神奈川県歌人会の紹介
神奈川県歌人会は昭和27年に結成されました。今年で73年の歴史を持つ歌人の会です。春は神奈川県の各地を開催地と決め、総会と短歌大会を開きます。夏、源実朝の生誕の日8月9日の実朝祭に、鎌倉八幡宮の後援を得て、講演と短歌大会を開きます。
また会員との交流をはかり、会報を年2回発行して、会員の方々の作品、神奈川県の名歌、在住歌人による新作発表いたしております。その他神奈川県の風土、歌の歴史をふまえた随想、また、歌枕に関わるものなど掲載してきました。年間に出版されました会員の歌集は選考委員会により、優良歌集賞として1冊表彰されます。県内の優秀な第一歌集を会員、非会員を問わず顕彰します。秋には吟行会があり、神奈川の景勝地を散策しながら会員同士の友好を深めております。
歌人会は昭和27年に藤沢の滝口寺で第一回を記念して短歌大会が開催されました。
遡りますと、昭和17年に実朝誕生750年を記念して、式典を挙げ、歌碑を建立した時から例となり、毎年実朝祭と称し、八幡宮主催で歌会をするようになりました。このことは四賀光子氏の『行く心帰る心』に書かれてあります。すでに戦時中より継続されていた歌会が、戦後に神奈川県歌人会となり、大きな歌人の集まりになりました。歌人会はあくまで会員の方が主です。役員は年間の行事を恙なく、より良き研鑽の場となるよう日々務めております。
神奈川県歌人会会報第66号