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室生忠




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室生忠

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血を求めて
さ迷う妖魔たち

室生忠

グリーン
アローブックス
「二号に別れに来た亡霊」
昭和五十年ころの出来事。
京都のとある高級料亭の女将は、二十年来、ある政治家の二号(妾)をしていた。
しかし、旦那である政治家は胃潰瘍で入院中。
囲われ者である彼女は見舞いにも行けず、イライラして寝付けない晩だった。
『ちょっと病院を抜け出して、おまえに会いに来たよ』
と、旦那である政治家がやってきて、久しぶりに猛烈な女の喜びを与えてくれた。
だが、翌朝、秘書から電話があって
『先生は実はガンで、昨夜、病院で亡くなられました」

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恐怖と怪奇の
幽霊体験

室生忠

グリーン
アローブックス
「レールにうごめく亡霊群」
昭和37年に起きた 三河島事故。
その事故は、江戸時代に重刑者の処刑場だったことにも関係するのか。
そのレールの上では、手や足がない血だるまの霊が目撃される。
一人二人ではなく、何十人もの血だるまの霊がトボトボと歩いていく。
また、現場近くでは血を流した霊が現れては消えていくという。


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