Succubus Quest 短編 老司書の短い夢
Side Thafi
- Blanc et Noir -
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私は闇の中にいた。
暗く、深い、闇の中に。
いつからこうなったのかしら?
そんなこと、もう忘れてしまうぐらい。
私はずっと、闇の中。
でも、悠久とも思えるほどの永い時を経ても、変わらないものがある。
世界で誰よりも愛していた、私の唯一の恋人への思慕。
遥か昔、青く幼い少年だった頃の彼の顔を思い出す。
今でも私の記憶にはハッキリと彼の顔が残っていて、鮮明に描き出される。
―――私から、別れたのに…何故、忘れられないのかしら…
描き出された顔は、私の愛しい恋人。
アイゼクト・ヴィルノイズの満面の笑顔だった。
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ここのところ、私の眠りには不思議な靄