10.林間学校
初体験をした町に住んでいた時の小学4年の林間学校でのこと。
埼玉県飯能市にあるSの家が林間学校の宿泊所でした。
夜になり、大騒ぎをするも先生に注意をされ、しかたなく寝ることに。
1部屋が4人部屋で、部屋の両端に2段ベッドが設置されている。
私は片方の2段ベッドの上で寝ました。
真夏のことであり寝苦しいので、夜中に何回も目が覚めました。
何回目かに目が覚めた時です。
薄目を開けた状態でいると、部屋に備え付けの掃除用具入れの扉が開いたのです。
「え?ウソー」と見ていると
目のつり上がった男とも女とも区別のつかない人間の姿をしたものが
ス〜と飛んで出てきた。
本能的に「危険」だと思って目を閉じました。
人間の姿をしたものは、4人が起きていないか確認している様。
目を閉じていても、近くにいることが肌で感じられました。
何時の間に寝たのか、朝になっていました。
朝食を食べる私の耳に同級生の会話が聞こえてきます。
「おまえ知ってる?」
「え?何を?」
「ここさぁー、毎年出てるんだって〜、これが〜」
 手を前に垂らす姿をしていました・・・
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