(大阪支部作成「ビデオ膠原病入門」より)

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bP8 膠原病の検査(1)

◆膠原病の検査
 ここでは膠原病の診断によく使われる検査をみていきましょう。

←【図42】

 個々の検査は診断のためだけではなく、膠原病の活動の激しさの程度や、異常のある臓器の存在とその程度、さらにその他の膠原病を合併していないかどうかをみるためにも重要です。

 多くの言葉が出て難しいかもしれませんが、自分の病気のことや興味のある病気のことを中心にご覧いただいても良いかもしれません。

 なお各検査の基準値は医療機関によって異なりますので参考としてください。

1.抗核抗体などの自己抗体

←【図43】

 初めは抗核抗体です。
 抗核抗体は細胞の核と反応する自己抗体の総称です。
血液検査で抗核抗体が陽性なので膠原病の疑いがあると言われた方もおられるかも知れません。

 しかし、この抗核抗体は正常な方でも陽性になる場合がよくみられます。


←【図44】

 この抗核抗体が陽性であれば、次に核のどの部分に反応する抗体かを調べます。

 詳しく調べた抗核抗体は疾患ごとに特徴があるので診断に役立ちます。この表はそれぞれの疾患でみられる抗核抗体の一覧です。例えば、全身性エリテマトーデスの方は抗2本鎖DNA抗体やLE細胞、抗Sm抗体が陽性の場合があるということです。

 なお全身性エリテマトーデスの方でも、これらの抗核抗体が陽性でない場合がありますので、抗核抗体の検査だけで診断することはできません。

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