![]() | Home |
| Photo. | VRML | 3DCG | 3DCG-Animation | RDS | VewManual | MakeManual | Revere | Link |
リベアステレオ33使用リポート
作成1998年8月18日 (Update August.18.1998)
追補1998年9月23日 (Postscript September.23.1998)
さらに追補2000年2月23日 (Postscript February.23.2000)
さらに追補2001年7月12日 (Postscript July.12.2001)
|
(1)はじめに
|
|
私は今までコンパクトカメラ2台を合体させた手作りのステレオカメラで、ステレオ写
真を撮影しておりました。ステレオ写真VOL.1からVOL.5までがその写
真です。撮影技術はともかく、このカメラでも充分満足の行くステレオ写
真は撮影できるのですが、時々左右のカメラの露出が不揃いになる事や動きのある被写
体が撮れないこと、フィルム代・現像代が2台分かかる事などの不満が次第につのるようになってきました。 |
|
(2)リベアステレオ33の正面
図
|
|
リベアステレオ33の正面図を掲載いたします。 大きさは幅170mm・高さ77mm・奥行き56mm・重さ約820グラムで画面
の大きさはほぼ実物大です。このカメラは1953年に米国のリベアカメラ社で製造されました。レンズはウォーレンサック製で35mmF3.5です。ステレオベースは約72mmに設定されています。シャッターはビハインド式レンズシャッターでスピードはT.B.1/2〜1/200。絞り羽根は8枚構成でF3.5〜F22。使用フィルムは普通
の35mmフィルム。36枚撮りのフィルム1本で28組のリアリストサイズのステレオ写
真が撮影できます。フィルム巻き上げはダイヤル式です。ピント合わせは連動距離計方式の二重像合致式です。露出計はありません。ステレオベースを長く取って左右別
々の位置から撮影できるようにシャッター再チャージレバーも付いています。
|
![]() |
|
(3)リベアステレオ33の後面
図
|
|
リベアステレオ33の後面図を掲載いたします。ピント合わせは、距離計ファインダーを覗きながら距離計ダイヤルを回して二重像を合致させて合わせます。このダイヤルが、初めのうちはかなり重かったのですが使い込んでいくうちにスムーズに動くようになりました。一般
のカメラのピント合わせはレンズが前後に移動しますが、このカメラはレンズは固定されたままで動かず、フィルム面
のアルミダイキャストが前後にスライドしてピントを合わせています(この方式はバックフォーカシング方式と呼ばれています)。
フィルムを巻き上げると自動的にシャッターがチャージされます(この方式はセルフコッキング方式と呼ばれています)。シャッターボタンは軽くスムーズでシャッター音も小さくショックもほとんどありません。市販品のネジ込み式シャッターレリーズもそのままで使用可能です。 撮影ファインダーの画角は超近接撮影(最短撮影距離は約0.9m)で若干パララックスを生じますが、一般 の風景写真撮影では影響は全くありません。ファインダー視野率はほぼ100%ですから、ファインダーで覗いた画面 とほぼ同様の写真が出来上がります。 撮影ファインダー内には水準器が取り付けられており水平を保ちながら撮影をすることもできますが感度が鈍く作られているため、手持ち撮影の場合あまり気にしすぎるとかえって水平を保てなくなるおそれがあります。三脚を使用してじっくりと撮影するときには便利です。 撮影サイズは幅23mm・高さ24mmです。左右の撮影面の間に2コマ分の間隔をおいて撮影して行きます。フィルム巻き上げも2コマ分ずつ行っています。後面 図の下に掲載してあるフィルム撮影模式図をご覧いただければご理解いただけると思います。 |
![]() |
![]() |
|
(4)リベアステレオ33の上面
図
|
|
リベアステレオ33の上面図を掲載いたします。距離計ダイヤルには被写
界深度目盛が付いていますから近景から遠景までのすべてにピントを合わせるためには絞りをいくつに設定すれば良いかが分かります。
フラッシュシューも付いていますが現在の市販品ストロボとは取り付け形状が異なるためにステレオカメラ専用のアダプターを入手しなければ装着することができません。(こちらのページで一般 の市販品ストロボの取り付け方法をご紹介しております) 撮影コマ数目盛は1〜29まで刻印されています。フィルム装填後、カラ撮りを2回行った後、さらに1コマ巻き上げ、撮影コマ数目盛を1にセットして撮影準備が完了します。 撮影が完了しフィルムを巻き戻す時は、フィルムカウンターの赤丸印に撮影コマ数目盛のRマークを合わせた後、巻き戻しダイヤルを回してフィルムを巻き取ります。 |
![]() |
|
(5)撮影済みフィルムの現像処理
|
|
