17.夢
「りょうくんちゃんの体験談です」

あれは実家での暑い夏の夜でした。
私は2人姉妹なんですが、姉と同じ部屋で布団を並べて寝ていました。
ある夜、とっても寝苦しくなり目を覚ますと、私の隣では姉がスヤスヤ眠っていました。
そして、なぜか反対隣が気になって目をやると、小さな男の子が泣きながら立っています。
そして『この猫お願い・・・』と言う。
私はとっさに、これは夢の中だと思いました。
なぜなら、あんまりもリアルに猫を抱いている姿だったからです。
私は動けませんでした。
私は夢に違いないと信じて、再び眠りにつき朝を迎えました。
起きてみると、玄関先で親が猫に餌をやっているではありませんか。
私はびっくりして言葉が出ませんでした。
そうです、その猫は夕べ見た猫だったのです。
その猫はしばらく我が家に食をもらいに通いましたが、しばらくしたら来なくなりました。
夢じゃなかった・・・・

馬や牛でなくて良かったですね
次へ
戻る
TOP