当にありがたく思います。
 この新世紀を「希望の世紀」にするため、自分達ができることを、それぞれの場で続けていきましょう。
群馬県館林市
茂木 隆
H13.6.2  先日北海道を車で旅行中に、偶然佐呂間町栃木地区を見つけました。地元の方に聞くとそこは谷中村から移住された方々が開拓した集落だとのこと。何も知らないで旅をしていた自分が恥ずかしくなってしまいました。
 ここから北の北海道で開拓を行った旧村民の方々の望郷の思いは、僕たちには想像できないほど強かったでしょう。厳しい自然に耐えながら開拓に成功して一時的にもハッカの生産で潤った時代もあったそうです。
 現在では谷中村から移住された方々も亡くなられ、子孫の大部分の方々が栃木地区を去られ現在、栃木神社だけが時の流れを刻んでいます。
栃木県芳賀町
M.I
H13.6.2  風さわやか。60歳、足立区教員を退職、小さい頃から母に聞かされていたこの地に、やっとやっと訪れることが出来ました。道筋の桑の実を心から味わいました。
 田中正造、雷電神社…、母がよく口にしていました。その母、茂呂ワカも10年前に90歳を前に亡くなりました。古河市松並に移住した自家があります。この地を何度でも訪れるつもりでいます。
越谷市
岡田
H13.6.2  谷中村民の子孫、岩波正作、野田さん一行、短歌の会、北海道栃木部落に行った今泉さん等のグループ、茂呂近助村長の子孫のグループを案内しました。
 同じ日、芳賀町のM.Iさん、北海道栃木の人たちと合流できれば良かったですね。なんとも残念でした。
守る会
H13.6.12  3年ぶりに来ました。山口市のはぐるま座です。田中正造の生涯を描いた「某国の構図」の舞台で群馬県公演を行います。谷中村民の闘いの精神学んで受け継いでいこうと思っています。 はぐるま座
H13.6.16  感動しました。何回も来たいと思います。 茨城県総和町
針谷
H13.7.5  これで2回目です。この地にくると自然に涙が出てしまいます。今の世の中に田中先生がいてくれたならといつも思っています。 茨城県総和町
針谷
H13.7.7  都会の空気はこの時期じめじめしていますが、この広いヨシの中を歩いていると空気から水を感じるが、風はさわやか、自然の力、高速道路の案内にもっと谷中村や田中正造を宣伝してほしいですね。     
H13.7.7  初めてこの地に入りました。ヨシの原の葉擦れの音、ヨシキリの声、そして墓地に近づき蘇る思いが迫りました。
 田中正造翁と谷中村の人たちの魂はこの地に生きている。やっと渡良瀬遊水池に来ることができ、感動一入です。
東京都
73歳
H13.7.11  日本公害闘争の原点、村人と共に闘い、身分も財産も捨てて、谷中村を守ろうとした田中正造翁。この土地は絶対に風化させてはならない。私は労働組合運動を行う者として学ぶべきことが多い中で、自分に置きかえてみました。明日からの運動に役立てたいと思います。 http://www.jreu.or.jp/ JR東労組
池袋支部
H13.8.3  昨年に続きフィールドで来ました。昨年は針谷さんに暑い中案内して頂きましたが体調が悪いとのことで心配しています。お元気に回復されることを祈っています。
 今年も「谷中村たより」を頂いていきます。それぞれが、それぞれの立場で田中正造と農民たちの掲げた運動を受け継いで生きて行きたいと思っています。
地域と教育の会
東京
川崎サークル
H13.8.3  田中正造さんのたたかいに感激しました。 ワタリ
H13.8.3  9月8日〜9日の学習旅行の下見に7人で来ました。田中さんが一生懸命やろうとしたことを引き継いでいきたい。     
H13.8.6  福岡市より出張のついでに来ました。公害の原点に一度は来てみたかったのです。やっと願いが叶いました。権力に押しつぶされて廃村に追い込まれた人々の無念が伝わってきます。
 私は教師をしていますが、教科書でも僅かしか取り上げられていません。是非、ここで見たことを生徒に教え、二度とこのような悲劇がないように教育現場で取り上げていきたい。
福岡市
一教師
H13.8.11  足尾を見て最後にここへ来ました。遠く離れていても、被害があったと知り公害をあらためて恐ろしくなりました。 羽生第1高校
生徒会執行部
H13.8.13  盆の入り日、中学、高校と足利市で育ちましたが、当地に来たのは初めてです。公害の恐ろしさと同時に中央集権国家の恐ろしさを感じます。
 明後日、小泉は靖国へ行くのか行かぬのか、勿論私は行くべきではないと考えます。そんな中で何やら不気味な、いやな感じを考えています。
東京より
自転車で
54歳
H13.8.26  小山市教育委員会、歩け歩け運動の下見     
H13.9.8  田中正造の生き方を学び闘いの力とするために、一行27名が参加しました。みなさん頑張りました。参加者は銘々が帰ってみんなに広めます。 東京労働学校
三多摩教室
H13.9.20  10月20日に研修あり、その下見で仲間と共にこの地にたって、少しでも百余年前の出来事を感じ取り、今後の運動に役立てようと思います。 川島
H13.9.21  天候不順の制でしょうか今年も彼岸花が少ないですね。「谷中村たより」27・28号いただきました。いつもありがとうございます。台風の影響でノートも全部水漬けで濡れていました。随分深かったようですね。     
H13.9.24  渡良瀬遊水池は何度も訪れましたが、今日初めて谷中延命院を案内して頂き、興味深く百年以上前の出来事を聞かせて頂き勉強になりました。保存会の皆さまの堅実な活動が、このような貴重な遺跡を守り末永く続けられてゆかれるよう今後のご活躍をお祈り致しております。     
H13.9.25  今春以来、久しぶりに来ました。去年は彼岸花がたくさん咲いていました。今年はどうしたのか、あまり多くありません。台風のせいかもしれません。自然の力の強さを感じます。
 この木陰にいると何となく気持ちが和み落ち着きます。この遺跡をいつまでも後世に伝え、公害のない自然環境を大切にしたいものです。
松戸市
H13.9.25  谷中村はすごくいい所でした。これからも谷中村の勉強をしていきたいです。 角田
H13.9.25  今日ここに来て、いろいろなものを調べられた。それにここは、とても良い所だったので良かった。 鈴木
H13.9.25  今日は校外学習でここにきて、田中正造さんのこともよくわかったので良かった。 根津
H13.9.25  今日はいろいろなことをして楽しかった。また来たいです。 古澤一樹
H13.10.27  横浜から正造直訴100年の年に伺いました。いつまでも谷中村の記憶と、このすばらしい自然を子孫に残したいものです。
 神奈川からも連帯の声を上げていきたいと思います。
神奈川
環境問題を
考える会
H13.11.7  僕は今日、谷中村のことをいろいろ勉強に来ました。
 館林市第4小学校 6年1組 本間義弘
    
