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コスモポリタンな香り漂う、お洒落な御夫妻のお洒落な家。僕が若いころからお世話になり、敬愛しているご夫妻の家です。
長野市の土地区画整理事業により建て替えを考えることになった地域に計画されました。周りは色とりどりの様々な主張を持つ家が「乱立」することが考えられたので、極めてモダンでシンプルな形の家とすることで美しさを保とうと考えました。
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玄関は深い庇を設け、雨や雪の中でも住まい手が不自由なく動けるように考えました。
玄関ポーチの横から自転車置き場、外部デッキ、洗濯物干し場と、必要な機能は天候に左右されないものとして計画しています。
奥様は化学物質過敏症なので、この家に早く入りたいと願ってくれました。
僕が独立し、ナチュラルな家を作り続けて十数年。そんな僕の設計を心待ちにしてくださる気持ちに応える嬉しさを、しみじみと味わえた家です。 |
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玄関から廊下をぬけ、居間に足を踏み入れた瞬間、壁面に浮かぶ飾り棚が目に飛び込んできます。ダイナミックな空間が特徴的です。
御主人のコレクションがスコッチやスポーツグッズと多岐にわたり、それらを展示するために設計しました。
居間の空間が展示室ともなっているのです。
唐松の無垢フローリング、自然塗料、全館パネルヒーター暖房と、トータルな住環境を整えました。 |
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居間は落ち着いた暮らしが出来るように、南面道路側にコンクリート打ち放しの壁をたて、風は通るけれど外部の視線は通さないデザインとしました。
コンクリートの壁に意図的な隙間、スリットを設けたことにより夜間は光がこぼれて、特有のムードを演出しています。
住む人に合わせて家具を設計することでより空間は広く素敵になるのです。 |
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自慢のキッチン。
料理の腕が抜群の奥様と一緒に考えて作成したオリジナル製作キッチンです。たっぷりとした収納力、掃除や整理のし易さを徹底し、各専用コーナーを設計することで料理する時間に楽しみというファクターを与えています。
僕はいつもキッチンセットを一から設計製作しています。使われる奥様一人一人の夢を設計するたびに、既製品にはないオリジナルの良さに感動します。 |
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二階のホールです。
この家は歩きまわりながら、個人が勝手に好きな場所を見つけて居つくことができるよう、こうしたコーナーを意図的につくっています。
家の中を放浪する面白さ。
ホッとできる場所がいくつも用意されています。 |
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寝室です。
子供室と寝室が、物入れの仕切り壁を取ることで一室になります。「動く建築」です。
建物は固定されて動かないものですが、将来を考え、空間を変えられるような「動く」建築をいつも考えていました。
テラス戸の向こうは専用の中庭。空中庭となっています。スペインのパティオのような空間です。お風呂に入りながら眺めることが出来ます。 |
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子供室です。
お子さんはすでに社会人なので、それに合わせた設計としています。
限られた空間を有効に使えるように壁面にテレビ収納を設けました。ここには本や小物等、たいていのものが入ってしまい、限られた部屋を広く使うことができるようになります。
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