10.ハナコ
「RAIさんの体験談です」

妹の所には、15歳になるオバアちゃん猫・ハナコがいた。
ハナコは2001年、車にはねられ・・手術を受けたが
その後、どんどん身体が弱っていって・・ある日、冷たくなっていた。
妹は、近くの山へ埋葬した。
その日の夜、妹は夢を見た。
「ハナコがさあ、埋めた土の中から出てきたんだよ」そんな夢だったらしい。
それからである、奇妙な現象が起こり始めたのは。
誰もいない洗面所の方で、ビニールをガサガサさせる音が聞こえる。
「ああ、そうゆえばハナコ、ビニール袋で遊ぶの好きだったよねえ」
帰ってきてたら玄関に、なにやら黒いカタマリというか影・・。
「いやあ、瞬間的にハナコ踏んじゃう!って思って、おっとっとって、よけちったよ!
 ハナコがいたときは、いつも、そんな感じでやってたなあ」
台所で料理していると、足に見えない何かが、スリスリしてくる。
「ハナコ、お腹すいてるのかな?」
夜、妹の旦那さんが寝ていたとき、旦那さんの胸の上に重みが・・。
「いやあ、今まで夜、ハナコってそうやってたから
 なんの疑いもなくハナコだと思って、布団の中に入れてあげちゃったよ。
 ゴロゴロってノド鳴らす音も聞こえてたしねえ」と、妹の旦那談。
「ママ〜!ハナコ、いるよね」と、妹の長男談。
そして、ピタリとそういう現象がなくなった・・・・
それは・・ハナコが死んで49日目だったとのこと・・・・


人間も動物も49日で成仏するのでしょうね



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