練習に際しての準備と諸注意

1.火の呼吸の練習環境

ヨーガの技法を行なうと自分の身体が3種類のエネルギーに包まれる。
それがシープスキン(ムートンのこと。オフホワイトで自分専用のものを使用する)に蓄積されてゆくと考えられている為に、バジアン先生はその使用を推奨している。
先生曰く、シープスキンの上でメディテーションを深めてゆくと、それ自体にエネルギーが篭もってゆき、ゆくゆくはそこに座っただけで一定のメディテーション状態に入れるようになるという。
いずれにしてもヨーガがやり易くなるというわけだ。

ヨーガを行う部屋は、静かでよく清掃された所を選ぶ。
可能ならば、この部屋をヨーガとメディテーションの練習専門の場所とする。
部屋は新鮮な空気で満たし、適度な温度と湿度を保つとよい。
天然素材のショールまたは毛布、バスタオルなどを用意しておくと、メディテーションと深いリラックスに役立つことだろう。メディテーション中はそれらで上半身を覆うといい。
もし、これで暑過ぎると感じるなら、腰と背中の下部にショールを巻くだけにする。
要はメディテーションの間ずっと体温を一定に保っておきたいということだ。

服装についてだが、ヨーガには綿やシルクのような天然繊維の快適でゆったりした服が適している。
体を締め付けるものだと循環を損なうので好ましくない。また靴下は履かないようにする。

2.実践(&講座のお申込み)にあたっての諸注意

(特に、下記@ACEにつきましては、必ず厳守されてください)

  @ 心身ともに健康状態が良好であること。
  A 必ず食前に行うこと。 食後であれば最低3〜4時間はあけること。飲酒後は厳禁。
  B ヨーガ練習前は膀胱を空にする。
  C 女性の場合、生理中、妊娠中、そして出産後半年間は避けること。
  D 実践後最低15分は入浴を避けること。
  E 手術経験のある方は原則として受講及び練習はできない。
  F セットメニューは順番通りに行うこと。 また、一部だけを抜粋するのも良くない。
  G 特に指示がない限り、ヨーガの最中は目を閉じ、鼻から呼吸する。
  H 練習後には水分を補給しておくこと。
  I 眼鏡をかけている人は外すこと。
  J 練習中は靴下を履かないこと。
  K 換気の良い部屋か屋外で行うこと。

クンダリーニJPのヨーガは、高血圧症や心臓病等々、少しでも健康に問題のある方は絶対に行なってはならない。また、特に問題がないと思われる方でも、その時の健康状態が思わしくない場合には、ヨーガの練習は絶対に行なわないこと。
上記に同意された方のみ、クンダリーニJP関係の講習会を受講されてください。また日常の練習の際も、上記@〜Kを厳守されることをお願い致します。なお、技術が一人歩きすることで、上記禁忌事項が徹底されないことが心配なので、クンダリーニJPの技術についてはインターネットや他の媒体で公開されないで下さい。

3.練習に際して

クンダリーニ・ヨーガは、本来個人別にメニューがプログラムされる。
指導者がその方の体質・体調・心理状態・身体能力等を勘案して、随時適切なトレーニング・メニューを組むことになる。従って本来は他人のプログラムを勝手に行なったり、自分が習ったことを人に教えるのは好ましくない。(現況ではその本来の方法論が時間的な制約等により難しいため、やむなく最大公約数的なセットメニューをグループ別に組み立てている。)

クンダリーニ・ヨーガの技法は、エクササイズ、クリヤ、メディテーションによって構成されている。
全部で千種類をこえる技法の中から幾つかを目的に応じて選ぶことで多くのセットメニューが組み立てられている。正確に行うことで、その真の効果を体験して頂きたい。

また、セットメニューを続けていくつもやる方がいるようだが、一回にやるのはひとつでよい。
講習会では、区切りを明確にして幾つかのセットメニューを練習するが、自宅などでやる場合は、目的別のメニューをひとつだけ選び、それを内観を充実させながら練習すること。
量よりも質を心掛けなければヨーガは身につかない。もし一日に2回、例えば朝と夜に行なうならば、朝に目的別のメニューを1セット、夜は癒し系のメニューを選ぶといいだろう。
間違っても、一度に連続して複数のメニューをやらないようにされたい。

エクササイズやクリヤの後のリラックスは、練習の効果を確固なものとするためにも非常に重要だと言える。理想的にはその技法に費やしたのと同じだけの時間をリラックスに充当すべきだが、時間のない時などは20〜30秒程度のリラックスであってもやらないよりは良いだろう。
初心者やきつい練習の後には、すこし長いリラックスが必要だが、通常は1分程度を目安にするといい。

他の指示がない限り、仰向けに寝て自然な呼吸でリラックスする。
ヨーガのセットを継続する気持ちで完全に脱力し、精神的にもリラックスするといい。
ただしこの時に内観を忘れないこと。
それぞれの技法を行う前と後での体内の変化を繊細に観察することによってそのヨーガメソッドは完結するのだ。

4.精神集中と内観

クンダリーニ・ヨーガとメディテーションの重要な要素に内観と精神集中がある。
これは今の時に対する意識を深くするとともに、特定のチャクラや脳の部位、意識の階層を内観する。
内観とは集中と観察であり、これはエクササイズ・クリヤ・メディテーションを通して間断なく行われるだけでなく、その後のリラックスの際にも不可欠なものだ。
この内観が出来るかどうかがヨーガの完成に大変重要な意味を持つ。
ただ、汗を流してがんばるだけではヨーガの深奥に至る事は出来ない。
まさにこの内観こそが成否の鍵なのだ。

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