フィルムはネガでもポジでも使用可能です。私は撮影後の鑑賞のことを考慮してリバーサルフィルム(スライド用フィルム)を常用しております。このため、ネガフィルムで撮影した後の処理のことは分かりません。
リバーサルフィルムの場合は撮影済みフィルムを一般の写真屋さんに現像処理に出します。このとき、(ステレオマウント仕上げ)・(コダック・ラボ東京・イマジカ扱い)と指定をする必要があります。ほぼ1週間程で下の図に示すようなリアリストサイズのステレオマウントにセットされて仕上がってきます。金額は現像料金1020円+加工料金980円=計2000円です。 この指定をしないで現像のみを依頼した場合には現像済みフィルム1本分がそっくりそのまま保護紙とともにロール状に巻かれた状態で戻ってきます。これを1コマずつ切断して35mm用スライドマウントにセットする必要があります。撮影時の記憶をたどりながら表裏別 や左右別にきちんとマウントする作業は、けっこう手間ひまがかかります。 (追補)また、(長巻き仕上げ+ステレオマウント添付)・(フジカラーサービス扱い)と指定をして現像処理に出した場合には4日程度で現像済みフィルム1本分がそっくりそのまま保護紙とともにロール状に巻かれた状態(長巻き仕上げ)で戻ってきます。さらに紙製のリアリストサイズのステレオマウントが48セット添付(サイズは下図のコダック製とほぼ同様)されてきますので、フィルムを1コマずつ切断して自分でマウントをする必要があります。金額は現像料金のみの910円で済みます。 マウント作業は、けっこう時間がかかりますが、あらかじめ、マウント時の位 置決め用治具や切断したフィルムを左右別・番号別に整理するBOXを準備しておけば、マウントの誤りや混乱も無くなりそれほど苦にはなりません。(こちらのページでマウント方法の詳細をご紹介しております) (さらに追補)先日、(長巻き仕上げ+ステレオマウント添付)・(コダック扱い)と指定をして現像処理に出したところ中1日置いて現像済みフィルム1本分がそっくりそのまま長い透明スリーブに保護されロール状に巻かれ(長巻き仕上げ)、フィルムケースに格納されて戻ってきました。それに紙製のリアリストサイズのステレオマウントが30セット添付され、さらにマウントしたステレオ写 真を保管しておくための紙製のステレオマウントケースが添付されてきました。金額は現像料金+ステレオマウント台紙代金+ステレオマウントケース代金の計1480円かかりました。こんなことなら、あと520円追加してステレオマウント仕上げを依頼した方が良かったかなとも思いましたが、短期間で仕上がってきますので急ぎの時にはこの方法を利用するのも良いかも知れません。 |
![]() |
|
(6)ステレオビュワーによる鑑賞
|
|
リアリストサイズのステレオマウントで仕上がってきた(または仕上げた)スライドは下図に示すような専用のリアリストサイズ用ステレオビュワーにセットして鑑賞します。これは米国製ですが日本国内でも入手が可能です。
このビュワーは実風景のほぼ70%の大きさまでスライド画像を拡大して見ることができますからステレオ効果 とあいまってかなり臨場感を満喫できます。 ステレオ写真館kobatetuのホームページで掲載している大型サイズのステレオ写 真は実風景のほぼ20%の大きさですから、裸眼立体視よりもステレオビュワーで鑑賞した方が臨場感は上回ります。 さらに裸眼立体視はある程度練習を積まないと立体視することができませんが、ステレオビュワーは誰にでも簡単に立体視することができるという点も優れています。 |
![]() |
|
(7)露出の設定方法
|
||
![]() |
リベアステレオ33には露出計が付いていないので、何らかの方法で被写
体の露出を測定し、シャッタースピードと絞りをセットしなければなりません。
私の場合はミノルタのオートメータ4F(左図)という入射光式の単体露出計を使用しています。 使い方は比較的簡単です。まず、電源スイッチを入れ、フィルム感度を設定します。次に測定モードを定常光測定に設定します。一度設定した値は電源を切っても保持されます。 次に被写体とカメラを結ぶ直線上に露出計を構え、受光球をカメラのレンズに向け測定ボタンを押します。この時注意を要するのは上着の色をできる限り黒っぽい色にすることです。白っぽい上着を着て測定をすると、上着のレフ板効果 で測定値を誤らせる原因になります。 測定ボタンを押すと測定結果がシャッタースピードと絞り値の組み合わせで表示されます。 私の場合、できる限り近景から遠景までシャープにピントを合わせたいものですから、被写 界深度を深くとるため絞りはF22ないしF16を常用します。 アップダウンレバーを操作して希望の絞り値を表示させるとそれに対応したシャッタースピードが表示されます。それらの値を読み取り、カメラに絞り値とシャッタースピードをセットすれば撮影準備の完了です。 |
|
|