H13.11.7  ぼくは今日、田中正造さんのいた谷中村の見学に来ました。 板東浩明
H13.11.7  ぼくは学校の授業できて、ここを見学させてもらいました。 6年
西村希雄
H13.11.18  久しぶりに渡良瀬遊水池へ来ました。日本の公害の原点である谷中村、そこに現在も続く現実、核等不安要因もありますが、また反面恩恵もこうむっている。
 情報の公開と人間の知恵で解決していくのがこの時代の責任のような気がする。
田沼町
F.S
H13.11.18  20区、歩け歩けで40人、楽しい1日でした。     
H13.11.19  昭和15年3月、太平洋戦争の始まった前年に藤岡町尋常高等小学校を卒業した同級生男10名、女8名、谷中湖でとれた魚の天ぷらを食べ、谷中村の遺跡を見学しました。
 いつまでもこの自然を残してほしいと思いが一致しました。
    
H13.11.24  廃村の紀行をしている浅原といいます。谷中村についに来ることが出来て感激です。
 夕日の雰囲気はよいのですが、閉門まで時間が無くて残念です。廃村と遺跡の風景
    
H13.11.25  田中正造記念館も見学いたしました。旧谷中村に参りました。秋日和の中、台風等話題がつきません。
 東京小金井市、歴史と文化を訪ねる会 代表 平沼 他12名
    
H13.11.25  私は大野孫右エ門の裏に住んでいた血筋らしいのですが、詳しくはわかりません。祖父は三郎というそうです。今、古河から走ってきました。 大野 仁
H13.11.25  今日は妻と二人でサイクリングに来ました。中学生の一人息子は親から離れ、私たちとはサイクリングにも来なくなりました。少し淋しいです。 柿沼
H13.11.25  「つくる会」の歴史教科書を不合格にした栃木県民の良識に感謝感激!     
H13.12.1  野鳥を観察、ツグミを見た。 宮代町
小川斗夢
H13.12.6  東京から来ました。なみエモンです。宮前小6−2     
H13.12.6  東京から来ました。小6の社会科、見学みたいなもんです。谷中村のことわかって良かったです。宮前小6−12     
H13.12.6  ぐらすかわさきスタディツアー 16名     
H13.12.10  田中正造、明治天皇に直訴100年(明治43[1901]年12月10日)。今日、環境、ダム問題、テロ、戦争、平和、正造が生きていたらどう思うか、みんなで考えてみましょう。 遺跡を守る会
H13.12.10  国労闘争団と「闘う国労闘争団」を切り捨てようとする幹部や国会議員、政党のみなさん、最後まで民を見捨てなかった田中正造先生を見習ってほしい。そんなことではマスコミ規制3法案、市民まで米軍の戦争に協力させられる「有事5法」を阻止できるのか心配です。夏の国労臨時大会で「闘う闘争団員」への処分は本末転倒な考えです。     
H13.12.12  はか石をふみそうになった、ちょっときょうふ。
 板倉東小4年 4名 先生1名見学
    
H13.12.20  一昨日、川辺川ダムの強制収容採択申請がなされました。真の民主主義は、一市民の異議申立権をしっかり担保することにあると思います。
 新たな闘いの原点を田中正造先生に求めたく、今日、谷中村にうかがいました。
衆議院議員
佐藤謙一郎
H13.12.20  鉛弾規制同盟代表 竹下信雄
 北限のジュゴンを見守る会代表 鈴木雅子
 地元の人々が誇りをもって自立できるために
 http://sea-dugong.org/
    
H13.12.21  一度、正造議員の足跡をと念じ合い地元の方の案内で訪れ感無量… 宇都宮市 一市民
H13.12.27  私は今、4年生です。勉強でわたしは谷中村に興味をもちました。いろんな悲しいことが谷中村にはつまれています。 三田三粂子
H13.12.27  学生時代からの念願でした。30年たってここに立っています。もういちど若かりし頃の気持ちをよみがえらせたいと思っています。 東京都 林和男
H13.12.29  足尾町の学習センターで松木村の悲しい事件を知り、無縁仏の奉ってあるお寺や、佐野市郷土博物館、栃木県立博物館(特別企画展)を経てここ谷中村に今日初めてきました。足尾鉱毒事件のこと考えさせられます。
 同じ北埼に住んでいて渡良瀬遊水地のことは詳しく知りませんでした。これからも学んでいき後世に語り継ぎたいと思います。
北埼玉郡 T.K