(大阪支部作成「ビデオ膠原病入門」より)

〔膠原病入門の目次へ戻る〕


前のページへ  次のページへ

№10 膠原病の診断(2)

 全身性エリテマトーデスの診断基準については

【図26】 

①として蝶形紅斑を代表とする顔面紅斑、
②として円板状の皮疹、
③として光線過敏症、
④として痛みのない口腔内の潰瘍、
⑤として2関節以上の破壊がない関節炎、
⑥として胸膜炎や心膜炎といった漿膜炎(しょうまくえん)、
⑦として1日0.5g以上の持続的蛋白尿、もしくは細胞性円柱の出現といった腎病変、
⑧として痙攣(けいれん)発作や精神障害が起こる神経学的病変、
⑨として溶血性貧血、白血球減少、リンパ球減少、血小板減少などの血液学的異常、
⑩として抗2本鎖DNA抗体陽性や抗Sm抗体陽性、抗リン脂質抗体陽性といった免疫学的異常、
⑪として抗核抗体陽性、
といった11項目が挙げられ、

この中で4項目以上を満たす場合、全身性エリテマトーデスと診断することになります。

前のページへ  次のページへ