主要泉質の分類と化学的特徴

掲示用泉質名 「旧 泉 質 名」 （新泉質名）	化学的特徴	浴用	飲用
単純温泉 「単純温泉」 （単純温泉/アルカリ性単純温泉）	一般に無色透明、無味、無臭泉温が25℃以上で、固形成分は水1ｋｇ中1000mg未満。	高血圧症、動脈硬化、切り傷、やけど	慢性消化器病、慢性便秘
二酸化炭素泉 「単純炭酸泉」 （単純二酸化炭素泉）	水1ｋｇ中に遊離二酸化炭素を1000mg以上含み、固形成分は1000mg未満。酸味がある。	切り傷、やけど、慢性皮膚病	慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病
炭酸水素塩泉 「重炭酸土類泉」 （カルシウム、マグネシウム－炭酸水素塩泉 ）	水1ｋｇ中に固形成分を1000mg以上含む。陰イオンとして炭酸水素イオン、陽イオンとしてカルシウムイオンとマグネシウムイオンが主成分。	切り傷、やけど、慢性皮膚病	慢性消化器病、慢性便秘
炭酸水素塩泉 「重曹泉」 （ナトリウム－炭酸水素泉）	水1ｋｇ中に固形成分を1000mg以上含む。陰イオンとして炭酸水素イオン、陽イオンとしてナトリウムイオンが主成分。	切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱体質、慢性婦人病	病慢性消化器病、糖尿病
塩化物泉 「食塩泉」 （ナトリウム－塩化物泉）	水1ｋｇ中に固形成分を1000mg以上含む。陰イオンとして塩素イオン、陽イオンとしてナトリウムイオンが主成分。	切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病	慢性消化器病、慢性便秘
硫酸塩泉 「硫酸塩泉/正苦味泉/芒硝泉/石膏泉」 （硫酸塩泉）	水1ｋｇ中に固形成分を1000mg以上含む。陰イオンとして硫酸イオン、陽イオンとしてマグネシウムイオンが、ナトリウムイオン、カルシウムイオンとを主成分とする場合をそれぞれ正苦味泉、ぼう硝泉、石膏泉という。	動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病	慢性胆嚢炎、胆石症、慢性便秘、肥満症、糖尿病、痛風
含鉄泉 「鉄泉/炭酸鉄泉/緑礬泉」 （鉄泉）	湧出時は無色だが、空気中で酸化して褐色の沈殿物を生じ濁っている。水1ｋｇ中に鉄イオンを20mg以上含む。陰イオンとして炭酸水素イオンを主成分とする炭酸鉄泉、硫酸イオンを主成分とする緑ばん泉に分かれる。	月経障害	貧血
含アルミニウム泉 「明礬泉/緑礬泉」 （アルミニウム－硫酸塩泉）	水1ｋｇ中に固形成分を1000mg以上含む。陰イオンとして硫酸イオン、陽イオンとしてアルミニウムイオンが主成分	慢性皮膚病	慢性消化器病
硫黄泉 「硫黄泉/硫化水素泉」 （硫黄泉）	水1ｋｇ中に硫黄を2mg以上含む。硫化水素を含まない狭義の硫黄泉と、硫化水素を含む硫化水素泉に分かれる。ゆで卵の腐ったような臭いがする。湧出時は無色透明だが、次第に硫黄分が沈殿して白濁している。	慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病。 硫化水素泉の場合はその他、高血圧症、動脈硬化症	糖尿病、痛風、便秘
酸性泉 「単純酸性泉」 （単純酸性泉）	1ｋｇ中に水素イオン1mg以上含み、塩酸や硫酸の様な遊離鉱酸を構成する。酸味がある。	慢性皮膚病	慢性消化器病
放射能泉 「放射能泉」 （ラジウム泉/単純放射能泉）	泉源で1リットル中にラドンを100億分の30キューリー単位以上、又はラジウム1億分の10㎎以上を含む。	痛風、動脈硬化症、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病	痛風、慢性消化器病、慢性胆嚢炎、胆石症、神経痛、筋肉痛、関節痛