小池壮彦 |
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怪談 FINAL EDITION 小池壮彦 INFASバブリケーションズ |
「幽霊街道」 京都の静原に幽霊街道と呼ばれる道がある。 ある夜、紀美子は友達十人と四台の車に分乗してドライブするうち、不気味な道に 入りこんでしまった。 『この辺から幽霊街道やろ』 周囲は闇である。 そこから先は、四台のうちの一台の車を置いて行くことにした。 一台目、二台目と発車していったが、三台目の車のエンジンがかからない。 やがて先行した二台の車が戻って来るとエンジンがかかった。 山まで行ったが何もなかったので、今日はこのまま帰ることに相談がまとまった。 みんなが、それぞれの車に乗ろうとしたとき、全員の視線が木田の車に集まった。 後部座席に知らない女が、長い髪をたらしてうつむいている。 『あんなん幻覚や』 木田は、そう言うと車に乗って帰ってしまった。 みんなが見送る間、知らない女は後部座席に座っていた。 |
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東京近郊 怪奇スポット 小池壮彦 長崎出版社 |
「ほぼ100パーセント出る あるホテルのある部屋 静岡県熱海市・Kホテル(穴場)」 某トラベル会社に勤務する吉永君は、このホテルで幽霊を3回見ている。 パターンは毎回同じだそうで、窓の外を女が逆さになって落ちていく。 出るのは201号室。客室にはしていない。 添乗員が泊まる部屋となっている。 |
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呪いの心霊ビデオ 小池壮彦 芙桑社 |
「心霊ドキュメンタリー」 エクソシスト ニューヨークのでのロケ中に出演者の一人が死亡し、大道具が怪我をした。 神父を呼んで清めの儀式を行ったという。 しかも儀式をすませてもロケ地が変わると、また奇妙な現象が起こり続けた。 原作者のウィリアム・ポーター・ブラッティによれば、撮影中に電話の受話器が ひとりでに宙に浮いたことがある。 スタッフが見たと言い張るので、ある日ブラッティはその電話の横にいた。 すると電話が鳴った次の瞬間、確かに受話器がふらりと浮いた。 『結局のところ----』 とブラッティは言う。 『何があったのかは、わからないとしか言いようがないんだ。ただひとつ 言えることは、普通では説明できないってことさ』 |
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幽霊は足あとを残す 小池壮彦 芙桑社 |
「おいらん淵」 青森県出身の女性の体験。 ある日、職場の同僚にドライブに誘われた。 行き先は『おいらん淵』という怖い場所だと聞かされたが、彼女の出身地が 恐山の麓だったことから、全く動じていなかった。 しかし、おいらん淵の謂れを聞きながら現地に着いてみると、強烈な霊気に 圧倒された。 彼女の目には、何人もの女の狂ったように舞う姿が映ったという。 彼女は誘われるように、よろよろと崖っぷちへ足を進める・・・ 慌てて飛んできた同僚に抱え込まれて難を逃れたが、そのまま進んでいたら 崖から転落していただろう。 なんでも、崖の近くまで来たときに意識が薄れたと言う。 帰りの車の中で、踊り狂う女が哀れに思えて泣いていたとのこと。 怪奇探偵の小池壮彦氏の取材によって、世に名高い心霊スポットの謎が 解き明かされる、という内容の本になっている。 |
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日本の幽霊事件 小池壮彦 メディア・ファクトリィ |
「軍都赤坂のメイド霊」 戦後、間もない頃にアメリカン・クラブからメイドとして24、5歳の日本人女性が アメリカ軍駐屯地へ派遣されてきた。 そのメイドはアメリカ軍将校といい仲となり、人目をはばからず 将校の寮に泊まることもあった。 ある夜、銃声の音がしたので衛兵が見に行くと、裸で抱き合った状態の将校と メイドが銃に撃ちぬかれていた。 将校は独身とメイドには言っていたが、本国には妻があったため 別れ話のもつれによるメイドが無理心中を図ったのではないかと思われた。 将校は病院へ運ばれたが、死亡。メイドは、その場にうち捨てられた。 それから、裸の女の幽霊が出没するようになり、メイド霊と言われるようになった。 |
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幽霊物件案内 小池 壮彦 同朋社 |
「観光会社の人が勧めた幽霊ホテル」(北海道) 観光会社に勤務する友人がよく出るというホテルへ筆者が行った。 そして、見事に心霊体験に成功!! 朝、観光会社の友人から電話がかかって来て 『どうだった?』と聞かれたので 『出た』と答えると 『そんなに都合良く出るわけないだろう』と信用してくれなったという話。 |
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異界の扉 小池壮彦 学研 |
「殺人物件」 昔、女性が殺された物件に住んでいる男性の話。 幽霊は出ないが、帰宅するとテレビがついていることがある。 また、女性用の香水の匂いが部屋中ですることもあるという。 さらに、近所の人の話では空いている部屋へ女が入っていくのを見たし 大家が部屋の鍵を換えた後も、同じ女が部屋にたたずんでいるのを 見たとのこと。 |
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真夜中の手紙 怪奇探偵の 超常レポート 小池壮彦 学研 |
「娘が見たもの」 ある年配の男性から、霊が撮影されたビデオテープを見せてもらえることになった。 ただし、ダビングはだめ、見たらすぐに返却すること。 ビデオを見ると、そこには件の男性がマッサージを受けている、それを娘さんが撮影 しているという状況。 しばらくすると、娘さんの悲鳴とともに映像が動いた。 なんと、マッサージ師が席を外したというのに、腕だけが男性をマッサージしている ではないか。娘さんはカメラを放したが、カメラは男性を撮影し続けた。 見終わってから、件の男性にいろいろ聞くと・・・ 腕の霊は彼の奥様で、自動車事故で腕を失ったが命は助かった。 しかし、数日後、病院の窓から飛び降り自殺を遂げたとのこと。 また、その映像は、見る時によって内容が変わるという・・・ |
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心霊写真 小池壮彦 宝島社 |
大正9年4月7日の新聞に掲載された心霊写真 |