府中への道 番外編A 

 


平成22年7月24日(土)

高幡不動駅(集合)⇒@高幡不動尊(昼食)⇒A藤尾社藤治権現⇒B安養寺⇒C土方歳三記念館⇒D石田寺⇒Eとうかん森⇒F万願寺一里塚⇒万願寺駅(解散) 約4.7q

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額縁: 概 要
 

 


真夏日のフィールドワークは身体に良くないということで、今回は2回目の番外編です。『高幡不動尊と新撰組』と題して日野市教育委員会の方といっしょに歩きました。

日野のホームページによると地名には3つの説があるそうです。個人的には府中に国府があった頃、日野台地に烽火台が設けられたという伝説があり、それが『火野』となり、その後『日野』に改められたという説に傾いています。日野のマークは“炎の如く燃えさかり発展して行く様を象徴”とありますのでそうかもしれませんね。

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「高幡不動尊」は真言宗智山派別格本山、高幡山明王院金剛寺というお寺です。成田山新勝寺、玉オ山總願寺とともに関東三不動の一つに挙げられています。最後の遣唐使として唐に留学し、第3代天台座主となった慈覚大師円仁が平安時代の初期に清和天皇(在位858-876)の勅願によって当地を東関鎮護の霊場と定めて山中に不動堂を建立し、不動明王をご安置したのに始まりだと伝わっています。

入口の「仁王門」は室町時代に建立された国の重要文化財で仁王さまも同じ室町時代の作です。また“高幡山”の篇額は江戸時代初期の運敞僧正(智積院第七世化主)の筆とのことです。

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参道左手にある大きな石碑は「玉南電気鉄道の記念碑」です。京王電鉄の前身である京王電気軌道は大正4年に新宿〜府中まで開通させましたが、経営不振のため当初予定していた八王子まで開通させることが困難となりました。そこで地元の強い要望により玉南電気鉄道が設立され、大正14年に府中〜八王子間が開通しました。その後、玉南電気鉄道は京王電気軌道に吸収されましたが、昭和2年にこの記念碑が建立され、当時の経緯が記されています。

記念碑の隣には土方歳三の像があり、像の近くに新撰組にちなんだ絵馬がかけられていました。

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仁王門をくぐった正面に堂々と立つのは東京都最古の文化財建造物の「不動堂」で、建武2年(1335)8月4日夜の暴風雨で倒壊したため、当山中興第一世儀海上人が現在のところに移建したとのことです。国の重要文化財に指定されています。立派な柱に支えられたお堂の奥に不動三尊像が安置されています。現在の不動三尊像は平成になってから新たに作られたもので、全体的に赤みがかっています。これも千年立つと・・・いい風合いになるというお話でした。

右の写真は「茶湯石(ちゃとうせき)」で、奥殿の右にある上杉堂の中にあります。上杉憲顕の墓であると伝えられる自然石です。小祠の中には地蔵、如意輪観像、庚申塔などが並んでいます。

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奥殿には「大日如来像と不動三尊像」が安置されています。左の大日如来像は平安時代に造られたもので穏やかなお顔を拝見していると心がなごみます。そして中央が国の重要文化財である不動三尊像(不動明王、制多迦童子(向かって左)、矜羯羅童子(向かって右))です。ここのお不動さまは古来火防の不動尊、汗かき不動尊として信仰を集めていて、平成14年に千年ぶりの修復作業が完了したそうです。雄大さに圧倒されてしまいました。

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我が班は「開運そば」というありがたい名前のお店で昼食をとりました。外は35度を超えていますので、冷房の効いた店内で暫しの休息です。午後は駅の北側に廻り、地元ならではの隠れた名所をということで、「藤尾社藤治権現」を案内してもらいました。『ご本尊平藤治は寛政6年(1794)武州多摩郡高幡村に生れました 幼いころから才覚に優れていた藤治が青年に達すると村内や近郷近在の若者を集め人の道理を教えたり 貧困に悩む人々を救済するなど村に功績が多かったが のち幕政に抗した角で捕われ江戸伝馬町の牢に投獄となり文政2年(1819) 25歳の若さで牢死されました この藤治の悲運な生涯を憐れんで天保5年(1834)同族村民ら相計り一宇を建立 以来「権現さま」と称し毎年4月17日を例祭と定め 藤次の霊を慰めています』と案内板に書かれています。

高幡不動駅の周辺は再開発の関係で炎天下の直射日光を遮ってくれる木陰がありません。唯一救われたのが潤徳小学校の裏手にある向島用水親水路でここを抜けると浅川の土手に出ます。浅川の水源は陣馬山とのこと相模原とつながっていますね。「ふれあい橋(万願寺歩道橋)」を渡って安養寺へと向かいます。

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「安養寺」は真言宗智山派のお寺で創立年代は詳らかではないとのこと。中世のこの地方の豪族である西党日奉氏の一族田村氏の居館跡といわれています。日野市の有形文化財に指定されている本堂は、調査によるとその建立は18世紀初頭を下らないものと見られています。

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日野市内には多摩川、浅川、程久保川の一級河川から取水する農業用水が9幹線あって、総延長は170km以上におよんでいるそうです。この水路もその一部なのかな。そして今回のもう一つの目玉である「土方歳三資料館」に到着です。休館日でしたが館長の土方陽子さんのご厚意で特別に開館していただき、説明をお聞きすることができました。新撰組と土方歳三のことについてはあまりにも有名なので割愛させていただきます。天然理心流の木刀(レプリカ)を持たせていただきましたが、ズシっと重くこれを振り抜くのは無理ですね。また、新撰組の「誠」は有言実行という意味だとか。「言うことを成す」なるほど。

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「石田寺(せきでんじ)」は真言宗智山派のお寺で先ほどの安養寺と同様、高幡山明王院金剛寺の末寺です。ここには土方歳三のお墓があります。歳三は明治2年(1869)5月11日に箱館の地で戦死しました。このお墓は埋葬するためのものではなく供養のために建てられたものです。境内にあるカヤの木は樹齢400年以上と推定され日野市の天然記念物に指定されています。また、本堂と向かい合って北向きに建てられた観音堂は北向観音とも呼ばれ、古くから勝負運に強く、病魔退散、子育ての観音さまとして親しまれているそうです。

下段右の写真は一里塚に向かう途中に立ち寄った「とうかん森」です。古くから土方一族(十家余)が祀ってきた稲荷社があり、“とうかん”とは稲荷もしくは十家の音読みに由来するそうです。こちらも日野市の天然記念物に指定されています。

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最後は「万願寺の一里塚」です。慶長年間(1596-1615)、甲州街道が開かられた時に造られた一里塚で、平成15年の発掘調査で塚は直径9m、高さ3mと一里塚の基準通りであること。塚の北側に隣接する甲州街道は3間幅で道普請に痕跡も見つかっています。今回の番外編はこれで終わりです。本当に暑い1日でした。多摩モノレールの万願寺駅から帰途につきます。

オマケはマンホールシリーズです。市の鳥であるカワセミがデザインされています。

Kazお散歩日記 府中への道

主な資料の出典

日野市文化財散策マップ、高幡山金剛寺パンフレットほか

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