シュヴァーベン料理〜 Schwaebische Kueche 〜



ウルム と ノイウルム は、ドナウ川を挟んで存在する中規模の街。
そして、シュヴァーベン地方の中心に位置する街。
ドイツの中でも味に定評があるシュヴァーベン料理は、
日本人の舌に馴染み易いものが多くあります。
シュヴァーベン料理の一部をご覧下さい。


こちらは、「ケーゼ・シュペッツレ」。手打ちパスタのようなもの。「ケーゼ」はチーズのことです。上に必ず、リング状にスライスした玉ねぎのソテーを載せます。
こちらは、「マウル・タッシェン」。イタリアの「ラビオリ」のような料理です。右上の写真は、マウル・タッシェンをコンソメスープに浮かべたもの。
店の昼ごはんによく出ていたのは右下の写真のもの。家庭ではよく、マウルタッシェンを一口大にカットしたものを卵と一緒に炒めて食べるそうです。(シェフ談)
こちらは、レンズ豆の煮込みとシュペッツレの盛り合わせ。必ずソーセージが添えられます。
こちらは、「ガイスブルガーマルシュ」。具沢山スープです。使用する肉は牛肉。ニンジンや玉ねぎ等の野菜のほか、シュペッツレが少し入ります。
こちらは、「シュヴェービッシャー・ローストブラーテン」。ビーフステーキです。輪切りにした玉ねぎのソテーが載るのが特徴です。ソースは、赤ワイン入りでとてもサッパリしています。
こちらは、「シュプフヌーデルン」。イタリアの「ニョッキ」のような料理です。ザワークラウトと一緒に油で炒めるのが定番ですが、店の昼ごはんによく出ていたのはコレ。ミックス野菜と一緒にバターで炒めて生クリームで仕上げてあります。
こちらは、「シュヴェービッシャー・ツヴィーベルクーヘン」。シュヴァーベンの玉ねぎケーキです。フランスのキッシュのように高さがあり、フィリングがたっぷりなのがシュヴァーベン地方のモノの特徴。上面に、キャラウェイシードとベーコンを散らして焼き上げます。
こちらは、「レバーケーゼ」。細かく挽いた肉とスパイス類を混ぜ、長方形の型に詰めて焼き上げた、いわゆる型焼きのソーセージです。本来はバイエルン地方のものですが、シュヴァーベン地方でも食べられます。
右の写真は、店の昼ごはんに時々出ていたもの。一般的にはこのように、目玉焼きと一緒に頂くそうです。(シェフの奥様談)
ちなみに店では、スライスしたものをパンと一緒に提供しています。
こちらは、「シュパーゲル」。白アスパラガスです。こちらはシュヴァーベン料理というわけではないのですが、生の白アスパラガスが出回るのは4月下旬〜6月にかけてのみ。この時期は、皆こぞってシュパーゲルを食べます。家庭ではもちろんのこと、レストランにおいてもシュパーゲル料理のメニューが別刷りされているほど。左の写真はオーソドックスな食べ方で、茹でたシュパーゲルにオランデーズソースをかけたもの。付け合せのジャガイモとソースとの相性も抜群です。
7〜9月頃にかけて出回るのが「プフィファーリンゲ」。アンズダケの一種であるキノコです。上記のシュパーゲルと同様にこの「プフィファーリンゲ」も、この時期はレストランでプフィファーリンゲ料理のメニューが別刷りされてあります。
小綺麗な写真を載せていますが、簡単な料理としては、卵と一緒に炒めたり、バターソテーにしたり、スープにしたりするようです。右上の写真は「サラダ」、右下の写真は「ラム肉のフィレステーキ、プフィファーリンゲのクリームソース」です。




シュヴァーベン地方のお菓子を一部御覧下さい。


こちらは、「シュヴェービッシャー・アプフェルクーヘン」。シュヴァーベン地方のリンゴのお菓子です。店によって外観が違いますが、「タルト生地を敷いた型にリンゴを並べ、プリン生地のようなソースを流し入れて焼く」というスタイルがこのお菓子の特徴です。


こちらは、「ロートヴァイン・クーヘン」。赤ワインを使った南西ドイツの焼き菓子です。
こちらは、「ヨハニスベア・クーヘン」。赤スグリのお菓子です。酸味の強い赤スグリと甘いメレンゲを合わせて焼き上げています。

こちらは、「ツヴェッチゲン・ダッチ」。発酵生地を使ったプラムケーキです。
フレッシュなものが出回る夏〜秋頃は、パン屋にもお菓子屋にもこのお菓子が並びます。
上面には、そぼろ生地を振りかけて焼き上げます。好みでホイップクリームを添えて頂きます。