【膠原病に含まれる病気】
1.関節リウマチ
悪性関節リウマチ
フェルティ症候群
カプラン症候群
若年性関節リウマチ
2.全身性エリテマトーデス
3.強皮症(全身性硬化症)
4.多発性筋炎・皮膚筋炎
5.シェーグレン症候群
6.MCTD(混合性結合組織病)
7.結節性多発動脈炎
ウェゲナー肉芽腫症
アレルギー性肉芽腫性血管炎(チャーグ・ストラウス症候群)
過敏性血管炎
高安動脈炎(大動脈炎症候群)
側頭動脈炎
8.リウマチ熱
9.リウマチ性多発筋痛症
10.その他
このような膠原病に含まれる病気にはいくつかの共通性があり、特徴がみられます。
- 症状として発熱、疲れやすい、関節痛、筋肉痛、こわばりなどがみられ、これらは全身性の炎症によって生じます。骨・関節や筋肉に痛みとこわばりがある場合には、リウマチ性疾患という範疇に含まれます。
- 全身の結合組織が侵され多数の臓器が障害されます。結合組織が侵される病気は、膠原病以外にもたくさんあり、これらは結合組織疾患という範疇に含まれます。
- 免疫の異常がみられます。免疫の異常では、自己の成分に対して異常な免疫反応が生じているのではないかと考えられています。これは自己免疫と呼ばれていますが、これによって生じる病気は自己免疫疾患という範疇に含まれます。
- かかりやすい体質は受け継がれることがありますが、はっきりとした遺伝性はありません。従って、遺伝病ではありません。
- 他の人にうつる伝染病ではありません。
- 悪性腫瘍(癌)ではありません。
- リウマチ熱以外は明らかな細菌によって起こる病気ではありませんので、抗生物質は効きません。
- 副腎皮質ステロイド(ステロイドホルモン)が効きます。
このように、膠原病に含まれる病気にはいくつかの共通性がみられますが、一つ一つは独立した病気で、それぞれ特徴的な症状があり、治療法も違います。
従って、膠原病といわれれば、これらの病気のいずれかに診断され治療されます。
これからは、膠原病の原因究明と原因療法の開発が急速に進められると思いますが、さらに予後を良くし長生きするために生活習慣病などの病気の予防にも留意しましょう。
(「膠原病ハンドブック」膠原病とは より抜粋)
それぞれの病気についての詳細は「膠原病ハンドブック」や難病情報センターの情報を参照してください。
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