2.運転手
それは、1998年、キャンプに向かう途中の秩父市内での車中。
車が渋滞して動かなかったので、のんびりと前の方向を見ていた時のこと。
約30メートル先の左の車庫から1台の車が渋滞の列に入ろうとしていた。
私の見える方向にウインカーが出ていないことから左折しようとしているのだと思いました。
運転手の人が左右をキョロキョロと見ているのです。
「渋滞しているのだから入れてやれば良いだろう」と思い
私のところまで入れないでいたら入れてあげようと思ったのです。
まだ入れない、まだ入れない・・・・・・・
そのうち私の目の前までその車が近づいて来た・・・
と・・・・・・・・・いないのです。
今の今までキョロキョロとせわしなく首を左右に振っていた運転手がいないのです。
私はチラチラとずーっと運転手を見ていたので
運転手から目を離したのは1秒くらいのものでした。
しかも4WDのワンボックス車でしたので、1,2秒で降りることなんてできないはずなのに。