ここでひとつ問題があります。それはリベアステレオ33がかなり古い設計のためシャッタースピードの刻印が1/200・1/100・1/50・1/25・1/10のような値になっていることです。
一方、オートメータ4Fは現行製品ですから、1/180・1/125・1/90・1/60・1/45・1/30・1/20・1/15・1/10のように表示されます。このため測定値が1/125だった場合、リベアステレオ33の1/200と1/100の中間のどの辺に合わせたら良いか迷う点です。 リバーサルフィルムはフィルムのラチチュードが狭いですからあまりいいかげんに合わせるわけには行きません。そこで下図に示すような換算図を作ってみました。今後、携帯して活用する予定です。 |
||
![]() |
||
|
(追補)このページをUP後、Mr.Ri Homepageの齋藤 理様から川村正彦先生が書かれた文章からの引用文として(ステレオカメラのシャッタースピードは、表示のとおり動いているものはまったくないと考えても過言ではない。これはメーンスプリングの経年変化による弾力低下、シャッター羽根のオイルの風化による粘着などによる。 常用している私のリベアステレオでは、1/2.8秒(表示は1/2秒)、1/5.7秒(同1/5)、1/14 秒 (同1/10)、1/34秒 (同1/25)、1/46 秒 (同1/50)、1/70秒 (同1/100)、1/108 秒(同1/200)となっている。これは他のステレオカメラ、リアリスト、ウォーレンサック、ベラスコープなどすべて同様である。 正確なシャッタースピードを知り、それを基礎に露出を決めることが必要となる。撮影に際しては露出計の使用は欠かせない。シャッタースピード点検の必要性は、海外でも同様に指摘されている。)との貴重な情報をお寄せ下さいましたので、私のリベアステレオ33のシャッタースピードを実測してみました。実測結果 のページはこちらをご覧下さい。 |
||
|
(8)おわりに
|
|
中古のステレオ写真撮影専用カメラを購入しようと決心して、初めてお店に行った時にはウォーレンサックかTDCステレオ・ビビッドを第一候補に上げていたのですが、あいにく2つの機種とも在庫がなく、店長が、(これはファインダーがとてもキレイで、こんなに程度の良い中古のステレオカメラはめったにない)と勧めるリベアステレオ33を購入しました。この機種は第二候補のうちのひとつでしたのでその時はチョッピリ不満でした。ところが入手後、ウォーレンサックとリベアステレオ33とはレンズの明るさとシャッタースピードの性能とエンブレム以外は全く同一品の様だということが分かり、今は大満足です。
今日現在、私のリベアステレオ33には使い始めてから4本目のフィルムが入っております。一昨昨日、小雨の中、傘をさしながら地元の花火大会の模様をバルブシャッターで撮影してきました。今日は黒山三滝で滝や渓流の流れを超スローシャッターで撮影してきました。両方ともうまく撮れていると良いのですが!。 使用しているフィルムはコダックエクタクロームDYNA・EX・ISO400・36枚撮りです。以前はフジのプロビア・ISO400を愛用しておりましたが、ステレオマウントを依頼する現像所がコダックということで、コダックに敬意を表し切り替えました。 リベアステレオ33を使い始めてからは、以前使用していた手作りのステレオカメラを使う気にはなりません。それほど、このカメラが気に入っております。 このカメラには露出計が付いていなかったため、初めて入射光式の単体露出計を使うハメになりました。そのおかげで、露出というものは太陽の光線の強さと太陽光のさす角度とカメラのレンズの向きとの相対角度が変わらない限り全く変化しないという単純で当り前のことに気付きました。 一度露出を正確に測定してカメラにセットしておけば、被写体がどんなに明るくても暗くても、被写 体がどんな色をしていても、被写体までの距離が近くても遠くても、構図がどんなに変化してもカメラの露出を変える必要はないということを体験しました。今まで習慣のようになっていた、被写 体や構図が変わるたびにいちいち神経質に露出を合わせるという必要性はないのですね。(ただし太陽光の強さが安定していて、かつカメラと被写 体との角度が同一の時に限りますが) また、フィルムを現像してみて分かったことですが、設定した露出が大変に正確で色再現性も申し分ありません。露出不足で真っ黒につぶれたり露出過度で真っ白に飛んでしまったりということがほとんど無いのです。適正露出で撮影したリバーサルフィルムの色再現領域の幅広さに改めて感じ入りました。 45年前に製造された骨董品的なカメラでも最新型の露出計で正確な露出を与えさえすれば、現代でも立派に第一線で活躍できるのだという教訓をリベアステレオ33から教わりました。 |
| Photo. | VRML | 3DCG | 3DCG-Animation | RDS | VewManual | MakeManual | Revere | Link |
![]() | Home |