外観です。雪の多い地域に建てられた若い夫妻の家です。
雪の多い地域ですから冬場の雪かきという重労働を軽減するためのプランとしました。
パーキングスペースを屋根つきとしたのもその為です。
玄関から左手を見ます。

デッキスペースは雨や雪が吹き込むのを防いでいると共に、隣接する家からプライバシーを守る役割も果たします。

デザインは北海道の住宅プランを参考にしました。長野県は、近代の暖房設備を生かしたプランの住宅を造るには中途半端な地域であると思います。その点北海道は近代暖房や優秀な全館暖房が発達していて、住宅のプランそのものがとても発展しているのです。
居間空間です。

全館パネルヒーターを採用しています。

一階はワンルーム。和室もローカを配することをせず、無駄なエネルギーを無くし暖房効率を上げ、暖房費用の削減を考えています。
居間空間は斜めに変形し、視線を長手に見せることで広さをより体感できる空間としています。視覚効果ですね。
部屋を空間的に完結させないで、視線を通すことで得られる開放感やゆったり感は、故吉村順三先生の住宅から勉強させていただいたものです。小さな住宅も大きな住宅も、こうした手法がない限り“でかい割りに小さな家”になってしまいます。
パネルヒーターを取り入れることで可能になるプランと言っていいと思います。
キッチンスペースです。

部屋全体が奥様の手の中にあるともいえるほど、奥様にとって使いやすく広々とした空間です。

正面の小さなカウンターは書斎コーナー。子供や御主人がフラッと気軽に使う場所です。

コミュニケーション豊かな家族、がやがやしたなかで勉強する安心感と集中力。今話題の「頭の良い子を育て、仲の良い家族を育てる家」のプランです。
キッチン側から見てみましょう。 
奥様の目配りが感じられますよね。

手料理をご馳走になった時、とても心地よく感じたのは、特有の親近感からでしょうか。 奥様がとても動きやすそうでした。キッチンに行って皆と話す暇もない…なんてこともなく、いつも親しげに話が出来て親密な食事がことさら楽しいものでした。当然お子様のヤンチャぶりもきちんと目配りできていた…(笑)
キッチンはいつものように製作しています。
その家その家の奥様に合わせて造りますから、おもしろいです。

キッチンに立っている奥様からもテレビが見えるように、正面にテレビ台を製作しています。和室にいてももちろんテレビが観れます。

一体感のある空間となっています。
キッチンです。
写真にポインターを合わせてみてください。

キッチンの背中はポリカーボネイドの天井まである建具がついています。これを開けると食器棚と冷蔵庫のスペースとなっています。

居間と一体となったスペースであるため、すっきりとみせるためのデザインです。

子供室です。

ロフトを設けて、その分小さなスペースとしています。個室にこもこもるよりも居間などに行きたくなってしまうように、という考えです。
               

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君島 弘章

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