高田寅彦 |
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心に残った幽霊供養 高田寅彦 学研 |
あなたは幽霊を信じますか? 僧侶にとって幽霊は、いるかいないかを問題にするような存在でも まして怖がる存在でもありません。 ひたすらに供養すべき対象であり、この現代であってもその原理に変わりはありません。 亡くなった少年に似せた人形が動き出し哀しみの声をあげる、 銀行の貸金庫から老女の手が這い出る、 土塀の上を遍路姿の女性が這う、・・・・。 怖い・・・・けれども幽霊現象という非日常的な世界をまっすぐに見据えたとき、そこには 人間のもつ限りない悲しみと怖さと温かさが、逆にくっきりと浮かびあがってくるのがわかる。 本書は何百、何千とある現代の寺院の幽霊供養談から13の実話を精選したものです。 |
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【実録】お寺の怪談 高田寅彦 学研 |
「貸金庫から這い出す手」 取引のない銀行から住職のもとへ相談に来た。 それは、店舗内で居たはずの老婆が消えるというものだった。 更に防犯カメラに写っていたものは、白い猫と、ある貸金庫から這い出る 手の映像だった。 貸金庫を利用している女性の立会いのもと、貸金庫を開けると中から出て きた物は、女性の祖母の遺骨と写真だった。 その写真には白い猫が抱かれていたという。 今では、住職がその遺骨を供養しているとのこと。 |