ランダムな開口部がリズミカルな印象を与える外観です。

この家は、各エレメントを通した空間を衣装に例え、あたかも衣の裾がひるがえるように隣接空間に影響を与えているため 「空気を着る家」と呼ばれることになりました。

特徴的なランダムな開口部は、身長が異なる大人と子供の異なる高さの視線を受け入れるため、様々な視覚的効果が期待できます。 また、構造的にも蜂の巣的な応力分散に効果的で、新しい表現の可能性を秘めています。
透明のガラスと不透明のガラスを組み合わせた大小の窓がランダムに配置され、動きのある特有なリズムを表現しています。
玄関ポーチの表情です。

この家は敷地の状況から2階に居間を持ってきていますが、二階のベランダから来客に声をかけられる様になっています。

ポーチのベンチも暮らしを楽しくする仕掛けの一つです。
勝手口にはサービスバルコニーがあり、屋根つきで便利な場所となっています。
この写真はサービスバルコニーのトップライトを写したものです。
玄関ホールです。

デザインされた階段があります。
空間を広く見せる様にデザインしました。

ホールの吹き抜けスペースは、二階の居間スペースへ視線を誘う効果があり、ホールのみならず居間をも広がりのある空間にみせています。
階段の正面にはランダムな窓が配置されており、階段を下りる人に楽しい視覚効果をもたらします。

この住宅は、歩く・動く・・・移動するという行為そのものを楽しむ空間構成を意図して創られています。
二階居間の窓からホールを眺めます。

吹き抜けをはさんで書斎コーナーを見ることができます。

それぞれの空間を視覚としてつなぐことで

狭い空間に広がり感を与えています。
居間からダイニング、キッチンを見ます。

右手の吹き抜けホールが空間の広がりに大きく貢献しているのが分かっていただけるでしょうか。

パネルヒーター、無垢のフローリング、ジュラク調の塗り壁というナチュラルな空間となっています。
キッチンです。

いつものようにオリジナル製作です。

食洗機、オーブンレンジなど組み込み機能的に作りこんだキッチンです。もちろん食器棚もオリジナルです。

僕はオリジナルキッチンばかり設計していますが、その家その家に合わせて設計できることが最大の魅力です。
一階のゲストルーム。

寝室の横に位置しており、普段は奥様の家事、アイロン掛けなどに使われてもいいように考えられています。
通路を利用した書斎コーナー。 なかなか便利なんです。

小さなところをキチンと考え、すっきりとした空間構成の中に収める。
設計に巧い下手があるとすれば、こういうところがセンスの問われる部分なのです。
               

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(有)君島弘章建築設計事務所
君島 弘章

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