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人工歯根(インプラント)とは、歯の抜けた部分に歯の根と
同じような金属(チタン)製の根を植え込み、しっかりとした
土台をつくり、その上に固定式の歯をとりつける全く新しい
治療法です。
■治療はどのようにしておこなわれるか■
インプラントが完全に骨組織と結合するためには、それを顎骨の中に
3ヵ月から6ヵ月のあいだ埋め込んでおくことが必要です。
外科的処置は、一回法、二回法に分けられますが二回法について段階
を説明しましょう。
【第1段階】
まず、インプラントを顎骨に埋め込みます。局部麻酔を使用しますの
で痛みがありませんし、副作用もありません。
手術した後の組織が治癒するまでの最初の2週間のあいだは、義歯を
使用することはできません。この期間が過ぎてから第2段階までのあ
いだは、特別に改造された義歯を使用します。
【第2段階】
簡単な外科手術により、インプラントと上部の連結装置を接続しま
す。これが治癒するまでのあいだは、顎骨内の固定装置(フィクス
チャー)には保護用キャップを用いますので、通常の義歯を使用
することができます。
【第3段階】
3ヵ月から6ヵ月たって治癒が確認されると、その人に合った上部
構造を制作し、取り付けます。上部構造には、固定式のものと取り
外し可能なものと2種類あります。取りつけが終わったあとは、口
腔内の清掃状態の検査と、歯の噛み合わせと機能をチェックするた
めの検査が、定期的におこなわれます。
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