(大阪支部作成「ビデオ膠原病入門」より)

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bP3 膠原病の治療(3)


←【図31】

 ステロイドの副作用としては顔が丸みを帯びるムーンフェイスや体重の増加、免疫の働きが弱くなるため感染症にかかりやすくなること、また骨粗しょう症や糖尿病をもたらす可能性があります。
 
 なお、これらの副作用には個人差があり、ステロイドが多くなれば副作用は出やすくなり、少なければ出にくくなる傾向にあります。



←【図32】

 疾患の活動性の強いときには多めのステロイドを用いますが、寛解すれば徐々に減量します。ステロイドの副作用があっても減量により副作用は軽くなります。もし病気が再燃した場合にはステロイドを再び増量しますが、再燃しないように少量のステロイドの服用を寛解時も続けることが多いです。これを維持量の服用と言います。

 ステロイドの服用に際しての注意点として、ステロイドを自己判断で急にやめるとステロイド急速離脱症候群と呼ばれる体調の悪い状態となることがあるので、必ずステロイドの量は主治医と相談して決めてください。

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