(大阪支部作成「ビデオ膠原病入門」より)

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bP6 膠原病の生活(2)


←【図37】

 またステロイドの副作用の軽減のためにも生活上の注意が必要です。
 体重の増加や糖尿病に予防のために、食べ過ぎないように注意し、栄養バランスのよい食事を心がけて下さい。また骨粗しょう症の予防にはカルシウムの多い食事をとり、ビタミンDやビスホスホネートといった治療薬の服用も必要です。また筋力の低下を防ぐためには、症状の度合いに応じて無理の無い範囲で軽い運動をしてください。


 膠原病は妊娠可能な年齢の女性にも発症し、妊娠と出産は大きな関心事です。膠原病でも普通に出産される方はたくさんいます。ここでは妊娠と出産の注意点についてみてみます。

←【図38】

 まず、あらかじめ次の2つの自己抗体の検査を受けましょう。
 1つ目は抗SS-A抗体です。この抗体が陽性の場合、赤ちゃんに新生児ループスといって発疹や貧血などの症状が稀にみられます。しかし通常は生後6ヶ月以内に症状がなくなることが多いです。また抗SS-A抗体陽性の方から産まれた赤ちゃんの一部に不整脈が起こることがありますので、主治医と相談してください。
 2つ目は抗リン脂質抗体です。この抗体が陽性の場合、胎盤の血管がつまりやすく、流産の可能性があります。このような場合、あらかじめアスピリンなどの血栓をできにくくするお薬を使うことによって、健康な赤ちゃんを産むことができることがあります。

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