20.49日
「りょうくんちゃんの体験談です」

人間死んでしまっても、49日は自宅にいるものだと友人から聞いた事があります。
それは、父の49日の法要で起きた出来事でした。
1階の仏間では、かなりの人が集まっていました。
私はそんな客人に、お茶やお菓子を出してもてなしていました。
それでも、大勢の客人を一人で接待するのは大変だろうと
昔から親しくさせていただいている近所のおばちゃんが一緒に手伝ってくれました。
一つ気になっていたのは姉の子供。
当時1歳になったばかりで、法要の最中静かにしていられるかなぁーということ。
ちょうど、法要前に眠ってくれたので2階へ連れて行きました。
法要の最中・・・・
仏間ではお経が続いていて、私は座る位置を確保できなかったため
隣の部屋で、おばちゃんと様子を眺めていました。
すると、階段を「ドンドン」と登っていく音が聞こえてきたのです。
おばちゃんも、その音を聞いていて
「誰か階段登って行ったけどちびちゃん起きたのかな」と言う。
そんなはずは無いんです。
客人はみんな仏間にいて、ちびは起きたら泣くはず。
玄関が開いていたので、泥棒でも入って来たかと思い
私はあわてて2階を見に行きました。
けれど、誰もいなく、チビが気持ちよさそうに眠っているだけでした。
その瞬間、温かい風が私の身体を包みました。
『お父さんだ!!』と私は感じました。
1階に下りて、おばちゃんにその話をすると
「心配になって見に行ったのかなー」と言っていました。
身内だから、感じる風だったんでしょうか。
こんな体験は、怖くは無いけど不思議な体験です。

お父上のように愛情深い方は、亡くなっても愛情深いですよ
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